【アレスティングギア】(あれすてぃんぐぎあ)

Arresting gear
(航空母艦用)着艦拘束装置。
航空母艦に着艦する艦上機を拘束するために用いられる、アレスティングワイヤーとアレスティングエンジンを組み合わせた装置のこと。
基本的に航空母艦用の装備だが、着艦訓練用として陸上基地の滑走路へ装備されることもある。

アレスティングエンジンとは、アレスティングワイヤーを張ったり緩めたりする油圧装置である。
飛行甲板の長さは限られているため、艦上機アレスティングフックアレスティングワイヤーに引っ掛けて強制的に制動をかける。
しかし急激な制動をおこなうと機体や乗員に致命的な衝撃が加わるため、アレスティングエンジンによってワイヤーを緩めながら制動をかける。
制動が終わると、アレスティングエンジンはワイヤーを巻き戻し、定位置へ戻す。

緩めながら制動をかけるといっても、ワイヤーには約50tもの張力がかかるといわれ、機体や乗員にも大きな衝撃が加わる。
アレスティングギアがあっても、着艦がきわめて危険な作業であることには変わりない。

http://www4.plala.or.jp/klesa108/diary/yksk0712/a_gear_.jpg


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS