【まいど1号】(まいどいちごう) †

日本の民間宇宙開発組織である「東大阪宇宙開発協同組合（SOHLA）」が開発した実験用人工衛星「SOHLA-1」の愛称。

SOHLA衛星は、同組合がNEDO（独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構）からの委託により開発する汎用小型人工衛星「PETSAT」の製作に先立ち、その技術実証実験を行う目的で開発が進められていたもので、「1」「2」の2機が製作される。
（これは、1970年に打ち上げられた日本初の人工衛星「おおすみ」と同じコンセプトであると推測される）
なお、衛星の基礎技術開発にはJAXA（宇宙航空研究開発機構）も参加している。

同衛星は2008年、東大阪での開発フェーズを終えてJAXA筑波宇宙センターに搬入後、各種試験を経て、2009年1月23日、第1号機の「SOHLA-1」がH-��Aロケットに搭載されて種子島宇宙センターから打ち上げられ、「まいど1号」と命名された*1。
機体には大気圏内で発生する雷雲からの放電を観測する機器や太陽センサーが搭載され、大阪大学による雷の発生メカニズムについての観測や、大阪府立大学による皆既日食時の観測（アマチュア無線を利用）などが行われた。

2009年10月10日、すべての実験を終了して衛星内部の電源が遮断され、運用終了となった。

参考リンク：http://www.sohla.com/ （東大阪宇宙開発協同組合公式サイト）

*1 なお、このロケットには同衛星のほか、温室効果ガス観測衛星「いぶき」など、合計8機の衛星が搭載されており、全て軌道投入に成功した。

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