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*&ruby(えーえるわん){【AL-1】}; [#eff79523]
[[B747-400F>B747F]]をベースに機首部に化学[[レーザー]]兵器を装備した弾道弾迎撃機。~
&ruby(エアボーン[[レーザー]]){AirBorne Laser};(ABL)とも呼ばれる。~
&ruby(エアボーンレーザー){AirBorne Laser}; AL-1(ABL).~
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[[アメリカ空軍]]が[[弾道ミサイル]]迎撃用に開発していた[[レーザー砲>レーザー]]、及びそれを搭載した超大型[[迎撃戦闘機]]。~
[[ボーイング]]社製の超大型[[貨物機]]・[[B747-400F>B747F]]をベースに((当初は[[KC-135]]を母機とする予定だったが、種々の事情により[[B747-400F>B747F]]に変更された。))、[[機首]]部に[[化学レーザー>レーザー]]発振器を装備した機体である。~
事前に[[スクランブル]]待機し、上昇段階の[[弾道ミサイル]]を[[レーザー砲>レーザー]]で[[狙撃]]する、という運用が想定されていた。~
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2006年に就役が開始される予定だったものの、開発計画の進捗が思わしくなかったため延期された。~
試験結果を参考にした再設計が始まっており、この型式が実戦配備される事はないものと思われる。~

超大型[[貨物機]]をベースとして開発されているのは設計上の要求による。~
搭載する攻撃型化学[[レーザー]]砲たった1基で、大型[[旅客機]]に相当する[[ペイロード]]の全てが占有されている。~
しかも、それほど大型であってさえ[[レーザー]]砲の[[破壊力>デストラクションパワー]]は一般的な対空[[機関砲]]に劣る。~
圧倒的な[[有効射程]]と命中精度をもって飛翔体を[[狙撃]]し、「ちょっとした損傷」を与えて機体制御や精密機器を狂わせて[[墜落]]せしめる事を目的とするものである。~

[[レーザー]]を作り出す難しさもさることながら、事前に注意地域付近上空で待機し、発射された[[弾道ミサイル]]の上昇段階を短時間に捕捉するシステムも重要である。~

2010年には[[国防総省>アメリカ国防総省]]が「飛翔体の迎撃実験に成功した」と発表したが、翌2011年12月に機体は[[モスボール]]された。~
対空迎撃用レーザーの研究は継続されているが、本機は2016年2月に解体されている。~
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超大型[[貨物機]]・[[B747-400F>B747F]]を[[プラットフォーム]]としていたのは、設計上の要求による。~
搭載する[[攻撃型化学レーザー砲システム>レーザー]]が、1基で[[B747-400F>B747F]]の[[キャビン]]全てを占有するほど巨大だったためである。~
しかし、その巨大さにも関わらず、発射する[[レーザー]]の[[破壊力>デストラクションパワー]]は一般的な[[対空機関砲>機関砲]]にすら劣っていた。~
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とはいえ、[[レーザー]]ゆえ[[有効射程]]と命中精度は圧倒的であり((的確な位置に[[狙撃]]できる命中精度と装甲貫通力さえあれば一定以上の[[破壊力>デストラクションパワー]]は必要ないのである……理論上は。))、飛翔体を[[撃墜]]するには十分であった((「ちょっとした損傷」を与えるだけで制御の自由が奪われて[[墜落]]に至るような[[バイタルパート]]が飛翔体には多数ある。))。~
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関連:[[ミサイル防衛]]

参照:http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams01/al-1.html


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