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*&ruby(えあくっしょんてい){【エアクッション艇】}; [#jb178349]
Air Cushion Vehicle (ACV)~
舟艇の一種で、空気圧で水面から完全に浮き上がって航行するもの。~
広義には[[水面効果翼船>表面効果翼機]]も含まれるが、一般にはスカート状の船底から圧搾空気を噴き出して浮上するもの（いわゆるホバークラフト）のことを指す。~
これは[[表面効果]]によって水面ぎりぎりで安定的に[[ホバリング]]するものである。~
Air Cushion Vehicle（ACV）.~
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空気圧（エアクッション）を利用して水上で[[ホバリング]]する機能を備えた船艇。ホバークラフト。~
基本的に船体が造波抵抗を受けないので、高速の航行が可能となっている((緊急時は噴射を止めれば着水して造波抵抗を受け、即座に減速・停船できるというメリットもある))。~
また水中翼船とは異なり、比較的平らな場所であれば浜辺から陸地に上がることもでき、水陸両用の運用が可能である。~
一方で航行中は常時圧搾空気を噴き出し続けなければならず、また推進のためには別途[[プロペラ]]やファンなどを用いる必要があり、燃費や静粛性に劣る。~
また浮上しているとはいえ、スカートの高さを超える荒波には弱く、凹凸の激しい磯などの不整地を越えることもできない。~
これらの特性から、内海で港湾設備のない島などでの連絡輸送に用いられることが多い。~
>広義では、完全には浮上できない[[水面効果翼船>表面効果翼機]]を含む場合もある。~
船体下部のスカート内に圧縮空気を蓄えつつ、これを地面・水面に叩きつける事でエアクッションを形成する。~
このエアクッションの圧力によって地面との間に距離を保ち、わずかな高度だけ浮上して[[ホバリング]]する。~
大量の空気を機体下部と地面の隙間に閉じ込めておく必要があるため、高度を上げる事はできない。~
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かつての日本でも、国鉄（日本国有鉄道）宇高連絡船の「急行便」((1987年の分割民営化後はJR四国が運行していたが、翌1988年に瀬戸大橋が開通したため廃止))を筆頭にいくつかの民間路線が存在していたが、現在では「大分ホーバーフェリー」社が運航する[[大分空港]]〜大分市内間の路線を除き、全て廃止されている。~
船体が造波抵抗を受けないため高速で航行でき、緊急時には着水して急停止する事もできる。~
また、平坦であれば水上でも陸上でも浮力を維持でき、水陸両用の運用が可能である。~
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一方、航行中は常に[[プロペラ]]などで圧縮空気を噴き出し続けなければならず、燃費・修理費・静粛性に劣る。~
また足下が平坦でなければ浮力を維持できず、荒波や不整地では航行できない。~
船体を保管するために上陸を必要とする性質上、一般船舶向けの桟橋を利用できないという制度上の問題もある。~
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実用化された当初は夢の乗り物としてもてはやされ、[[冷戦]]時代には旅客船としても導入された。~
しかし上記の機体特性は商業用途には著しく不適格であり、数十年後には姿を消していく事となる。~
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[[軍事]]においては上陸作戦のための[[揚陸艇>揚陸艦]]として評価され、各国の[[海軍]]・[[海兵隊]]に配備されている。~
大型の[[揚陸艦]]が座礁せずに接岸できる海岸はごく限られている一方、エアクッション艇はほぼ全ての海岸（一部の険峻な崖を除く）に上陸できる。~
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関連：[[ホバリング]]
また軍用としては、その高速性能および揚陸性能から、アメリカ海軍では[[LCAC-1]]級が上陸用舟艇として配備されており、これは日本の[[海上自衛隊]]でも[[エアクッション艇1号]]型として採用されている。((当初は、これを搭載する「[[おおすみ]]」級[[輸送艦]]と共に国産する予定だったが、コストとの兼ね合いからLCAC-1級をそのまま輸入することになった))~
[[ソ連海軍>ソ連軍]]でも、[[水面効果翼船>表面効果翼機]]であるエクラノプラン以外に、ホバークラフト式のエアクッション型揚陸艇や、[[戦車揚陸艦]]と同様に母艦を持たないズーブル級エアクッション型揚陸艦を採用した。~
**主なエアクッション艇 [#c04fbf34]
***軍用（エアクッション揚陸艇） [#k9465e8e]
-アメリカ
--[[LCAC-1級>LCAC-1]]
--SSC-1級(Ship-to-Shore Connector：洋上拠点コネクター)
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-ロシア
--[[プロジェクト12322「ズーブル」型（NATOコード：ポモルニク）>ズーブル]]
--プロジェクト1206「ムレナ」/1206.1E「ムレナE」型（[[NATOコード]]：Tsaplya(アオサギ)）
--プロジェクト1206「カルマール」型（NATOコード：レベッド）
--プロジェクト1205「スカット」型（NATOコード：グズ）
--プロジェクト12321"Dzheyran"型（NATOコード：アイスト）
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-イギリス
--LCAC(L)型（グリフォン2000TD型）
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-日本
--[[エアクッション艇1号型>エアクッション艇1号]]
関連：[[ホバリング]]~
-韓国
--ソルゲ型
参考リンク：大分ホーバーフェリー公式webサイト（日本唯一の商用エアクッション艇運航事業者）~
http://www.oitahover.co.jp/
-中国
--722型（チンシャ�況�/鯨沙�況拭�
--724型
--726型（ユーイー型/玉義型）~
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