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「みずほ」型巡視船は、[[ヘリコプター]]を2機搭載している大型巡視船。1番船「みずほ」は1986年、2番船「やしま」は1988年に就役し、当時は世界最大の巡視船だった。現在は「[[しきしま]]」、「テピョンヤン1(韓国)」に次ぐ3番目。
政治情勢を反映した機能を持つ大型巡視船として建造されたが、その理由は2つある。
1つ目は、2,000�劼鯆兇┐詬両綉瀑饌寮�の整備。政府は1986年米国と締結した「日米SAR協定((日本国政府と米国政府との間の海上における[[捜索救助>捜索救難]]協定))」により、本邦から1,200海里(約2,200��)にもおよぶ海域を海上保安庁が担うことになりヘリを使った長距離救急搬送には、ヘリを2機搭載する必要があったからだ。
2つ目は、海外の邦人救出を想定した、広い船内の巡視船が必要だったため。イラン・イラク戦争では、1985年イランの在留邦人を日本政府が自前で避難させることができず、トルコ政府に頼るしかなかった。当時の状況では[[自衛隊]]の海外派遣は困難だったため政府は海上保安庁に邦人救出を担当させた。そのため船内は約900人の収容が可能で、一度に大人数で食事できるよう、第一公室と第二公室の間には調理室が有る。また航海船橋甲板には操舵室の左舷後方に通信室、右舷後方には航空管制室、その間にOICがあり、洋上の指揮所ともなる。
