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*【たちかぜ】
*&ruby(たちかぜ){【たちかぜ】}; [#f9199e07]
[[海上自衛隊]]の「[[あまつかぜ]]」に続く第2世代型の[[ミサイル]][[護衛艦]]である。「たちかぜ」「あさかぜ」「さわかぜ」の3艦が建造された。~
~基本的な設計は「あまつかぜ」に類似しているが、艦体は大型化し、どちらかというと「[[たかつき]]」を大型化したような印象を受ける。一方で、艦隊防空を担うため[[ターター>RIM-24]]・D・ミサイルシステムを搭載し、後甲板にMk-13単装発射機を備える。また、当初はRIM-24のみしか発射できなかったものをのちにSM-1MR([[RIM-66]])やハープーン([[RGM-84]])の発射が可能となった。~
~主砲については、73式54口径5インチ砲を採用しており、射撃指揮装置には「たちかぜ」「あさかぜ」が[[FCS-1]]、「さわかぜ」のみが[[FCS-2]]を搭載しており、ターターシステムで主砲の管制を行う米海軍とは異なる。~
~このようにターター・Dシステムをはじめとした高度なコンピューターを備えるのは本艦からであり、[[戦術情報処理装置>OYQシリーズ]]が始めて装備された。特に「さわかぜ」では始めて戦闘を統括するCDS[[OYQ-4]]を採用して、全体としてのシステムの高速化が図られた。~
~現在、本級は全艦退役しており、「たちかぜ」が[[イージス艦]]「[[あたご]]」に、「あさかぜ」が「あしがら」に交代された。また、「たちかぜ」「さわかぜ」については一時期艦隊旗艦を務めていた時期がある。~
~
昭和四十六,四十八,五十三年度の各計画毎に１隻ずつ調達、建造された第２世代ミサイル護衛艦。~
【性能諸元】~
|艦種|ミサイル護衛艦（DDG）|
|全長|143m|
|全幅|14.3m|
|吃水|4.65m|
|[[排水量]]&br;（[[基準>基準排水量]]/[[満載>満載排水量]]）|3,850t/5,200t（予想）|
|機関|蒸気タービン2軸推進&br;三菱重工 船用2胴衝動式タービンエンジン×4基&br;三菱長崎CE2胴水管型ボイラー|
|機関出力|60,000ps|
|速力|32[[ノット]]以上|
|乗員|277人|
|兵装|73式54[[口径]]5インチ（127mm）単装[[速射砲]]×1門&br;74式[[アスロック>RUR-5]]SUM8連装発射機&br;Mk.13mod3単装発射機1基(「たちかぜ」のみ)&br;Mk.13mod4GMLS1基([[RIM-66]]・[[RGM-84]]を発射可能)&br;HOS-3013連装324mm短魚雷（[[対潜魚雷]]）発射管×2基&br;[[高性能20mm機関砲>ファランクス]]（[[CIWS]]）×2基|
|艦載機|[[SH-60J/K>SH-60]]哨戒ヘリコプター×1機（常時搭載機なし）|
|[[C4Iシステム>C4I]]|MOFシステム&br;[[OYQ-1]](たちかぜ)[[OYQ-2]](あさかぜ)[[OYQ-4]](さわかぜ)&br;＋S FCS-6A 水中攻撃指揮装置+[[リンク 11/14>データリンク]]|
|[[FCS>火器管制装置]]|Mk74mod.13 ミサイルFCS×2基&br;[[FCS-1]]72式射撃指揮装置&br;[[FCS-2]]81式射撃指揮装置砲FCS|
|レーダー|SPS-52 三次元対空レーダー&OPS-18B対空レーダー&br;OPS-17／OPS-28(さわかぜ)対水上レーダー&br;OPS-20航海レーダー|
|ソナー|OQS-3／OQS-4(さわかぜ)艦首装備ソナー|
|電子戦･&br;対抗手段|NOLR-6 [[ESM]] OLT-3[[ECM]]&br;NOLQ-1統合電子戦装置(さわかぜ)&br;Mk36 SRBOC 対抗手段展開システム（Mk.137 [[チャフ]]・[[フレア]]発射機×4基）|
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第１世代である「あまつかぜ」の発展型というよりも、DDA「たかつき」型に[[スタンダード>RIM-66]]関連施設を搭載したというデザインである。~
最終艦「さわかぜ」のみスタンダード発射機より[[ハープーン>AGM-84]]を発射可能のタイプとしており、主要目も１,２番艦と若干異なる。~
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なお「たちかぜ」は旗艦任務に就くため、後部127mm単装砲を撤去し司令部施設を構築している。~
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・同型艦~
,艦番号,艦名,主造船所,起工,進水,就役,退役,所属
,DDG-168,たちかぜ&br;（JS Tatikaze）,[[三菱重工業]]&br;長崎造船所 ,1973.6.19,1974.12.17,1976.3.25,2007.1.15,第3護衛隊群第3護衛隊&br;（舞鶴基地）~
,DDG-169,あさかぜ&br;（JS Asakaze）,三菱重工業&br;長崎造船所,1976.5.27,1977.10.15,1979.3.27,2008.3.12,第2護衛隊群第2護衛隊&br;（佐世保基地）
,DDG-170,さわかぜ&br;(JS Sawakaze),三菱重工業&br;長崎造船所,1979.9.14,1981.6.14,1983.3.30,2010.6.25,第2護衛隊群第62護衛隊&br;(佐世保基地)
|基準排水量|３８５０ｔ（さわかぜ:3950t）|
|全長|１４３ｍ|
|全幅|１４．３ｍ|
|喫水|４．６ｍ（さわかぜ:4.7m）|
|主機|[[蒸気タービン]]２基 ２軸|
|出力|６００００ｐｓ|
|速力|３２ノット|
|兵装|[[スタンダード>RIM-66]]単装発射機１基|
||127mm単装砲 ２基|
||20mm[[CIWS]] ２基|
||[[アスロック>RUR-5]]SUB８連装発射機 １基|
||３連装短魚雷発射管 ２基|
|乗員|２５０名（さわかぜ:255名）|
~
ＤＤＧ１６８ たちかぜ 昭和４６年度計画 三菱長崎 昭和５１年３月２６日就工~
ＤＤＧ１６９ あさかぜ 昭和４８年度計画 三菱長崎 昭和５４年３月２７日就工~
ＤＤＧ１７０ さわかぜ 昭和５３年度計画 三菱長崎 昭和５８年３月３０日就工~
