【はやぶさ(惑星探査機)】(はやぶさ(わくせいたんさき))

日本国の宇宙開発機関「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」が運用する小惑星探査機

2003年に打ち上げられ、2010年に消滅した「はやぶさ」(初号機)と、2014年に打ち上げられた「はやぶさ2」とがある。

はやぶさ(初号機)

MUSES-C"Hayabusa".

文部科学省宇宙開発研究所(ISAS)*1が開発し、2003年5月にミュー5ロケットで打ち上げた小惑星探査機(工学実験探査機)。
前作の「ひてん」「はるか」に続く「MUSES」シリーズ3番目の工学実験機であった。

本機は、搭載されたイオンエンジンの実証テストを行いながら2005年夏に小惑星「イトカワ」に到達し、その表面を詳しく観測してサンプル採集を試みた*2後、2010年6月13日、大気圏に再突入して消滅した。
この飛行は「無人探査機が、地球の重力圏外にある天体の固体表面に着陸し、サンプルリターンを成功させた世界初のケース」として内外の話題を集めた。

はやぶさ2

前記「はやぶさ」の後継として、2014年3月にH2Aロケット26号機*3で打ち上げられた惑星探査機。
また、同探査機による探査プロジェクトの名前としても用いられている。

計画では、地球の近傍にある小惑星「リュウグウ」への着陸及びサンプルリターンが予定されている。


*1 現在は宇宙航空研究開発機構(JAXA)隷下の一機関となっている。
*2 予定した分量を採取することはできなかったが、収納容器にわずかな微粒子が到達。
  収納容器は本体の大気圏再突入前に分離して地上に回収され、解析の結果「イトカワ由来の微粒子が含まれている」ことが判明してミッションの成功が確定した。

*3 同機には本機の他、「しんえん2(九州工業大学)」「ARTSAT2-DESPATCH(多摩美術大学)」「PROCYON(東京大学)」という3機の人工衛星・宇宙探査機が搭載されていた。

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