*&ruby(えすえーよん){【SA-4】};
旧ソ連が開発した、初の自走式長距離[[地対空ミサイル]]。~
1964年にモスクアの[[赤の広場]]での行進で初めて一般に公開され[[NATOコード]]はSA-4ガネフと名付けられたが、ロシアでは2K11ネバと呼ばれている。
SA-4の発射機は[[ミサイル]]が大きいわりには自走が可能で、発射台には[[ミサイル]]が2発搭載出来る。[[ミサイル]]（3M8又は9M8）は発射されると[[指令誘導]]で目標を追尾し、最高速度[[マッハ]]2.5まで加速する。その後、[[終端誘導]]では[[セミアクティブ誘導]]に誘導が切り替わり[[近接信管]]で目標を撃墜する。
なお、現在は旧式ではありながら最大射程は72km（最高迎撃高度は24,000m）と、[[ロシア軍]]の[[SAM]]では[[SA-12]]の次に射程が長い。~
[[レーダー]]装置の方は、ロング・トラック[[レーダー]]を使用しており自走可能。索敵距離は不明だが、[[ミサイル]]の射程距離から見るとかなり長い事が予想される。
このように迎撃能力が高いSA-4だが、逆にあまりにも[[ミサイル]]が大きいため次弾の装填にかなりの時間がかかると言う。~
輸出の方は、少数ではあるがブルガリア・旧チェコスロバキア・旧東ドイツ・ポーランド・エジプトで、今のところ実戦に投入された例は無い。[[ロシア軍]]では、[[SA-10]]や[[SA-12]]を配備にともない、順序退役していくと思われる。
関連:[[SA-10]] [[SA-12]]、
