*&ruby(てぃーさんじゅうよん(こうくうき)){【T-34(航空機)】}; [#ce4620b7]
Beech T-34(Model 45) "Mentor".~
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[[第二次世界大戦]]後の1940年代末、アメリカのビーチクラフト社が開発・生産した単発[[レシプロ>レシプロエンジン]][[初等練習機>練習機]]。~
ビーチ社が先に開発・生産した「ボナンザ」をベースに、原型の[[V尾翼]]を普通の尾翼に改め、[[キャビン]]を[[タンデム]]複座に改良したものである。~
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1953年、[[アメリカ空軍]]に初等練習機「T-34A」として採用され、続いて[[海軍>アメリカ海軍]]にもエンジンを換装した「T-34B」が採用。~
良好な操縦性と安定性、そして蛮用にも耐える頑丈さから「傑作練習機」として高い評価を得、多くの国に輸出。~
カナダやアルゼンチン、日本(後述)では[[ライセンス生産]]も行われた。~
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軍用機としてのローンチカスタマーとなったアメリカ空軍では「練習機をジェット機に統一する」という施策((本機のコンポーネントを用いて[[ジェットエンジン]]を搭載した「モデル73『ジェットメンター』」も試作されたが、量産はされなかった。))((後にこの施策の誤りが露呈し、[[セスナ]]172「スカイホーク」を「T-41『メスカレロ』」として導入することになった。))の下、1960年代には早くも退役したが、海軍ではエンジンを[[ターボプロップ]]に換装した「T-34C『ターボメンター』」として用いられた。~
また、日本では[[富士重工業]]によって独自の発展型([[LM]]・[[KM-2>LM]]・[[TL-1>LM]]・[[T-3]]・[[T-5]]・[[T-7]])が作られ、21世紀の現代でも用いられている。~
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原型のT-34も一部の国で現役練習機として用いられている他、[[曲技機]]に改修された機体もある。

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