【はたかぜ】 †
- JMSDF DDG HATAKAZE class
「たちかぜ」型の後継となる海上自衛隊の第3世代ミサイル護衛艦。
RIM-66を同時に2つの目標へ誘導できるといわれる。
艦対空ミサイルの発射装置が艦首部分に装備されている。このため艦首にブルワーク(波よけ)が設けられており、外観上の大きな特徴となっている。
「たちかぜ」型が蒸気タービン動力であったのに対し、本型はガスタービン動力を導入して加速能力を向上させた。
また日本の防空艦としては初めて艦対艦ミサイルを装備し、多用途性を高めた。
さらに後部甲板にはヘリコプターの一時的な離着艦が可能となった。ただしハンガーなどの装備はないので運用することはできない。
調達の途中でこんごう型イージス艦の導入が決まったため、本型の建造は2隻で中断された。
【性能諸元】
全長:150m
全幅:16.4m
吃水:4.8m
排水量: 4,600t(基準)/5,900t(満載)※しまかぜは基準・満載ともに排水量50t増。
機関:COGAG方式 2軸推進
ロールス・ロイス オリンパス TM3B 2基 70,000ps
ロールス・ロイス スペイ SM1A 2基
速力:最大30ノット
乗員:260人
兵装
・73式54口径127mm速射砲2門
・スタンダードMk.13 Mod4単装発射機1基(RIM-66を装備)
・74式8連装アスロック発射装置1基
・艦対艦ミサイル用4連装キャニスター2組(RGM-84を装備)
・68式3連装短魚雷(対潜魚雷)発射管2組
・Mk.15 ファランクス2門
同型艦:
DDG-171 はたかぜ(基準排水量4,600トン)1986年3月竣工 横須賀基地所属
DDG-172 しまかぜ(基準排水量4,650トン)1988年3月竣工 佐世保基地所属
http://www.mod.go.jp/msdf/gallery/ships/dd/hatakaze/index.html
- DD-182 Hatakaze
海上自衛隊発足当時、アメリカから貸与された「リヴァモア」級駆逐艦。
米軍時代の旧艦名は「メイコム(USS Macom DD-458)」。
海自発足当初の主力艦として活躍したが、国産化された護衛艦に主力を譲って1969年に自衛艦籍を抹消、アメリカへ返還された。
その後しばらく、佐世保で繋留放置されていたが、1970年に台湾へ再輸出。「咸陽(シィエンヤン)」と改名されて1974年まで使用されていた。