*&ruby(ばっじしすてむ){【バッジシステム】}; [#e06034ae]
Base Air Defense Ground Environment(BADGE 自動警戒管制組織).~
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1960年代に[[航空自衛隊]]が採用し、2000年代末まで運用していた防空管制システム。~
[[アメリカ海軍]]の「海軍戦術情報システム(NTDS)」の改良型「TAWCS」をベースに、ヒューズ社により開発されたもので、[[アメリカ空軍]]の[[SAGE]]に続く、世界で2番目の警戒管制システムでもあった。~
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[[SAGE]]と同様、地上の[[レーダーサイト>SS]]や[[早期警戒機]]((稼働当初は未導入。1976年の[[ベレンコ中尉亡命事件]]を契機に[[E-2]]が導入された。))で[[未確認機>UFO]]を捕らえた後、これらから送信されてきた情報を基に、自動的に目標の高度・速度・予想針路などを大型コンピュータで算出、迎撃が可能な[[要撃機>戦闘機]]基地や[[SAM>地対空ミサイル]]サイトに対して[[スクランブル]]などの[[対領空侵犯措置]]を指示するシステムであった。~
システムの中核は東京都・府中基地の「[[航空総隊]]作戦指揮所」に置かれており、各[[航空方面隊]]に置かれた「防空管制所」「防空指令所」を通じて各部隊とオンライン接続されていた。~
また、[[アメリカ軍]]のシステムとも連接されており、これにより、NTDSや琉球防空システム、韓国防空システムとも連接されていた。~
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1980年代に大幅な機能向上の改良がおこなわれて「BADGE改」となったが、2009年に後継の「&ruby(ジャッジ){JADGE};(Japan Aerospace Defense Ground Environment)システム」に換装されて役目を終えている。

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