- 追加された行はこの色です。
- 削除された行はこの色です。
*&ruby(あぶくま){【あぶくま】}; [#y7594a17]
+長良型軽巡洋艦6番艦「阿武隈」~
[[5500トン級]]軽巡洋艦の一つである[[長良型>長良]]の一艦。~
+大日本帝国海軍・[[長良型>5500トン級]][[二等（軽）巡洋艦>軽巡洋艦]]6番艦「阿武隈」。~
~
大正時代に[[八八艦隊]]計画の一環として建造された、いわゆる「[[5500トン級]]」軽巡洋艦の一艦。~
1921年12月8日に浦賀船渠で起工、1923年3月16日に進水したが、艤装中に関東大震災によって造船所が被災したために完成が1年以上遅れ、1925年5月26日に就役となった。~
就役後は、第1水雷戦隊旗艦として南雲艦隊の空母を護衛し、[[真珠湾攻撃]]、[[ミッドウェー海戦]]等に参加している。~
その後、[[キスカ撤収作戦]]に参加し、[[レイテ沖海戦]]で戦没する最後まで第1水雷戦隊旗艦として活躍した。~
~
+JMSDF DE ABUKUMA class~
[[大東亜戦争]]の開戦当初、[[第1水雷戦隊>戦隊]][[旗艦]]として南雲艦隊の空母を護衛し、[[真珠湾攻撃]]、[[ミッドウェー海戦]]等に参加している。~
その後、[[キスカ撤収作戦]]に参加し、[[レイテ沖海戦]]で戦没する最後まで第1[[水雷]][[戦隊]][[旗艦]]として活躍した。~
~
|>|CENTER:''性能諸元''|
|排水量&br;（[[基準>基準排水量]]/[[常備>常備排水量]]）|5,170t/5,570t|
|全長|162.15m|
|最大幅|14.17m|
|[[喫水]]|4.80m|
|主缶|ロ号艦本式罐・重油専焼×10基（大型6基・小型4基）&br;同石炭・重油混焼×2基|
|主機|三菱技本式高圧衝動型・三菱パーソンズ式低圧反動型オールギアードタービン×4基|
|出力|90,000shp|
|乗員|438名（竣工時定員）|
|兵装&br;（新造時）|三年式50口径14cm単装砲×7基7門&br;三年式40口径8cm単装[[高角砲>高射砲]] 2基2門&br;三年式単装機砲×2基2門&br;八年式61cm連装[[魚雷]]発射管×4基8門&br;一号[[機雷]]×48個|
|兵装&br;（最終時）|三年式50口径14cm単装砲×5基5門&br;八九式40口径12.7cm連装高角砲×1基2門&br;九六式25mm機銃×20基30門（三連装4基12門・連装2基4門・単装14基14門）&br;13mm機銃×9基10門（連装1基2門・単装8基8門）&br;九二年式61cm4連装魚雷発射管×2基8門|
|搭載機|[[水上>水上機]][[偵察機]]×1機|
|設備|滑走台×1基|
|[[電探>レーダー]]|二一号対空用電探×1基（最終時）|
~
+JMSDF DE ABUKUMA class.~
~
1980年代に計画された地方隊向けの小型[[護衛艦]]（[[護衛駆逐艦]]）。~
平時には哨戒・警備任務を、有事に想定される[[艦隊戦>艦隊決戦]]においては、初期における敵艦隊の足止めと主力艦隊が到着するまでの前哨防護戦闘((正規戦での初戦の足止めと主力艦隊が到着するまでの時間稼ぎ（可能であれば敵艦の掃討）))を受け持つ。~
平時には[[哨戒>偵察]]・警備任務を、有事に想定される[[艦隊戦>艦隊決戦]]においては、初動における敵[[艦隊]]の足止めと主力[[艦隊]]が到着するまでの前哨防護戦闘（可能であれば戦闘終了後の残存艦艇掃討）を受け持つ。~
~
兵装には、前級である[[いしかり]]型・[[ゆうばり]]型では重量の関係で搭載されなかった[[アスロック>RUR-5]]や[[CIWS]]、[[ハープーン]][[対艦ミサイル]]など、強力な兵装が搭載され((加えて[[RAM>RIM-116]]が後日装備とされていたが、現在に至るも搭載されてはいない))、加えて[[ECM]]機能をもつ電子戦装置の搭載や[[海軍戦術情報システム（NTDS）>データリンク]]への対応など、電子装備は当時の護衛艦隊所属艦と遜色のないレベルまで強化されており、[[基準排水量]]2,000tと小振りながらも、同時期に整備されていた「はつゆき」「あさぎり」級に匹敵する戦闘力を備えている。~
兵装には、前級である[[いしかり型>いしかり]]・[[ゆうばり型>夕張]]では重量の関係で搭載されなかった[[アスロック>RUR-5]]や[[高性能20mm機関砲>ファランクス]]（[[CIWS]]）、[[ハープーン>RGM-84]][[SSM>艦対艦ミサイル]]など、強力な兵装が搭載され((加えて[[RAM>RIM-116]]が後日装備とされていたが、現在に至るも搭載されてはいない。))、加えて[[ECM]]機能をもつ[[電子戦]]装置の搭載など、電子装備は当時の護衛艦隊所属艦と遜色のないレベルまで強化されており、[[基準排水量]]2,000t((この数値が何を「基準」としているかは詳細不明。))と小振りながらも、同時期に整備されていた「[[はつゆき]]」「[[あさぎり]]」級に匹敵する戦闘力を備えている。~
~
1988年から1991年までに6隻が建造され、各地方隊に配備されたが、2008年3月の組織改編((この改編で、地方隊の保有していた水上艦部隊がすべて護衛艦隊の指揮下に組み入れられた。))で護衛艦隊に組み込まれ、現在も第一線で活躍している。~
1988年から1991年までに6隻が建造され、各地方隊に配備されたが、2008年3月の組織改編((この改編で、地方隊の保有していた[[水上艦]][[部隊]]がすべて護衛艦隊の指揮下に組み入れられた。))で護衛艦隊に組み込まれ、現在も第一線で活躍している。~
~
・スペックデータ
|>|CENTER:''スペックデータ''|
|艦種|[[護衛艦]]（DE）|
|全長|109.0m|
|全幅|13.4m|
|吃水|3.8m|
|[[喫水]]|3.8m|
|[[排水量]]&br;（[[基準>基準排水量]]/[[満載>満載排水量]]）|2,000t/2,900t（推定）|
|機関|CODOG方式 2軸推進&br;川崎 スペイSM1A[[ガスタービン]][[エンジン]]×2基&br;三菱S12U-MTKディーゼルエンジン×2基|
|推進方式|CODOG方式|
|[[機関>エンジン]]|[[川崎>川崎重工業]] [[スペイSM1A>スペイ]][[ガスタービン]]×2基&br;三菱S12U-MTK 4サイクル直列12気筒[[ディーゼル>ディーゼルエンジン]]×2基|
|推進器|可変ピッチ・プロペラ×2軸（260rpm）|
|機関出力|13,500shp（SM1A）&br;5,000shp（S12U-MTK）&br;計27,000shp|
|最大速力|27[[kt>ノット]]|
|電源|川崎M1A-02 ガスタービン主発電機×1基（1,000kW）&br;ディーゼル主発電機×2基（500kW）&br;非常用ディーゼル発電機×1基（300kW）|
|最大速力|27[[kt>ノット]]以上|
|[[航続距離]]|5,624海里（18ノット巡航時）|
|乗員|120名|
|兵装|オート・メラーラ 62口径76mm単装[[速射砲]]×1門&br;74式[[アスロック>RUR-5]]8連装SUM発射機×1基&br;4連装[[SSM>対艦ミサイル]]発射筒×2基（[[ハープーン]]を装備）&br;[[高性能20mm機関砲>ファランクス]]（[[CIWS]]）×1基&br;Mk.31 [[RAM GMWS>RAM]]（計画のみ）&br;HOS-301 3連装短魚雷（[[対潜魚雷]]）発射管×2基|
|艦載機|運用設備なし。ヴァートレップに対応、HIFR（艦船からヘリコプターへの給油）が可能。|
|[[C4Iシステム>C4I]]|MOF((Maritime Operation Force：海上作戦部隊指揮管制支援))システム（SUPERBIRD-B2衛星通信）&br;海軍戦術情報システム（[[リンク11>データリンク]]）&br;OYQ-7戦術情報処理装置&br;[[FCS-2（FCS-2-21A）>射撃指揮装置2型]] [[砲FCS>火器管制装置]]|
|レーダー|OPS-14対空レーダー×1基&br;OPS-28対水上レーダー×1基|
|ソナー|OQS-18中周波ソナー&br;戦術曳航ソナーシステム（TACTAS）（計画のみ）|
|電子戦&br;・対抗手段|NOLQ-6 [[ESM]]装置&br;OLT-3 [[ECM]]装置&br;Mk36 SRBOC対抗手段展開システム（Mk.137 [[チャフ]]・[[フレア]]発射機×2基）|
|兵装|オート・メラーラ 62口径76mm単装[[速射砲]]×1門&br;74式[[アスロック>RUR-5]]8連装SUM発射機×1基&br;[[ハープーン>RGM-84]][[SSM>艦対艦ミサイル]] 4連装発射筒×2基&br;[[高性能20mm機関砲>ファランクス]]（[[CIWS]]）×1基&br;Mk.31 [[RAM GMWS>RIM-116]]近SAM発射機（計画のみ）&br;[[68式3連装短魚雷発射管（HOS-301）>Mk.32]]×2基|
|艦載機|着艦・運用設備なし。&br;ヴァートレップ((VERTREP：Vertical replenishment.))・HIFR((Helicopter In Flight Refuling.))のみ可能。|
|[[C4Iシステム>C4I]]|MOF((Maritime Operation Force：海上作戦部隊指揮管制支援。))システム（SUPERBIRD-B2衛星通信）|
|[[FCS>火器管制装置]]|[[FCS-2（FCS-2-22C or E）>FCS-2]][[砲FCS>火器管制装置]]×1基&br;SFCS-8水中用FCS×1基|
|暗視装置|OAX-1B [[赤外線暗視装置>FLIR]]|
|[[レーダー]]|[[OPS-14C>OPS-14]]対空レーダー×1基&br;[[OPS-28C>OPS-28]]対水上レーダー×1基&br;[[OPS-20]]航海用レーダー×1基（4番艦「ちくま」以降のみ装備）|
|[[ソナー]]|[[OQS-8]]中周波ソナー&br;戦術曳航ソナーシステム（TACTAS）（計画のみ）|
|[[電子戦]]・対抗手段|NOLQ-8 [[ESM]]装置&br;OLT-3 [[ECM]]装置&br;Mk.36 SRBOC対抗手段展開システム&br;（Mk.137 6連装[[デコイ]]発射機×2基）|
~
・同型艦
,艦記号・艦番号, 艦名 , 主建造所 , 起工 , 進水 , 竣工 , 所属
,DE-229,あぶくま&br;（JDS Abukuma）,三井造船&br;玉野事業所,1988.3.17,1988.12.31,1989.12.21,護衛艦隊第14護衛隊&br;（舞鶴基地）
,DE-230,じんつう&br;（JDS Jintsu）,日立造船&br;舞鶴工場,1988.4.14,1988.1.31,1990.2.28,護衛艦隊第15護衛隊&br;（大湊基地）
,DE-231,[[おおよど>大淀]]&br;（JDS Oyodo）,三井造船&br;玉野事業所,1989.3.8,1989.12.19,1991.1.23,護衛艦隊第16護衛隊&br;（佐世保基地）
,DE-232,せんだい&br;（JDS Sendai）,住友重工&br;追浜造船所&br;浦賀工場,1989.4.14,1989.1.26,1991.3.15,護衛艦隊第16護衛隊&br;（佐世保基地）
,DE-233,ちくま&br;（JDS Chikuma）,日立造船&br;舞鶴工場,1991.2.14,1992.1.22,1993.2.24,護衛艦隊第15護衛隊&br;（大湊基地）
,DE-234,とね&br;（JDS Tone）,住友重工&br;追浜造船所&br;浦賀工場,1991.2.8,1991.12.6,1993.2.8,護衛艦隊第16護衛隊&br;（佐世保基地）
|>|>|>|>|>|>|CENTER:''同型艦''|
|CENTER:艦番号|CENTER:艦名|CENTER:主建造所|CENTER:起工|CENTER:進水|CENTER:竣工|CENTER:所属|
|DE-229|あぶくま&br;（JS Abukuma）|三井造船&br;玉野事業所|1988.3.17|1988.12.31|1989.12.21|護衛艦隊第12護衛隊&br;（呉基地）|
|DE-230|じんつう&br;（JS Jintsu）|日立造船&br;舞鶴工場|1988.4.14|1988.1.31|1990.2.28|護衛艦隊第13護衛隊&br;（佐世保基地）|
|DE-231|[[おおよど>大淀]]&br;（JS Oyodo）|三井造船&br;玉野事業所|1989.3.8|1989.12.19|1991.1.23|護衛艦隊第15護衛隊&br;（大湊基地）|
|DE-232|せんだい&br;（JS Sendai）|住友重工&br;追浜造船所&br;浦賀工場|1989.4.14|1989.1.26|1991.3.15|護衛艦隊第14護衛隊&br;（舞鶴基地）|
|DE-233|ちくま&br;（JS Chikuma）|日立造船&br;舞鶴工場|1991.2.14|1992.1.22|1993.2.24|護衛艦隊第15護衛隊&br;（大湊基地）|
|DE-234|[[とね>利根]]&br;（JS Tone）|住友重工&br;追浜造船所&br;浦賀工場|1991.2.8|1991.12.6|1993.2.8|護衛艦隊第12護衛隊&br;（呉基地）|
~
