*&ruby(えきゅれいゆ){【エキュレイユ】}; [#qca6179f]
Aerospatiale AS350 Ecureuil((仏語でリスの意))~
フランスのアエロスパシアル社(現[[ユーロコプター]])が開発・製造する小型[[ヘリコプター]]。~
小ぶりな機体に3枚ブレードの[[メインローター]]を持つ、[[アルーエト2]]や[[ガゼル]]の後継機であり、引き続き多くのセールスを獲得している。~
[[ガゼル]]が速度性能を重視して[[フェネストロン>ダクテッドファン]]を装備しているのに対し、本機は通常の[[テイルローター]]を装備して[[ホバリング]]性能を重視している。((発展型のEC130B4のみ[[フェネストロン>ダクテッドファン]]を装備している))~
中でも「ラマ」の後継とされるAS350B3型は2005年にエベレスト山頂まで飛行し、[[航空機]]の高高度着陸世界記録を樹立している。(([[ヘリコプター]]の高高度飛行世界記録は、「ラマ」の12,442m))~
また、フランス軍向けの「フェネック」シリーズや、[[エンジン]]を双発にして冗長性を向上させた「エキュレイユ2」シリーズも存在する。~

&ref(http://www4.plala.or.jp/klesa108/diary/20061009ecureuil.jpg,512x384);~
AS350B3~

***単発型 [#he581b20]
-AS350: 試作型。
-AS350B: 初期量産型。[[エンジン]]はチュルボメカ・アリエル1B。
-AS350B1: 改良型。[[エンジン]]はアリエル1D。
-AS350B2: AS355の[[ローター]]を装備するなどして飛行性能を向上した型。[[エンジン]]はアリエル1D1。
-AS350B3: 高高度対応の高出力型。[[エンジン]]はアリエル2B。
-EC130B4: キャビンを拡大し[[フェネストロン>ダクテッドファン]]を装備した型。エンジンはアリエル2B1。

-AS350D: 北米市場向けに[[エンジン]]をライカミングLTS101に換装((政府機関導入を意識してバイ・アメリカン法に対応するためで、性能はオリジナルに劣る))した型。愛称「アスター」
-AS350BA: アリエル1BとAS355の[[ローター]]を組み合わせ、性能を回復した北米市場向け。愛称「エキュレイユ・プラス」

-AS550: 軍用型。[[HOT]]や[[ロケット弾]]で武装可能。愛称「フェネック」
-AS550C3: アリエル2Bを搭載した高出力型。
-Z-11(直昇11):中国向け。国産の渦軸(WZ)-8Dを搭載。(改良型はチュルボメカ アリエル2B1Aを搭載)派生型も作られている。

***双発型 [#lb769103]
-AS355: 双発試作型。愛称は「エキュレイユ2」
-AS355E: 双発の初期量産型。エンジンはアリソン250。北米向けの愛称は「ツインスター」
-AS355F: [[ローター]]や操縦装置を改良した計器飛行対応型。
-AS355F2: ペイロード向上型。
-AS355N: [[エンジン]]をチュルボメカ・アリウス1Aに換装した型。
-AS355NP: [[エンジン]]をアリウス1A1にし、さらに出力を強化。

-AS555UN: フランス陸軍向けの汎用型。愛称「フェネック」
-AS555AN: フランス陸軍向けの軽攻撃型。
-AS555MN: フランス海軍向けの対艦哨戒型。
-AS555SN: フランス海軍向けの[[対潜型>対潜ヘリコプター]]。

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