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*&ruby(しーつー(にほん)){【C-2(日本)】}; [#qb3757da]
川崎C-2.~
*&ruby(しーつー){【C-2】}; [#qb3757da]
川崎C-2"Blue Whale".~
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[[川崎重工>川崎重工業]]と[[防衛省技術研究本部>技術研究本部]](現:[[防衛装備庁]])を中心に、現在[[航空自衛隊]]が運用している[[C-1>C-1(日本)]]の後継として開発が進められている国産の[[輸送機]]。~
2010年1月26日に初飛行し、現在、実戦配備に向けて開発が進行している。~
[[川崎重工>川崎重工業]]と[[防衛省技術研究本部>技術研究本部]](現:[[防衛装備庁]])を中心に、現在[[航空自衛隊]]が運用している[[C-1>C-1(日本)]]の後継として開発された国産の[[輸送機]]。~
非公式[[愛称]]は「ブルーホエール(シロナガスクジラ)」。~
2010年1月26日に[[初飛行]]し、2016年度末より実戦配備が始まった。~
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民間機向けの高速航路を利用出来るように、巡航速度を[[マッハ]]0.8と高くされている((これは各国の運用する輸送機と比較して最速であり、ブラジルで開発中のものと共に軍用輸送機としては世界最速である。))ほか、[[C-1>C-1(日本)]]譲りの[[短距離離着陸>STOL]]性能(一説では500mほどで離陸が可能といわれている。)、高機動などの飛行性能を持っているともされる。~
民間機向けの高速航路を利用出来るように、[[巡航速度]]を[[マッハ]]0.8と高くされている((これは各国の運用する輸送機と比較して最速であり、ブラジルの[[エンブラエル]]社で開発中の[[C-390]]と共に軍用輸送機としては世界最速である。))ほか、[[C-1>C-1(日本)]]譲りの[[短距離離着陸>STOL]]性能(一説では500mほどで[[離陸]]が可能といわれている)、高機動などの飛行性能を持っているともされる。~
[[海上自衛隊]]向けに開発された[[哨戒機]]「[[P-1]]」とは、尾翼主構造や[[コックピット]]の一部など、コンポーネントの共通化が図られており、トータルコストを削減する施策が施されている。~
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なお、[[ELINT]]機型や[[E-8]]のような陸上部隊用指揮・管制機型、民間輸送機型((型式証明の取得が困難なため、断念されている。))といった派生型の開発も検討されている。~
機体の開発・製造では、[[三菱重工業]]が中胴・後胴・翼胴フェアリング、[[富士重工業(現:SUBARU)>SUBARU]]が[[主翼]]を分担し、日本飛行機も参加している。~
システムでは、搭載[[レーダー]]は東芝、管制装置は神鋼電機((現:シンフォニア テクノロジー。))、自己防御装置は三菱電機、空調装置は島津製作所、[[ランディングギア]]の組み立ては住友精密工業など、国内大手企業が参加している。~
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現在公表されているデータでは、[[航続距離]]・[[積載貨物量>ペイロード]]・離陸滑走距離といったスペックにおいて、(空自・海自をはじめとした世界各国で運用されている)アメリカ製のロッキード[[C-130「ハーキュリーズ」>C-130]]の最新型をしのぐ能力を獲得することとされており、この通りに実用化されれば、これまで[[C-1>C-1(日本)]]、[[C-130]]、[[YS-11]]を使ってきた空自輸送部隊の大幅な戦力アップが期待できると見られている((現在の輸送機部隊の規模では大規模な戦略輸送が難しく、海外派遣の際には米露から大型輸送機を借り入れたり、在外邦人の緊急退避には「政府専用機」である[[B747-47C]]が使われることになっているのが実情である。))。~
なお、本機には輸送機型の他に[[ELINT]]機型「RC-2」といった派生型がある他、アメリカの[[E-8]]のような陸上部隊用指揮・管制機型の開発も検討されている。~
また、[[空対艦ミサイル]]の[[プラットフォーム]]としての改装も検討されているという。~
>この他に「YCX」の名称で民間輸送機型も開発予定であったが、「[[航空法]]による[[型式証明]]の取得が困難」及び「今後30年間で約90機程度の需要しかなく、商品化が困難」との理由により、2017年に開発は中止されている((この時は[[三菱>三菱重工業]]が[[スペースジェット]]を開発中だったが、そのスペースジェットも2023年に開発中止となっている。))。

現在公表されているデータでは、[[航続距離]]・[[積載貨物量>ペイロード]]・離陸滑走距離といったスペック((なお、機体のサイズはアメリカの[[C-17]]より一回り小さい。))において、(空自・海自をはじめとした世界各国で運用されている)アメリカ製のロッキード[[C-130「ハーキュリーズ」>C-130]]の最新型をしのぐ能力を獲得することとされており、この通りに実用化されれば、これまで[[C-1>C-1(日本)]]、[[C-130]]、[[YS-11]](([[輸送機]]型は2017年5月に全機退役。))を使ってきた空自輸送部隊の大幅な戦力アップが期待できると見られている((現在の[[輸送機]][[部隊]]の兵力規模では大規模な[[戦略]]輸送が難しく、海外派遣の際には米露から大型輸送機を借り入れたり、在外邦人の緊急退避には「[[政府専用機]]」(現在は[[B-777-300ER>B777-3SBER]])が使われることになっているのが実情である。))。~
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同機は強度不足の問題で開発が遅延していたが、2016年6月30日に量産初号機が[[防衛省]]に引き渡された。~
同機は強度不足の問題などで開発が遅延していたが、2016年6月30日に量産初号機が[[防衛省]]に引き渡され、2017年3月に「[[部隊]]使用承認」が下りて開発完了となった。~
同月28日、鳥取県・[[美保基地>美保飛行場]]に初期量産機の3機が配備され、実戦運用が始まった。~
現在は、輸送機型が同基地所属の第3輸送航空隊第403飛行隊及び[[入間基地]]所在の第2輸送航空隊第402飛行隊に、ELINT機型の「RC-2」が入間基地所在の航空戦術教導団電子作戦群に配備されている。~
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関連:[[P-1]]~
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**配備部隊 [#fff4ffdb]
-C-2:
--[[飛行開発実験団>航空開発実験集団]]
---飛行実験群
--第3輸送航空隊(美保基地)
---第403飛行隊
--第2輸送航空隊(入間基地)
---第402飛行隊~
-RC-2:
--航空戦術教導団
---電子作戦群(入間基地)~

**スペックデータ [#m1adaa0c]
|製造|[[川崎重工>川崎重工業]]|
|乗員|3名([[機長]]・[[副操縦士>副機長]]・[[ロードマスター]])|
|開発・製造|[[川崎重工>川崎重工業]]|
|乗員|3名([[機長]]・[[副操縦士>副機長]]・[[ロードマスター]])&br;2〜5名(補助席)+110名(貨物室)|
|全長|43.9m|
|全高|14.2m|
|全幅|44.4m|
|翼幅|44.4m|
|空虚重量|60.8t|
|最大離陸重量|141t|
|貨物室サイズ|16m×4m×4m|
|基本離陸重量|120t|
|最大離陸重量|141t(YCXからの参考値)|
|貨物室サイズ&br;(長さ×幅×高さ)|16m×4m×4m|
|ランプ長|5.5m|
|最大[[ペイロード]]|37.6t|
|[[エンジン]]|[[GE>ジェネラルエレクトリック]]・アビエーション [[CF6-80C2K1F>CF6]]高[[バイパス比]][[ターボファン]]([[推力]]27,900kg(推定))×2基|
|巡航速度|[[マッハ]]0.8|
|巡航高度|12,200m|
|[[航続距離]]|10,000km(フェリー時)&br;8,900km(12t積載時)&br;6,500km(30t積載時)&br;5,600km(37t積載時)|
|[[ペイロード]]|32t(2.5G)&br;36t(2.25G)|
|[[エンジン]]|[[GE>ジェネラルエレクトリック]]・アビエーション [[CF6-80C2K1F>CF6]][[高バイパス比>バイパス比]][[ターボファン]]×2基|
|[[推力]]|22,680kg(50,000lb)×2|
|最高速度|[[マッハ]]0.82|
|[[巡航速度]]|マッハ0.8|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|12,200m|
|[[航続距離]]|9,800km([[フェリー>回航]]時)&br;7,600km(20t積載時)&br;5,700km(30t積載時)&br;4,500km(36t積載時)&br;XC-2向け要求:6,500km(12t搭載時)|
|最短[[離陸]]滑走距離|500m|

**バリエーション [#j8213014]
-XC-2:~
試作機([[機体記号]]08-1201、18-1202)。
試作機([[機体記号]]08-1201((この機体も改修の予定があるというが、詳細は不明。))、18-1202)。~
2号機(18-1202)は電子偵察型「RC-2」(後述)に改修。~
~
-C-2:~
量産機(68-1203〜)。2016年以降、順次納入予定。
量産機(68-1203〜)。2016年以降、順次納入中。~
~
-RC-2:~
試作2号機(18-1202)を改修した電子偵察型。[[YS-11EB>YS-11]]電子測定([[ELINT]])機の後継。~
電子戦システムには[[防衛装備庁]]が開発している「将来電子測定機搭載システム」(ALR-X)が採用されている。~
2020年10月、入間基地に正式配備された。~
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