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*&ruby(ひばく){【被曝】}; [#o60cf33a]
さらされること。~
広義には、化学物質にさらされることも「被曝」と呼ぶが、現代では生物が[[放射線]]にさらされる事を意味する場合が多い。~
[[原子炉]]事故や[[放射性物質]]の取り扱い事故によるものから、自然界の[[放射線]]によるものまで、様々な原因が存在する。~
程度や部位、短期か長期か等の条件にもよるが、被曝量が多い場合は深刻な健康被害を被り、あるいは死に至る場合もある。~
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「曝」は常用漢字ではないため、報道関係では「被ばく」と表記されることも多い。~
[[核兵器]]の爆発による被曝は、特に「被爆」と書いて区別する場合がある。~
[[核兵器]]の爆発による放射線への被曝は、特に「''被爆''」と書いて区別する場合がある。~

**[[放射線]]被曝と健康被害 [#ybf91014]
**放射線被曝と健康被害 [#ybf91014]
[[放射性物質]]から生じる[[放射線]]の被曝と健康への危険性との関連については、おおむね以下の通りとされている。~
健康被害の因果関係については[[放射線]]の項も参照のこと。~

| 被曝量&br;(単位:ミリシーベルト)| 内訳|
| 0.05| 原子力発電所の事業所境界における''1年間の''被曝量。|
| 0.1〜0.3| 胸部X線撮影1回分の被曝量。|
| 1| 一般の人の1年間における人工放射線の許容被曝量。&br; 放射線業務に従事する妊娠中の女子における、妊娠を知った時から出産までの許容被曝量。|
| 2| 放射線業務に従事する妊娠中の女子における、妊娠を知った時から出産までの(腹部表面の)許容被曝量。|
| 2.4| ''1年間に''自然環境から受ける放射線量の世界平均。|
| 4| 胃のX線撮影1回分の被曝量。|
| 5| 放射線業務に従事する妊娠可能な女子の''法定の3ヶ月間''における許容被曝量。|
| 7〜20| X線CT撮影1回分の被曝量。|
| 50| 放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)の''1年あたりの''許容被曝量。&br; この限度を超えると遺伝病のリスクが大きくなる。|
| 100| 放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)の''法定の5年間''、&br; もしくは1回の緊急作業((妊娠可能な女子は緊急作業に従事することが出来ない。))における許容被曝量。|
| 250| これ以上の量を''一度に''被曝すると健康障害が発生する。&br;白血球の減少。|
| 500| リンパ球の減少。|
| 1000| 急性放射線障害。&br; 悪心(吐き気)・嘔吐・水晶体の混濁(白内障)などを発症。|
| 2000| 出血・脱毛など。5%の人が死亡する。|
| 3000〜5000| 50%の人が死亡する((人体局所の被曝については3000ミリシーベルトで脱毛、4000ミリシーベルトで永久不妊、5000ミリシーベルトで白内障・皮膚の紅斑が発症する。))。|
| 7000| 99%の人が死亡する((被曝量を推定する段階での誤謬があり得るため、「必ず死亡する」と断定されない。))。&br;遺伝子の損傷によって自然治癒が起きなくなり、皮膚・腸・白血球など新陳代謝の早い細胞から順に壊死・腐敗する。|
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