*&ruby(てせお){【テセオ】}; [#qe733d82] イタリアの[[オットー・メララ]]社とフランスの[[マトラ]]社によって開発された[[対艦ミサイル]]。現在では、[[MBDA]]社が製造されている。~ 輸出名称では「オトマート」と呼ばれるが、これは、OTOmelaraとMATraのアクロニムである。~ 誘導方式は[[慣性誘導]]とXバンドを使用した[[アクティブレーダー誘導]]を採用している。~ また、初期型のMk.1では中間誘導が不可能なため射程が短かったが、Mk.2はヘリコプターなどによる[[GPS>全地球測位装置]]もしくは[[レーダー]]による中間誘導が可能になっている。~ イタリア海軍の各艦艇ほか、マレーシア海軍などで採用されている。~ ~ **スペックデータ [#t36c23fe] |種別|中距離地対艦/艦対艦ミサイル| |全長|4.66m(Mk1)&br;4.46m(Mk2)| |直径|46cm(ダクト前方)| |翼幅|1.19m| |発射重量|770kg(ブースタ付)| |射程|60km(Mk1)&br;180km(Mk2)&br;300km(Teseo 3)| |巡航高度|20m| |速度|Mach 0.9| |推進方式|[[ターボジェット]]| |エンジン|Turbomeca Arbizon III (TR281) turbojet| |弾頭|210kg半[[徹甲弾]](210kg)| |信管|着発または近接| |誘導装置|慣性/Xバンド・アクティブ誘導(Mk.2では[[GPS>全地球測位装置]]もしくは[[レーダー]]による慣性更新あり)| ~ **派生型 [#ufd73f8b] -テセオ(オトマート)Mk.1:初期モデル。射程60km。1976年から配備開始。~ -テセオ(オトマート)Mk.2 Block1:[[データリンク]]が搭載された初期モデル。射程180km。1978年から配備開始。~ --テセオ(オトマート)Mk.2 Block2:折りたたみ可能な主翼を持つモデル。1980年代に配備開始。~ --テセオ(オトマート)Mk.2 Block3:新型の[[INS>慣性航法装置]]システムや艦船とのデータリンクが搭載されたモデル。~ --テセオ(オトマート)Mk.3/NGASM/ULISSE:長距離モデル。ステルス性を持ち、対地攻撃能力を持つ。1990年代に配備開始。 --テセオ(オトマート)Mk.3 Block4:テセオMk.2/Aとも呼ばれる最終モデル。 -ミラス:[[対潜ミサイル]]型。弾頭には仏伊共同開発の[[MU90]]インパクト対潜魚雷を使用しているが、英国の[[スティングレイ]]や米国の[[Mk.46]]に換装する事も可能である。~