*&ruby(るふとばっふぇ){【ルフトバッフェ】}; [#bc7807bc]
Luftwaffe (F)

+ドイツ語で「[[空軍]]」の意。"luft"は「空」、"waffe"は「[[兵器]]」を意味する。
+転じて、ドイツの保有する空軍。

>以降の記述は全て2.の解釈に基づく。

[[第二次世界大戦]]において、ドイツは[[ヘルマン・ゲーリング]]の指揮下で空軍を陸海軍と別に独立させていた。~
開戦直後は機体性能差からフランスを圧倒し、英本土上空まで迫った([[バトル・オブ・ブリテン]])。~
しかし戦況は次第に悪化し、[[連合国>連合国(第二次世界大戦)]]軍の物量を前に敗れ、潰滅した。

>一人で通算100機以上撃墜した[[エース>エースパイロット]]を多数生み出した事でも知られる。~
これは逆説的に、休暇や交代もままならないほど戦況が逼迫し、同じパイロットが延々と戦い続けていた事を示している。

[[第二次世界大戦]]終結後に一度解体されるも、1955年、西ドイツが新生ルフトバッフェを創設。~
1990年の東西統一に伴って東ドイツ空軍(ドイツ国家人民軍航空軍)を吸収して現在に至る。

>この際、[[ドイツ最終規定条約]]によって旧東ドイツ空軍将兵の多くが失職し、残留後も軍縮によって解雇されていった。

特に[[冷戦]]期には西側陣営の最前線ということもあり、世界でも最高水準の自動化迎撃システムを採用していた。~
世界各国の空軍で、これに匹敵する[[防空網]]をもっていたのは[[アメリカ空軍]]と日本の[[航空自衛隊]]だけである。~
しかし、[[冷戦]]終結後は戦略環境の変化と政治的要求から無秩序な軍縮が始まり、予算不足で危機的状況に陥っている。

> 2018年には[[ユーロファイター・タイフーン]]用の交換部品が枯渇し、保有する128機中124機が実働不能に陥っていたという。~
しかもこれは[[兵站]]全体に関わる慢性的な問題であり、タイフーン関連部署だけが異常な冷遇を受けていたわけではない。

**主要装備 [#k8afcf0c]
-[[戦闘機]]・[[攻撃機]]
--[[ユーロファイター・タイフーン]]
--[[トーネードIDS>トーネード(マルチロールファイター)]]
-[[輸送機]]
--[[C-160]]「トランザール」
--[[エアバス>エアバス(企業)]][[A310MRTT>A310]]
--エアバス[[A400M]]
-[[政府専用機]]
--エアバス[[A340-300>A340]](元[[ルフトハンザドイツ航空]]の機体)
--エアバス[[A319CJ>エアバス・コーポレートジェット]]
--[[ボンバルディア]]・[[グローバルエクスプレス]]
--エアバス[[ACJ350>エアバス・コーポレートジェット]]
-[[練習機]]
--[[T-37「トゥイート」>T-37]](全機がアメリカ国内でアメリカの国籍マークをつけて運用されている)
--[[T-38「タロン」>T-38]]
--グロブG-120([[ルフトハンザドイツ航空]]が所有)
-ヘリコプター
--[[AS532U2>シュペルピューマ]](VIP輸送用)
--[[UH-1]]

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