*&ruby(てきだんはっしゃき){【擲弾発射器】};
&ruby(グレネードランチャー){Grenade launcher};~
その名のとおり[[擲弾]]を発射するためにつくられた、携帯型の装置。~
個人で取り扱うことができるように、砲としては非常に小さなサイズで、反動も比較的小さい。~
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[[第二次世界大戦]]当時は、[[小銃]]の銃口に取り付ける形式、いわゆるライフルグレネードが多用された。~
[[小銃]]の銃口に専用のアダプターを介して[[擲弾]]を取り付け、[[小銃]]には空砲を装填し、その発射ガスによって[[装薬]]に点火して[[擲弾]]を撃ち出す。(実弾を使って撃ち出せるタイプも存在する)~
既存の[[小銃]]に対して比較的手軽に大火力を付与することができるメリットがある。~
しかし[[擲弾]]を取り付けている間は[[小銃]]として使えないので個人防護に問題があること、[[装薬]]が少ないとはいえ反動が大きく銃に対する負担が大きいことなどのデメリットもあり、徐々にすたれていった。~
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かわって主流となったのが、現在主流の専用型グレネードランチャーである。~
[[太平洋戦争]]中に[[日本軍]]が使っていた簡易型の[[迫撃砲]]である「擲弾筒」をヒントに、[[アメリカ軍]]は中折れ式・[[口径]]40mmの[[M79]]を開発した。~
専用の発射器により信頼性は増し、[[朝鮮戦争]]や[[ベトナム戦争]]で活躍したが、個人防護の問題は依然解決されていなかった。このため[[突撃銃]]に取り付けて使うことができるXM148が試作され、[[ベトナム戦争]]での実戦テストで高い戦果を挙げた。これを改良した[[M203]]が現在でも使用されている。~
また[[回転式拳銃]]に似た形式の、シリンダーに複数の[[擲弾]]を装填して次々と発射できる、いわゆるリボルバーグレネードも存在し、車載砲などとして用いられる。~
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なお[[司法警察]]においては、戦闘ではなく治安維持が目的であるため現在でも中折れ式が主流であり、主に38mm[[口径]]の発射器で[[催涙弾]]などを使用する。~

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