【つるぎ型(高速特殊警備警備船)】} &aname(e0be3897,super,full){†(つるぎがた(こうそくとくしゅけいびせん))

本型は1999年(平成11年)３月に発生した北朝鮮による不審船?事件で、海上自衛隊や海上保安庁も不審船を拿捕・連行できなかったことを教訓に2001年に建造された北朝鮮の不審船に対応する高速特殊巡視船である。
速力は、3基のウォータージェットを搭載して、40ノット(時速74キロ)を超えるスピードを出す*1。
この高速特殊巡視船は不審船を発見したら直ちにウォータージェットの高速性能で追跡を開始する。その間何度もスピーカーや船舶無線で逃走を続ける不審船に停船命令を繰り返す。この間不審船の前方や上空に向けて20�亠ヾ慄�の威嚇射撃を行う*2。
次に行う行動は、不審船の船尾などに体当たりを食らわす。不審船の舵や船体の一部を体当たりで破壊し、不審船の速度を落としたり、バランスを崩すことで操船不能にする。それでも停船命令に従わないなら不審船の速度が遅くなるまで何度も体当たりを食らわす。それができるよう高速特殊巡視船の船体は硬い鋼板でできている。また高速特殊巡視船は操舵室が防弾構造となっている。

ここで不審船が機関銃やRPG7などの対戦車ミサイルや対戦車ロケット砲で反撃してきた場合に仮に巡視船が損傷を受けても、巡視船船体は内部を細かく区切り、厚い隔壁で浸水を食い止めることができるようにダメージコントロールを施している。対戦車榴弾程度の爆風にも耐える構造となっている。
そこで20�亠ヾ慄い亮遊發任△襦Ｅ澆瞭�本海は海が時化る。その海面を双方が30ノットを超えるスピードで高速航行している。互いの船は波間を縫うようにして航行し左右前後に揺れる。とても精密な射撃はできようもない。そこでこの高速特殊巡視船にはジャイロを搭載してある。巡視船の機関砲の照準は操舵室の射撃装置で行う。夜間でも赤外線監視カメラが捉えた不審船の画像にピンポイントで照準を合わせる。このロックオン状態でジャイロと射撃統制コンピューターが作動し始める。双方の揺れやスピード、加速度をジャイロが計測し、20�亠ヾ慄い鮗�動制御して弾道をコントロールする*3。
即ち不審船が攻撃をして来れば、如何様に海が荒れていても直ちに20�亠ヾ慄い農騎里兵遊發�可能。最も効果があるのは船尾の舵を破壊することだが、船首部分を破壊して減速させるのも効果がある。むろん不審船の乗組員が甲板に出て、対戦車ロケット砲をこちらに向かって構えればその射手を銃撃することは正当防衛で対処可能。ジャイロを応用した射撃指揮装置と20�亠ヾ慄い任海旅眤�特殊巡視船は不審船への対応が可能になった。

この間の一連の行動はすべて高速特殊巡視船のビデオカメラで撮影し、もし不審船が自爆してもその映像を証拠として公開すれば白を切ることはできない。
この不審船対応の高速特殊巡視船は警察行動?と軍事行動の境目に当たる準軍事的な船である。

*1 これは不審船が35ノットの猛スピードで逃走した速度を上回る速度。一説には50ノット以上との情報もある。
*2 相手が武器を使って攻撃してこなければ、こちらから先制攻撃はできない
*3 これはちょうど戦闘機がドッグファイトの時に、敵機に機関砲の照準をロックオンするのと同じ状態。双方の戦闘機がどんなに激しく機動していても機関砲の照準装置でロックオンされると、機関砲弾は敵機に命中するように弾道を計算して発射されるがこの原理にもジャイロが応用される。

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