【むらさめ】(むらさめ)

DD-101 Murasame
海上自衛隊汎用護衛艦
あさぎり型に続く汎用護衛艦として平成初期に建造された艦で、回転式のフェイズドアレイレーダーを1基装備しており、走査能力が向上した。
その他、垂直発射システムを採用したり、上部構造物の壁面を斜めにするなど、レーダー反射面積を低減する工夫がなされている。
しかし、マストの形状は従来からの鉄骨構造であり、ステルス性という点において万全とは言い難い。これはこんごう型やたかなみ型にも見られる弱点である(大した問題ではないとする意見もある。詳しくはこんごう型参照)。
また後部に飛行甲板とヘリコプター格納庫があり、LSO?ベアトラップ?などを備えている。1機のSH-60J/K 対潜ヘリコプターを運用することができる(最大で2機の収容も可能)。
基準排水量は4,400トン〜4,550トン。(建造時期によって異なる)

数の上でも海上自衛隊の主力艦のひとつであり、現在は後継型であるたかなみ型の建造がすすんでいる。

スペックデータ

全長151m
全幅17.4m
深さ10.9m
吃水5.2m
排水量
基準/満載
4,550t/6,100t
機関COGAG方式
LM2500ガスタービン×2基
SM1Cガスタービン×2基 2軸推進
機関出力16,500ps(LM2500)
13,500ps(SM1C)
計60,000ps
最大速力30kt
乗員165名
兵装オート・メラーラ社製62口径76mm単装速射砲×1門
高性能20mm機関砲CIWS)2門
Mk.41 VLS 16セル1基(VLA専用)
Mk.48 VLS 16セル1基(RIM-7ESSM専用)
4連装SSM発射筒×2組(90式艦対艦誘導弾またはRGM-84を装備)
HOS-302 324mm短魚雷(対潜魚雷)3連装発射管×2組
艦載機SH-60J/K哨戒ヘリコプター×1〜2機
C4IシステムMOFシステム(SUPERBIRD B2)
戦術データリンク(リンク11+14)
OYQ-9 CDS+OYQ-103 ASWCS
FCSFCS-2(FCS-2-31)×2基
レーダーOPS-24 3次元レーダー×1基
OPS-28D対水上レーダー×1基
ソナーOQS-5艦首ソナー×1基
OQR-2戦術曳航ソナー×1基
電子戦・対抗装備NOLQ-3統合電子戦装置
Mk36 SRBOC チャフフレア発射機
SLQ-25曳航式対魚雷デコイ


同型艦

艦番号艦名主造船所起工進水竣工退役所属
DD-101むらさめIHI
東京第2工場
1993.8.181994.8.231996.3.12----第1護衛隊群第1護衛隊
(横須賀基地)
DD-102はるさめ三井造船
玉野事業所
1994.8.111995.10.161997.3.24----第2護衛隊群第6護衛隊
(佐世保基地)
DD-103ゆうだち住友重工追浜造船所
浦賀工場
1996.3.181997.8.191999.3.4----第3護衛隊群第7護衛隊
(舞鶴基地)
DD-104きりさめ三菱重工業
長崎造船所
1996.4.31997.8.211999.3.18----第3護衛隊群第7護衛隊
(舞鶴基地)
DD-105いなづま三菱重工業
長崎造船所
1997.5.81998.9.92000.3.15----第4護衛隊群第8護衛隊
(呉基地)
DD-106さみだれIHI
東京第2工場
1997.9.111998.9.242000.3.21----第4護衛隊群第8護衛隊
(呉基地)
DD-107いかづち日立造船
舞鶴工場
1998.2.251999.6.242001.3.14----第1護衛隊群第1護衛隊
(横須賀基地)
DD-108あけぼのIHI
東京第2工場
1999.10.292000.9.252002.3.19----第1護衛隊群第1護衛隊
(横須賀基地)
DD-109ありあけ三菱重工業
長崎造船所
1999.5.182000.10.162002.3.6----第3護衛隊群第7護衛隊
(舞鶴基地)

http://www.jda.go.jp/JMSDF/gallery/ships/dd/murasame/index.html

http://weapons-free.masdf.com/sea/japan/murasamedd.html


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