*&ruby(きゅうさんしききんきょりちたいくうゆうどうだん){【93式近距離地対空誘導弾】}; [#re4aae52]
1980年代に日本で開発された[[地対空ミサイル]]。~
略称はSAM-3、[[愛称]]は公募により「クローズドアロー」になっているが、「近SAM」の方が圧倒的に一般的。~
1990年に最初の試作が完成し、1993年度に制式化された。~
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地上部隊直上低空域の防空用ミサイルで、[[L-90]]の後継として現在[[師団]]・[[旅団]]の[[高射特科>特科]]大隊・中隊に配備が進んでいる。~
車両は[[高機動車]]をベースにしたもので、後部の荷台に4連装発射機を2基左右に装備(計8連装)した[[ターレット>砲塔]]と[[射撃統制装置>火器管制装置]]が搭載されている。~
また、前部バンパーに通信アンテナが取り付けられ、操縦席幌がFRP化されている。~
システム構成は[[アメリカ陸軍]]が運用している[[アベンジャー>FIM-92]]システムと似ているが、[[12.7mm重機関銃M2>ブローニングM2]]は装備されておらず、発射機内にて操作員が直接操作する方式ではない。~
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飛翔体は[[91式携帯地対空誘導弾]]と共通で、誘導装置は[[画像誘導式>可視光誘導]]もしくは[[赤外線誘導]]方式がとられている。~
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#ref(93式.jpg)~
Photo :JGSDF
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**配備部隊・機関 [#vfeb2806]
-陸上自衛隊高射学校
--高射教導隊第2中隊(下志津駐屯地)
-陸上自衛隊武器学校(土浦駐屯地)
-[[北部方面隊]]
--[[第2師団第2高射特科大隊>第2師団(自衛隊)]](旭川駐屯地)
--[[第5旅団第5高射特科中隊>第5旅団(自衛隊)]](帯広駐屯地)
--[[第11旅団>第11旅団(自衛隊)]]
---第11高射特科隊(真駒内駐屯地)
---第10即応機動連隊(滝川駐屯地)
-[[東北方面隊]]
--[[第6師団>第6師団(自衛隊)]]
---第6高射特科大隊(郡山駐屯地)
---第22即応機動連隊(多賀城駐屯地・大和駐屯地)
--[[第9師団>第9師団(自衛隊)]]
---第9高射特科大隊(岩手駐屯地)
-[[東部方面隊]]
--[[第1師団第1高射特科大隊>第1師団(自衛隊)]](駒角駐屯地)
--[[第12旅団第12高射特科中隊>第12旅団(自衛隊)]](相模原駐屯地)
-[[中部方面隊]]
--[[第3師団第3高射特科大隊>第3師団(自衛隊)]](姫路駐屯地)
--[[第10師団第10高射特科大隊>第10師団(自衛隊)]](豊川駐屯地)
--[[第13旅団高射特科中隊>第13旅団(自衛隊)]](日本原駐屯地)
--[[第14旅団>第14旅団(自衛隊)]]
---第14高射特科隊(松山駐屯地)
---第15即応機動連隊(善通寺駐屯地)
-[[西部方面隊]]
--[[第4師団第4高射特科大隊>第4師団(自衛隊)]](久留米駐屯地)
--[[第8師団>第8師団(自衛隊)]]
---第8高射特科大隊(北熊本駐屯地)
---第42即応機動連隊(北熊本駐屯地)~
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**スペックデータ [#ddc89527]
|乗員|3名(班長・射手・対空警戒員)|
|全長|4.94m|
|全幅|2.3m|
|全高|2.58m|
|戦闘重量|4.15t|
|エンジン|[[水冷>液冷エンジン]]直列4気筒[[ターボ>ターボチャージャー]][[ディーゼル>ディーゼルエンジン]](出力170ps)|
|登坂力|60%|
|最大速度|90km/h(路上)|
|携行弾数|8発|
|兵装|93式近距離地対空誘導弾8連装発射機×1基|
|製作|東芝|
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