- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- イラン軍 へ行く。
- 1 (2004-08-27 (金) 17:32:57)
- 2 (2004-08-27 (金) 19:47:27)
- 3 (2004-10-30 (土) 12:18:22)
- 4 (2004-12-20 (月) 10:31:28)
- 5 (2007-09-12 (水) 22:32:32)
- 6 (2013-03-04 (月) 03:34:18)
- 7 (2014-01-08 (水) 21:21:44)
- 8 (2015-09-23 (水) 11:47:47)
- 9 (2015-09-24 (木) 12:30:49)
- 10 (2018-03-29 (木) 21:32:30)
- 11 (2018-10-06 (土) 14:53:38)
- 12 (2020-01-26 (日) 12:01:25)
- 13 (2020-03-10 (火) 21:32:20)
- 14 (2020-03-11 (水) 14:18:31)
- 15 (2020-03-12 (木) 00:50:25)
- 16 (2020-03-12 (木) 08:40:03)
- 17 (2021-02-22 (月) 21:46:50)
- 18 (2021-02-24 (水) 10:47:34)
- 19 (2021-02-24 (水) 19:29:03)
- 20 (2022-03-07 (月) 08:30:00)
- 21 (2022-03-07 (月) 14:23:53)
- 22 (2023-01-03 (火) 09:23:00)
【イラン軍】 †
イラン・イスラム共和国の正規軍。
陸軍(IRIGF)、海軍(IRISF)、空軍(IRIAF)で構成される。
イラン軍は、元々は王制の「イラン王国軍」で、第二次世界大戦後は東側に近い戦略的重要拠点とされていたことから、アメリカ・イギリスからトップクラスの軍事装備品を多数提供されていた。
しかし、1979年に起きたイスラム革命?により王制が廃されて共和政体となり、イラン・イスラム共和国軍が誕生した。
その際、アメリカ・イギリスは「制裁」としてイランへの軍事装備品の輸出を禁止した。
こうしたイランの状況を見ていたイラクは、イランの領土を獲得する好機と考え、1980年9月22日にイラン領内に侵攻を開始。
アメリカ・イギリスからの武器供与を受けられなくなったイランは、兵器の供給源をイスラエル・サウジアラビア・中国等に求めた*1。
ちなみに、この当時のイラクの兵器供給源はソ連・アメリカ・フランス・イタリア等であった。
イラン・イラク戦争は、1988年の終戦までの8年間続いた。
その後、湾岸戦争中イランは中立を保ったが、イラクからの亡命者が多数来たため亡命用に持ってきた多くのイラク軍?航空機を取得している。
現在では、アメリカからならず者国家の一国に指定され軍事的・経済的にも厳しい処置を受けている。
photo:Boeing
主な構成 †
- イラン・イスラム共和国軍統合参謀本部
- イラン陸軍
- イラン空軍
- イラン海軍
- イラン防空軍(2008年編成)
準軍事組織 †
主な装備 †
空軍 | |
戦闘機 | F-14A「トムキャット」 MiG-29B/UB F-5A/B/E/F/アザラフシュ/サーエゲ F-4D/E「ファントムII」 F-7M/FT-7 F-6/FT-6 ミラージュF1EQ/BQ(イラクからの亡命機) ガーヘル313 |
戦闘攻撃機 | Su-24MK(24機はイラクからの亡命機) |
空中給油/輸送機 | B707、B747 |
輸送機 | C-130E/H「ハーキュリーズ」 Il-76MD フォッカーF27 ピラタスPC-66br;B707(VIP輸送用) B747(VIP輸送用) |
哨戒機 | P-3F「オライオン」 |
早期警戒機 | アドナン1(イラクから亡命) |
練習機 | JT2-2「タザルベ」、ピラタスPC-7 |
ヘリコプター | ベル206、ベル212 |
陸軍 | |
航空機 | |
固定翼機 | ダッソー ファルコン20(要人輸送機として運用) フォッカー F27 |
無人機 | ヤスィール |
ヘリコプター | ベル205(「パンハ・シャバビズ2-75」の名でコピー) ベル206(「パンハ・シャバビズ2061」の名でコピー) AH-1J(独自改良型としてパンハ2091がある) CH-47C(伊アグスタ製) |
小火器 | |
拳銃 | SIG SAUER P226*2 |
サブマシンガン | H&K MP5(「Tonder」の名でライセンス生産) |
突撃銃 | H&K G3(パフラヴィー朝時代からライセンス生産により調達) AKM 56式小銃(AL-7の名でライセンス生産) KH2002 "Khaybar"*3 CQ 311(中国北方工業公司のM16A1コピー。「S-5.56」としてライセンス生産) FAJR224(カービンモデル) |
機関銃 | ラインメタル MG3(パフラヴィー朝時代からライセンス生産。) PK? |
対戦車火器 | サーエゲ(RPG-7の発展型) 69式ロケットランチャー(NORINCO製コピー) RPG-29 |
車両 | |
パフラヴィー朝時代に購入 | |
戦車 | M47?(後に全車がM47M仕様に改修) M48A5 M60A1 チーフテン FV101 スコーピオン(独自改良型の「Tosan」も生産) |
装甲兵員輸送車 | BTR-50? BTR-60 M113A1/A2*4 EE-9「カスカベル」 |
榴弾砲・カノン砲 | M101 105mm榴弾砲 M114 155mm榴弾砲 M115 203mm榴弾砲 |
自走砲 | M109A1 155mm自走榴弾砲?(革命後に「ホベイェ*5」の名称でコピー) M110 203mm自走榴弾砲(同型のM107 175mmカノン砲も購入) |
地対空ミサイル | レイピア? MIM-23「ホーク」 |
革命後に購入・開発 | |
戦車 | T-55 T-62 T-72S(一部はライセンス生産) T-72M1(ベラルーシとポーランドから購入) 59式戦車 69/79式戦車 ゾルファガール(自国開発) サフィール74/タイプ72Z(T-55/59式戦車・69/79式戦車の独自改良型) サムサーム(国産。M60A1にかなり似ているが、発煙弾発射装置がT-72に似たものになっている) サバラン(M47の独自改良型) カラール(2017年に確認された新型戦車) |
装甲兵員輸送車 | BTR-50 BTR-60PB ボラーグ(BMP-1風の車体にM113の転輪を装備した装甲兵員車両) |
歩兵戦闘車 | BMP-1 BMP-2 |
榴弾砲 ・カノン砲 | D-30 122mm榴弾砲 54式122mm榴弾砲(ソ連製M-30 122mm榴弾砲の中国版コピー) D-20 152mm榴弾砲 GC-45 155mm榴弾砲(カナダ製の榴弾砲。イラン・イラク戦争時に大量に鹵獲) ソルタムM71 155mm榴弾砲(イスラエルから設計図を入手してコピー) |
自走砲 | 2S1 122mm自走榴弾砲 コクサン(北朝鮮製。170mm沿岸砲を59式戦車の車体に搭載。) ラード*61(ボラーグの車体に2S1の砲塔を搭載した国産自走砲) ラード2(M109に酷似した車体と砲搭にT-72の走行装置を装着した自走榴弾砲) |
対空砲 | BMT-2「コブラー」*7 |
対戦車ミサイル | トゥーファン(BGM-71「TOW」のコピー。徹甲弾頭のトゥーファン2もある) サーエゲ(M47「ドラゴン」のコピー) ミラン ラアド(ソ連製9M14(AT-3)のライセンス生産型。二重弾頭の「ラアドT」も有る) M-113「トーサン」(9M113(AT-5)のライセンス生産型) |
地対空ミサイル | S-75(SA-2) 2K12(SA-6) S-300(SA-10) |
地対地ミサイル | Kh-55(AS-15「ケント」)(ソ連崩壊時にウクライナから入手) サーエゲ*8 |
中距離弾道 ミサイル | シャハブ3 シャハブ6 アーシューラー クーサール セッジール ムスダン*9 |
海軍 | |
フリゲート | アルヴァンド級(Vosper Mk.5) モウジ級 |
コルベット | ハムゼ級 バヤンドル(旧・米PF-103)級 |
哨戒艇 | MIG-G-800級 |
ミサイル艇 | カマン(ラ・コンバタントII)級 シナ級 トンダル(P-29B)級 |
潜水艦 | ガディル級 ナハン級 カーイム級 |
*1 しかしイラン・イラク戦争後、アメリカが極秘裏に武器を輸出していたことが暴露されることになる(イランゲート事件)。
*2 中国北方工業公司?がコピーしたNP22をPC-9「Zoaf」の名でライセンス生産。
*3 5.56mm NATO弾を用いる国産のブルパップ方式アサルトライフル。
*4 後にイラン・イラク戦争で鹵獲したり、湾岸戦争時に脱出した旧イラク軍の車両も編入。
*5 ペルシャ語で緑石の意。
*6 ペルシア語で「雷」の意。
*7 ゾルファガールとボラーグの車体にZSU-23-2連装機関砲を搭載した自走対空砲。
*8 地対艦ミサイルとしての運用も行われる国産の短射程(80〜250km)巡航ミサイル。
*9 北朝鮮製。少なくとも18基分の資材がイランに渡ったことが判明している。