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*&ruby(えーさんさんまる){【A330】}; [#q7684973]
Airbus A330.~
~
[[エアバスインダストリー>エアバス（企業）]]が開発した、大型[[双発>双発機]]ジェット[[旅客機]]。~
[[A340]]と同時に開発された機体で、[[エンジン]]の数（双発・四発）と胴体の長さを除けば[[A340]]と共通する部分が多い。~
~
かつて[[エアバス>エアバス（企業）]]は、[[ETOPS]]による制約から、本機を陸上の[[フライト]]で運用するよう推奨していた。~
洋上（特に太平洋横断路線）には本機ではなく[[A340]]を運用するよう推奨されていた。~
>[[A340]]は2011年に販売を終了している。~
また、近年の技術進歩で[[エンジン]]の信頼性が向上したため、現代なら[[双発機]]でも太平洋横断に耐え得るとされる。
>しかし近年、技術の進歩で[[エンジン]]の信頼性が向上したため、現代なら[[双発機]]でも太平洋横断に耐え得るとされる。~
このこともあって、[[A340]]は2011年に販売を終了している。~
機体は[[A320]]と同様に[[フライバイワイヤー]]や[[サイドスティック]]、[[グラスコックピット]]を導入。~
[[コックピット]]のレイアウトが[[A320]]ファミリーや[[A340]]とほとんど共通しているため、訓練の時間や費用を大きく削減することができる。~
~
日本では[[格安航空会社]]の[[スカイマーク]]が10機をリースで発注し、5機を運航していたが、経営再建に伴い[[機種>フリート]]を[[B737-800>B737]]に統一するため全機リースバックしたため、現在、日本籍のオペレーターによる運用はされていない。
日本では、2000〜2010年代に[[格安航空会社]]の[[スカイマーク]]が10機をリースで発注し、5機を運航していたが、経営再建に伴い[[機種>フリート]]を[[B737-800>B737]]に統一するため全機リースバックしたため、2024年現在、日本籍のオペレーターによる運用はされていない。~
**主なカスタマー [#z1ded24d]
-ターキッシュエアラインズ
-中国国際航空
-中国東方航空
-中国南方航空
-[[デルタ航空]]
-[[エールフランス]]
-[[KLMオランダ航空]]
-[[ルフトハンザドイツ航空]]
-サウディア
-カタール航空
-大韓航空
-キャセイパシフィック航空
-カンタス航空
-ハワイアン航空
-ガルーダ・インドネシア航空
-[[アエロフロート・ロシア航空]]~
など
***軍用型（A330 MRTT） [#c62df338]
-オーストラリア[[空軍]]（[[ローンチカスタマー]]）
-[[イギリス空軍>RAF]]
-イギリス政府（[[政府専用機]]として利用）
-サウジアラビア空軍
-アラブ首長国連邦空軍
-[[フランス空軍>フランス軍]]
-シンガポール空軍
-大韓民国空軍
-スペイン政府
-ブラジル空軍
-[[NATO>北大西洋条約機構]]~
**スペックデータ [#i406a582]
|CENTER:形式|CENTER:A330-200|CENTER:A330-200F|CENTER:A330-300|
|CENTER:乗員|>|>|CENTER:2名（[[機長]]・[[副機長]]）|
|CENTER:乗客|CENTER:380名（最大）&br;293名（2クラス）&br;253名（3クラス）|CENTER:-|CENTER:440名（最大）&br;335名（2クラス）&br;295名（3クラス）|
|CENTER:全長|>|CENTER:58.82m|CENTER:63.69m|
|CENTER:全高|CENTER:17.39m|CENTER:16.90m|CENTER:16.83m|
|CENTER:全幅|>|>|CENTER:60.3m|
|CENTER:[[キャビン]]幅|>|>|CENTER:5.28m|
|CENTER:胴体幅|>|>|CENTER:5.64m|
|CENTER:[[主翼]]面積|>|>|CENTER:361.6��|
|CENTER:[[アスペクト比]]|>|>|CENTER:10.06|
|CENTER:[[後退角]]|>|>|CENTER:30°|
|CENTER:貨物室容量|CENTER:136.0m³|CENTER:475.0m³&br;70t/最大12コンテナ|CENTER:162.8m³|
|CENTER:基本運用自重|CENTER:119.6t|CENTER:109t|CENTER:124.5t|
|CENTER:最大離陸重量&br;（最大離陸重量時）|CENTER:233t to 238t|CENTER:227t to 233t|CENTER:230t to 235t|
|CENTER:最大着陸重量|>|CENTER:180,000kg|CENTER:185,000kg|
|CENTER:最大[[離陸]]重量&br;（最大離陸重量時）|CENTER:233t to 238t|CENTER:227t to 233t|CENTER:230t to 235t|
|CENTER:最大[[着陸]]重量|>|CENTER:180,000kg|CENTER:185,000kg|
|CENTER:最大燃料容量|CENTER:139,090L|>|CENTER:97,530L|
|CENTER:離陸滑走距離&br;（最大離陸重量時）|CENTER:2,220m|CENTER:-|CENTER:2,500m|
|CENTER:[[離陸]]滑走距離&br;（最大離陸重量時）|CENTER:2,220m|CENTER:-|CENTER:2,500m|
|CENTER:[[エンジン]]|>|>|CENTER:[[ターボファン]]×2基|
|~|CENTER:[[GE>ジェネラルエレクトリック]] [[CF6-80E1>CF6]]&br;[[P&W>プラット＆ホイットニー]] [[PW4000]]&br;[[ロールス・ロイス]]&br;[[トレント700>トレント（エンジン）]]|CENTER:[[P&W>プラット＆ホイットニー]] PW4000&br;ロールス・ロイス&br;トレント700|CENTER:[[GE>ジェネラルエレクトリック]] [[CF6-80E1>CF6]]&br;[[P&W>プラット＆ホイットニー]] PW4000&br;ロールス・ロイス&br;トレント700|
|CENTER:エンジン[[推力]]|CENTER:PW：311kN&br;RR：316kN&br;GE：320kN|CENTER:PW：311kN&br;RR：316kN|CENTER:PW：311kN&br;RR：316kN&br;GE：320kN|
|CENTER:巡航速度|>|>|CENTER:M0.82（巡航高度11,000m時）|
|CENTER:[[巡航速度]]|>|>|CENTER:M0.82（巡航高度11,000m時）|
|CENTER:最大運用速度|>|>|CENTER:M0.86（巡航高度11,000m時）|
|CENTER:[[上昇限度]]&br;（最大実用/実用）|>|>|CENTER:13,000m/12,527m|
|CENTER:[[航続距離]]&br;（旅客満載時）|CENTER:13,430km&br;（7,250nmi）|CENTER:7,400km&br;（4,000nmi）|CENTER:10,830km&br;（5,850nmi）|
~
|タイプ|CENTER:A330-800neo|CENTER:A330-900neo|
|乗員|>|CENTER:2名|
|乗客数&br;（3クラス）|CENTER:257名|CENTER:287名|
|乗客数&br;（最大）|CENTER:406名|CENTER:440名|
|座席幅|>|CENTER:46cm（[[エコノミークラス]]・8[[アブレスト]]）|
|[[キャビン]]幅|>|CENTER:5.26m|
|貨物容量|CENTER:LD3コンテナ×27個&br;or&br;パレット×8枚+LD3コンテナ×3個|CENTER:LD3コンテナ×33個&br;or&br;パレット×9枚+LD3コンテナ×5個|
|全長|CENTER:58.82m|CENTER:63.66m|
|全高|CENTER:17.39m|CENTER:16.79m|
|翼幅|>|CENTER:64m|
|翼面積|>|CENTER:465��|
|アスペクト比|>|CENTER:8.8|
|最大[[ペイロード]]|>|CENTER:44t|
|運用空虚重量|CENTER:132t|CENTER:137t|
|最大[[離陸]]重量|>|CENTER:251t|
|[[燃料]]容量|>|CENTER:139,090L（111,272kg）|
|[[エンジン]]|>|CENTER:ロールス・ロイス [[トレント7000-72>トレント（エンジン）]][[ターボファン]]×2基|
|[[推力]]|>|CENTER:324kN（[[離陸]]）|
|最高速度|>|CENTER:[[マッハ]]0.86（918km/h）|
|[[航続距離]]|CENTER:15,094km|CENTER:13,334km|
|[[上昇限度]]|>|CENTER:12,634m|
~
**主なラインナップ [#i1d21b2b]
-民間型
--A330-200：~
胴体短縮型。~
~
---[[ACJ330-200>エアバス・コーポレートジェット]]：~
200型ベースの[[ビジネス機]]。~
~
--A330-300：~
基本型。~
~
--A330-200F：~
A330-200ベースの[[貨物機]]型。~
~
---ベルーガXL：~
[[A300-600ST「ベルーガ」>A300-600ST]]の後継として開発中の大型貨物輸送機。~
[[A300-600ST「ベルーガ」>A300-600ST]]の後継として生産中の大容積貨物輸送機。~
[[コックピット]]や貨物室、尾部などは新規開発だが、前部胴体はA330-200F、後部胴体はA330-300を流用している。~
「ベルーガST」に比べて輸送能力が30％向上し、[[主翼]]2枚（最大で[[A350-900/-1000>A350]]まで可能）を同時輸送可能となっている。~
2023年度までに5機生産予定。~
~
--A330P2F：~
A330-200/300の貨物機改修型。~
名称のP2Fは "Passenger-to-freighter"（旅客機から貨物機へ）という意味。~
A330-200/300の[[貨物機]]改修型。~
名称のP2Fは "Passenger-to-freighter"（[[旅客機]]から[[貨物機]]へ）という意味。~
~
---A330-200P2F：~
200型の貨物機改修型。~
最大ペイロードが65t、最大[[航続距離]]は4,000[[海里]]（約7,400km）。~
200型の[[貨物機]]改修型。~
[[最大ペイロード>ペイロード]]は65t、[[最大航続距離>航続距離]]は4,000[[海里]]（約7,400km）。~
~
---A330-300P2F：~
300型の貨物機改修型。~
最大ペイロードは61t、最大航続距離は3,650海里（約6,760km）。~
300型の[[貨物機]]改修型。~
最大[[ペイロード]]は61t、最大[[航続距離]]は3,650海里（約6,760km）。~
~
--[[A330neo]]：~
A330の発展改良型。詳しくは項を参照。~
--A330neo：~
A330の近代化・省燃費改良型。~
従来のA330型より25％以上の燃費向上を目標として開発された。~
エンジンはロールス・ロイス [[トレント7000>トレント（エンジン）]]を搭載し、騒音削減など環境性能の向上も図っている。~
~
---A330-900neo：~
長胴型。~
~
---A330-800neo：~
短胴型。~
~
-軍用型
--A330 MRTT((Multi Role Tanker Transportの略。))：~
A330-200ベースの[[空中給油機]]型。~
胴体尾端にARBS((Airbus Military Aerial Refuelling Boom Systemの略。))と呼ばれる[[フライングブーム]]方式の空中給油装置を、左右主翼外側に[[プローブアンドドローグ]]方式の空中給油ポッドを備える。~
胴体尾端にARBS((Airbus Military Aerial Refuelling Boom Systemの略。))と呼ばれる[[フライングブーム]]方式の[[空中給油]]装置を、左右主翼外側に[[プローブアンドドローグ]]方式の空中給油ポッドを備える。~
~
--ボイジャーKC.2/KC.3：~
---ボイジャーKC.2/KC.3：~
[[英国空軍>RAF]]での名称。~
KC.2は給油装置が左右主翼外側の空中給油ポッドのみ、KC.3はさらに胴体にFRU((Fuselage Refuelling Unit.))を装備している。~
2011年からPFI（Private Finance Initiative）形式でエアバス、ロールス・ロイス、タレスなどが出資する民間会社「エアタンカー」によって所有・運用されている。~
~
--KC-30A：~
オーストラリア空軍が採用する[[空中給油機]]。[[B707]]の後継。~
2015年に2機が追加発注され、VIP輸送機としても機能する機体として2017年と2019年に納入予定。~
---KC-30A：~
オーストラリア[[空軍]]での名称。[[B707]]の後継。~
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--A330-200 MRTT「フェニックス」：~
フランス空軍での名称。~
---A330-200 MRTT「フェニックス」：~
[[フランス空軍>フランス軍]]での名称。~
~
--KC-330：~
---KC-330「[[シグナス]]」：~
韓国空軍での名称。~
~
--KC-45：~
[[アメリカ空軍]]のKC-X計画(([[KC-135]]及び[[KC-10>DC-10]]の後継機となる[[空中給油>空中給油機]]・[[輸送機]]の開発計画。))に[[ノースロップ・グラマン]]が提案した機体。~
[[KC-46A>B767]]が採用されたため不採用。~
---KC-45：~
[[アメリカ空軍]]のKC-X計画(([[KC-135]]及び[[KC-10A>DC-10]]の後継機となる[[空中給油>空中給油機]]・[[輸送機]]の開発計画。))に[[ノースロップ・グラマン]]が提案した機体。~
[[KC-46A>KC-767]]が採用されたため不採用。~
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