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*&ruby(しーあいしー){【CIC】}; [#x9da05be]
戦闘情報センター。~
"Combat Information Center"の略。イギリス海軍ではOperation Centerとよぶ。~
Combat Information Center(戦闘情報センター((英国海軍では"Operation Center"、[[海上自衛隊]]では「戦闘指揮所」と呼ばれている。)))。~
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現代の[[軍艦>艦艇]]において、戦闘中の指揮や航空機の誘導を行う部屋。~
現代の[[軍艦>艦艇]]において、戦闘中の指揮や[[航空機]]の[[誘導>管制]]を行う部屋。~
自艦の状況や[[レーダー]]・[[ソナー]]等の情報及び通信といった、艦の指揮運用に必要な一切がここに集約される。~
重要な情報を扱うため、立ち入りに関しては乗組員でも制限を受ける。~
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重要な情報を扱うため、立ち入りに関しては乗組員であっても制限を受け、権限のない者の立ち入りは禁じられている。~
また、得られる情報が視認(肉眼による確認)では無く、レーダー等のデータ化された情報が主流となっている為に、窓を持たず、艦の中枢として他の部署よりも強固なつくりになっているのが普通である。~
しかし、通常の訓練では「被弾しない場所」として取り扱われるケースが多いため、防火、防水などの[[ダメージコントロール]]機能は非常に低い((海上自衛隊の[[護衛艦]]「しらね」では、停泊中にCICで電気火災が発生し、内部のコンピュータや計器類が大破する損害を出した。&br;  後に退役予定であった「はるな」のCICを移植して復帰している。))。~
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なお、[[海上自衛隊]]では「戦闘指揮所」と呼ばれており、有事の際には艦長(Command officer)、副長、砲雷長(Tactical Action Officer)が配置につき、各種戦闘を司る。~
一般的にCIC内では指揮管制エリアは定まっているが、対空戦、対潜戦、対水上戦などの区画は乗員の数によって振り替えることができる。((海上自衛隊のCICでは米軍のように照明にブルーライトを用いず、蛍光灯に絞りをつけて、白色光を取り入れている。))~
しかし、通常の訓練では「被弾しない場所」として取り扱われるケースが多いため、防火、防水などの[[ダメージコントロール]]機能は非常に低い((海上自衛隊の[[護衛艦]]「しらね」では、停泊中にCICで電気火災が発生し、内部のコンピュータや計器類が大破する損害を出した。&br;  後に退役予定であった「はるな」のCICを移植して復帰している。))。~
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一般的にCIC内では指揮管制エリアは定まっているが、対空戦、対潜戦、対水上戦などの区画は乗員の数によって振り替えることができる((海上自衛隊のCICでは米軍のように照明にブルーライトを用いず、蛍光灯に絞りをつけて、白色光を取り入れている。))。~
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http://eraabakkarideyagaru.up.seesaa.net/image/John_S__McCain_(DDG-56).jpg~

[[アーレイ・バーク]]級駆逐艦「ジョン・S・マケイン(DDG-56)」のCICコンソール。~
[[アーレイ・バーク級駆逐艦>アーレイ・バーク(駆逐艦)]]「ジョン・S・マケイン(DDG-56)」のCICコンソール。~
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http://eraabakkarideyagaru.up.seesaa.net/image/img26b46afdzik8zj.jpg

[[こんごう]]型イージス艦のCIC。前者との違いがよくわかる。

**略史 [#bc1bc02e]
CICは[[第二次世界大戦]]さなかの1940年代、イギリスがドイツの航空部隊を迎撃するためにレーダー、通信施設などを一箇所に集めたのがはじまりとされる。~
CICは[[第二次世界大戦]]さなかの1940年代、イギリスが[[ドイツの航空部隊>ルフトバッフェ]]を迎撃するためにレーダー、通信施設などを一箇所に集めたのがはじまりとされる。~
このアイデアは[[日本海軍>日本軍]]の[[航空攻撃>空爆]]に悩まされていた[[アメリカ海軍]]において注目され、試験的に[[駆逐艦]]に搭載された。~
CICには当初艦橋にいた艦長と、レーダー員・砲術士などが配置され、艦橋や機関室、射撃管制室などと無電池電話の回線を作ることで、CICに戦闘中の全ての情報が集約されるシステムが完成した。~
1943年の[[珊瑚海海戦]]で大きな成果を挙げたため、以後全ての艦艇に搭載されるようになった。~
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