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*&ruby(いたりあぐん){【イタリア軍】}; [#bd8f02c9]
+現在のイタリア共和国の正規軍。~
現役員約21万、予備役約6万の隊員を持つ。陸軍は国産の[[アリエテ]]戦車及びドイツから輸入された[[レオパルト]]戦車、国産の[[センタウロ]]軽戦車など、千両にも及ぶ[[AFV]]を装備し、海軍は[[軽空母]]や[[巡洋艦]]を配備、空軍も[[トーネード]]を中心とした200機にも及ぶ[[戦闘機]]を配備するなど、世界でもトップクラスの兵力を誇る。~
~
+[[第二次世界大戦]]におけるイタリア王国軍。~
第二次世界大戦の勃発はナチス[[ドイツ軍]]のポーランド侵攻に依る物であるが、
開戦当初、イタリアはドイツとの軍事同盟を結んでいたにもかかわらず、中立をとっていた。~
これは先のエチオピアとスペインでの戦争と経済制裁により国力が疲弊仕切っていた為であり、定数割れは当たり前、さらに銃に火砲、車輌、弾薬どころか軍服すら行き渡らない有様であった。~
（軍部は43年までは戦争は出来ないと語ったという）~
だが、ドイツが破竹の進撃を見せると、イタリアにも国内世論が参戦に向かって行き、
ムッソリーニは参戦を決定した。~
しかし、前述したとおりイタリア軍の編成は劣悪を極めた物であり、フランス軍の山岳に設けられた防御陣地を前にして、被害ばかり増え殆ど前進できないまま終わった。~
~その後の北アフリカ戦線のエジプト侵攻では、当時その地域を支配していた[[イギリス軍]]およそ6万5千に対し、25万の兵力を遠征軍として投入した。~
だが、当時のイタリア軍には大軍を維持するだけの兵站能力に欠け、そして本国からの機甲部隊の補給を待つ為におよそ100km程進んだシディ=バラーニで、作戦を中断した。
逆にその隙に、本国から戦車や航空機などの大規模な補給を受けた[[イギリス軍]]から大規模反撃を受け（[[コンパス作戦]]）、壊滅してしまう。~
そして43年7月[[ムッソリーニ]]政権はクーデターにより倒され、バドリオ政権が発足した。バドリオ政権は1943年にドイツとの共闘を表明する裏で[[連合国]]との会談を重ねた後に降伏、ドイツに対して宣戦布告し[[連合国]]入りした。~
~
イタリア軍という名称は弱兵の代名詞となり世界中でバカにされているが、戦時中でもその認識はあったらしく、当時の同盟国のドイツや日本で発行されていた誌面にも「イタリア人は飯を作らせると上手いが戦場では勇猛とは言いがたい」｢ドイツ最大の敵、それは盟友のイタリア軍である｣という意味を持った記事が載った事もある。~
だが、実際にはエル=アラメン戦で戦車に対し肉薄攻撃し、多数撃破したフォルゴーレ空挺連隊や、バドリオ政権降伏後も終戦まで戦い通した��MAS師団など勇敢に戦った部隊も多く存在していた。~
現代日本では専ら弱兵の代名詞として用いられ、半ばネタ的な扱いを受ける場合が多い。~
~これはフランス、東および北アフリカ戦線に於ける敗退の連続と[[日独伊三国軍事同盟]]に於いて一番最初に降伏し、[[連合国]]側に付いた事に依る物であるとされる。~
~だが、実際にはエル=アラメン戦で戦車に対し肉薄攻撃し、多数撃破した[[フォルゴーレ空挺師団]]や、[[バドリオ]]政権降伏後も[[サロ共和国]]に付き貧弱な装備で終戦まで戦い通した[[��MAS師団]]など勇敢に戦った部隊も多く存在し、場合によっては装備に優れる独軍をも凌駕する働きをしていた。~
~そしてイタリア軍の“弱さ”の根本的原因はエチオピアおよびスペイン内戦への介入による多額の戦費の負担、および経済制裁により国力が疲弊しきった中で、準備不足のままで参戦したことにある。参戦前のイタリア軍は定数割れは当たり前で、さらに銃に火砲、車輌、燃料、弾薬どころか軍服すら行き渡らない有様であり、軍は[[ムッソリーニ]]に対し「43年までは戦争はできない」と上申したとされている。




+グルメ軍隊。~
イタリア軍の食事はパスタに始まりパスタに終わる。。~
その食に対するこだわりは、砂漠のど真ん中でパスタを茹でるほど（パスタを茹でるには大変な量の水が必要になる。一人前で１リットルほど）。~
という話があるが、当時のイタリア軍の戦闘糧料はビスケットと牛肉の缶詰であり、
確かに後方の司令部や兵舎ではパスタも出たが、前線ではあり得なかったとされる。
むしろ、前線での補給は劣悪であり、それすら無い日も多かったとされる。~
ちなみにフリーズ・ドライの保存食を作ったのもイタリア軍である。

イタリア王国軍の雑多な資料ページ~
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hasse/italy.htm
~
パスタ伝説訂正記事~
http://mltr.free100.tv/faq08a04b.html#pasta
~
~関連：[[今度はイタリア抜きで]]

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