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*&ruby(あめりかかいへいたい){【アメリカ海兵隊】}; [#pcd04865]
U.S Marine Corps.~
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[[アメリカ国防総省]]に属するアメリカの[[海兵隊]]で、合衆国における5つの軍事組織の一つ。~
2007年11月時点、現役将兵186,000人、[[予備役]]兵40,000人を擁する。~
海兵隊総司令官は[[統合参謀本部>アメリカ統合参謀本部]]に籍を置き、[[陸軍>アメリカ陸軍]]・[[海軍>アメリカ海軍]]・[[空軍>アメリカ空軍]]の総司令官と同格の権限を持つ。~
軍政や[[部隊]]管理は海兵隊内で独自に行うが、軍令や[[作戦]]については[[統合軍]]の指揮下に置かれ、陸海空軍と連携する事とされる。~
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アメリカ海兵隊は、独立当時、カリブ海で跋扈していた海賊を討伐するために軍艦に乗り組み、船上での[[白兵戦]]や敵船舶の[[拿捕]]を任務としていた[[歩兵]](武装船員)を起源としている((そうした経緯から、現代でも「全ての海兵隊員はライフルマン」という標語があり、司令官から[[兵站]]要員まで、必要とあらば[[小銃]]を手にして戦うことを厭わないと言われる。))。~
その後、近代以降の[[戦略]]・[[戦術]]の変遷に伴って任務が拡大され、現在では海岸部のみならず世界中全ての戦場への[[展開]]が想定されている。~
>[[兵站]]のために大規模な[[揚陸>揚陸艦]]・輸送艦艇部隊((船舶の運用は海軍に任されている。))を備え、必要に応じて[[空挺部隊]]も投入される。~
[[歩兵]][[部隊]]は[[歩兵戦闘車]]や[[装甲兵員輸送車>APC]]で高度に[[機械化]]され、[[主力戦車]]と[[重砲>自走砲]]による濃密な支援を受ける。~
さらに独自の航空部隊を保有し、[[戦闘機]]による[[カウンターエア]]・[[攻撃機]]による[[近接航空支援]]も独自に実施できる。~
そしてこの強大な兵力を、アメリカ合衆国大統領は連邦議会の事前同意なしで動員する権限を持っている((ただしその場合、大統領は事後48時間以内に下院議長と上院臨時議長へ書面で報告する義務を負う。&br;  議会が[[宣戦布告]]を承認しなかった場合、報告後60日以内に戦闘を終了し、90日以内に[[撤退]]しなければならない。))。~

総括すれば、アメリカ海兵隊の正面戦力は小国の[[陸>陸軍]][[海>海軍]][[空軍]]の全戦力に単体で匹敵するほどに強大なものであり、アメリカ合衆国が大規模な軍事行動を起こす際の「先遣隊」の役割を担っている。~
その戦歴も華々しく、世界各国の[[海兵隊]]・上陸作戦部隊の中でも最も有名な存在として認知されている。~
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また、アメリカ海兵隊には「アメリカ合衆国大統領の[[親衛隊]]」とでもいうべき役割も持たされており、大統領府(ホワイトハウス)・在外公館などの警備や、大統領専用[[ヘリコプター]]の運用、海外のアメリカ人の退避支援も職分とされている。~
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軍政や部隊管理は、前述のとおり海兵隊内部で独自に行う部分もあるが、[[海軍>アメリカ海軍]]と同じく海軍省の監督下に置かれており、海兵隊総司令官は海軍のトップである海軍作戦部長と同様、海軍長官(文官)の直属である。~
将校の養成も[[海軍>アメリカ海軍]]と共通で、海軍兵学校(メリーランド州アナポリスに所在)卒業生の16%までが海兵隊の将校として登用される。((中でも、成績の優秀な者が選抜される傾向にあるという。&br;  これは、かつての[[大日本帝国海軍>日本軍]]において、陸戦隊に配属される将校が出世コースから外れた者が回されやすかったことと好対照である。))~
[[揚陸艦]]など一部装備の運用も[[海軍>アメリカ海軍]]に任されており、軍政上の立場も、基本的に独立してはいるものの、明らかに海軍寄りである。~
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関連:[[テキサスタワー乱射事件]] [[フルメタル・ジャケット(映画)>フルメタルジャケット弾]]

**編制 [#g1e4ef0e]
-海兵隊総軍
--第2海兵遠征軍
---第2海兵師団
---第2海兵航空団
---第2海兵兵站群
---第2海兵遠征旅団
---第22海兵遠征部隊
---第24海兵遠征部隊
---第26海兵遠征部隊
-太平洋海兵隊
--第1海兵遠征軍
---第1海兵師団
---第3海兵航空団
---第1海兵兵站群
---第11海兵隊遠征隊
---第13海兵隊遠征隊
---第15海兵隊遠征隊
--第3海兵遠征軍
---第3海兵師団
---第3海兵航空団
---第3海兵兵站群
---第3海兵遠征旅団
---第31海兵隊遠征隊
--海兵隊予備役集団
---第4海兵師団
---第4海兵航空団
---第4海兵兵站群
**主要装備 [#g1e4ef0e]
-航空機
--[[F/A-18]]
--[[AV-8B「ハリアー」>ハリアー]]
--[[F-35B「ライトニングII」>F-35]](開発中)
--[[EA-6B「プラウラー」>A-6]]([[海軍>アメリカ海軍]]・[[空軍>アメリカ空軍]]との統合任務部隊で使用)
--[[KC-130J「スーパーハーキュリーズ」>C-130]]
--[[AH-1W「スーパーコブラ」>AH-1]]
--[[AH-1Z「バイパー」>AH-1]]
--[[UH-1N「ツインヒューイ」>UH-1]]
--[[UH-1Y「ヴェノム」>UH-1]]
--[[UH-60「ブラックホーク」>UH-60]]
--[[CH-46「シーナイト」>CH-46]]
--[[CH-53D「シースタリオン」>CH-53]]
--[[CH-53E/K「スーパースタリオン」>CH-53]]
--[[MV-22B「オスプレイ」>V-22]]
--[[VH-3D「シーキング」>SH-3]]([[マリーンワン>エアフォースワン]]用)
--[[VH-60「プレジデントホーク」>UH-60]](マリーンワン用)

-軍用車両
--[[M1A1>M1]]
--[[LAV-25>ピラーニャ]]
--[[AAV7A1>AAV7]]
--[[HMMWV]]
--[[クーガー]]
--[[MRAP]]
--[[M224]] 60mm迫撃砲
--[[M252]] 81mm迫撃砲
--[[SMAW ロケットランチャー>SMAW]]
--[[M198]] 155mm榴弾砲
--[[M777]] 155mm榴弾砲
--[[HIMARS(高機動ロケット砲システム)>HIMARS]]
--[[アベンジャーシステム>FIM-92]]
--[[LAV-AD>ピラーニャ]]
**階級 [#b78768e0]
|>||給与等級|階級|[[NATO>北大西洋条約機構]]階級コード|
|士官|将官|O-10|大将|OF-9|
|士官|将官|O-10|[[大将]]|OF-9|
|~|~|O-9|中将|OF-8|
|~|~|O-8|少将|OF-7|
|~|~|O-7|准将|OF-6|
|~|佐官|O-6|大佐|OF-5|
|~|~|O-5|中佐|OF-4|
|~|~|O-4|少佐|OF-3|
|~|尉官|O-3|大尉|OF-2|
|~|~|O-2|中尉|OF-1|
|~|~|O-1|少尉|~|
|>|准士官|W-5|准尉5級|WO-5|
|~|~|W-4|准尉4級|WO-4|
|~|~|W-3|准尉3級|WO-3|
|~|~|W-2|准尉2級|WO-2|
|~|~|W-1|准尉1級|WO-1|
|>|下士官|E-9|海兵隊最先任上級曹長|OR-9|
|~|~|~|最先任上級曹長|~|
|~|~|~|上級曹長|~|
|~|~|E-8|先任曹長|OR-8|
|~|~|~|[[曹長]]|~|
|~|~|E-7|一等軍曹|OR-7|
|~|~|E-6|二等軍曹|OR-6|
|~|~|E-5|三等軍曹|OR-5|
|~|~|E-4|伍長|OR-4|
|>|兵|E-3|上等兵|OR-3|
|~|~|E-2|一等兵|OR-2|
|~|~|E-1|二等兵|OR-1|
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