*&ruby(げぱると){【ゲパルト】}; [#z30ad787]
5PFZ-B &ruby(ゲパルト){Gepard};~
ドイツ陸軍が装備する[[自走式対空砲>高射砲]]。~
旧西ドイツ陸軍が装備していた、アメリカ製の[[M42「ダスター」自走高射機関砲>M42]]の後継として1962年に開発が開始され、1973年より配備が開始された。~
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[[レオパルト1]]と同型の車体を使用し、[[砲塔]]左右に[[KDA 35mm高射機関砲>L-90]]を1門ずつ、計2門装備している。~
車体は原型のレオパルト1と比べて装甲厚を若干減らし、[[電子機器>ベトロニクス]]の増加に伴う電力確保のために左前部に補助動力エンジンを搭載し、後部は冷却装置を収めるため延長されている。~
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本車のレーダー配置などには特許があるため、後に日本で開発された[[87式自走高射機関砲]]は、この特許に触れないレーダー配置になっている。~
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機関砲の射程圏外から攻撃してくる[[攻撃ヘリコプター]]対策として、右側機関砲側面に2発の[[スティンガーミサイル>FIM-92]]を搭載するハイブリッドシステムが開発されているが、既存車両にはまだ装備されていない。~
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（西）ドイツ以外ではオランダ、ベルギー、ルーマニア、チリ陸軍で採用された。~
**スペックデータ [#kb50f796]
|乗員|3名|
|全長|7.73m|
|車体長|6.85m|
|全高|4.03m|
|全幅|3.37m|
|戦闘重量|44.8t|
|[[エンジン]]|MTU MB838CaM-500 4ストロークV型10気筒 多燃料液冷スーパーチャージド・[[ディーゼル>ディーゼルエンジン]]&br;（出力830hp/2,200rpm）|
|登坂力|60%|
|超堤高|1.15m|
|超壕幅|3.0m|
|最大速度&br;（路上）|65km/h|
|[[行動範囲>航続距離]]|550km|
|携行弾数|640発（対空用）/40発（対地用）|
|[[装甲]]厚|70mm（車体前面）/10〜40mm（車体側面他）|
|兵装|[[KDA 35mm高射機関砲>L-90]]×2門&br;4連装スモークグレネード・ランチャー×2基|
**派生型 [#qfa5db17]
-5PFZ-A：~
試作型。スメレンス・アルヴィス社製追尾レーダーとホランド・シグナーラパレント社製捜索レーダーを搭載。~
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-5PFZ-B：~
先行量産型。~
捜索レーダーがジーメンス社製MPDR-12に換装され、新たにジーメンス社製[[敵味方識別装置]]が搭載されている。~
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-5PFZ-C：~
オランダ陸軍向け先行量産型。~
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-ゲパルトB2：~
量産型。~
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-ゲパルトB2L：~
レーザー測遠器搭載型。~
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-ゲパルトCA1：~
オランダ陸軍向け生産型。~
捜索・追尾レーダーを国産のホランド・シグナーラパレント社製パルス・ドップラーレーダーに換装し、[[砲塔]]後部のディッシュ・アンテナが横長のものに変更されている。~
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