1977年、政府が基線*1から12海里の外側の線までを領海とする「領海法」と、基線から200海里内における漁業などの管轄権を定めた「漁業水域に関する暫定措置法」のいわゆる海洋2法を制定したことにより、より広範囲の海域で活動するための基本原則が必要となった。 政府はこれを「新海洋秩序」と呼び、つがる型は新海洋秩序に対応する巡視船として計画され、巡視船にヘリコプターを搭載して、より広範囲な海域を警戒監視できるようにしたもの。 つがる型は、オホーツク海での活動を前提に、砕氷能力のある「そうや」の改良型として設計された。海上保安庁初のPLHそうやは、1番船つがる竣工の前年に竣工している。つがる型は、北海道以南の海域での活動を想定しているため砕氷能力はないが、水線付近の外板を2〜3�仭�厚した耐氷外板となっていて、船首部を強化するため中間肋骨を設けた耐氷構造となっている。 また、ヘリコプター発着時の揺れを軽減するため、船底にフィンスタビライザーを設置、低速航行時と漂泊時には減揺水槽で復原力を高めている。武装は各船により異なる。

*1 干潮時に海面と陸地が接する線

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