*&ruby(ぜんよくき){【全翼機】}; [#waafffbb]
機体の全体が[[主翼]]となっており、[[主翼]]と胴体の区別ができない[[飛行機]]。~

多くは[[垂直尾翼]]を備えるが、[[垂直尾翼]]も存在しない完全な[[無尾翼機]]として設計される場合もある。

全体が翼なので[[翼面荷重]]を小さくすることができる。~
しかし機体の安定を得ることが難しく、また大きさの割に全幅が大きくなるという短所がある。~
[[ユンカース]]、[[ホルテン]]、[[ノースロップ]]などが研究をおこなっていたが、実用例は少ない。~
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[[主翼]]と胴体の境目がないため、[[レーダー反射面積]]が小さく[[ステルス]]性に優れるという特長がある。~
この利点は[[第二次世界大戦]]中のドイツで既に意識されていたが、敗戦のため実用化には至らなかった。~
後にアメリカの[[YB-49]]が試験飛行中に[[レーダー]]から見失われたことがきっかけで見直され、[[B-2]]に応用された。

**主な全翼機 [#oda05052]
-デューン/ショート兄弟共同開発
--デューンD.5
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-[[ホルテン]]兄弟(HI〜XVIII)
--Ho IX(Ho229)
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-[[ノースロップ]]
--YB-35/XB-35「フライングウィング」
--YB-49(YB-35をジェット化したもの)
--XP-79「フライング・ラム」
--[[B-2「スピリット」>B-2]]
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-その他
--FMX-4「ファセットモービル」
--RQ-170「センチネル」([[UAV>無人機]])
--A-12「アヴェンジャーII」
--萱場型無尾翼グライダー(ク2/ク3/ク4)
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