*&ruby(しでん){【紫電】};

旧日本海軍の[[局地戦闘機]]。~

海軍から[[局地戦闘機]]試作を命じられた[[川西]]が、その要求に応えるために、[[水上戦闘機]]「[[強風]]」を陸上機化した。~
が、ほとんど水上機そのままの形で陸上機化したため、構造上無理が生じた。~
性能的にも凡庸であり、要求を満たすことは出来なかったのだが、重武装、比較的優れた運動性を評価し、[[局地戦闘機]]として採用された。~

しかし、[[太平洋戦争]]後半の日本機のご多分に漏れず、低稼働率は極めて低調であったのだが、[[零戦]]以外手駒の無い海軍にとって、連合軍新型機と戦う上で貴重な戦力であった。~
エンジンが不調で無い条件で[[F6F]]程度ならば優位に戦える能力はあった様である。~

余談だが、本機の日本機に似つかわしくない、ずんぐりした胴体が米軍の[[グラマン]]戦闘機によく似ており、よく敵と誤認されたそうである。

結局のところ、本機は中途半端な性能であった為に[[川西]]は大改修に乗り出し、その結果生まれたのが[[紫電改]]である。~

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