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*&ruby(はいきたーびん){【排気タービン】};
[[過給器]]の一種。ターボ・スーパーチャージャー、単にターボ呼ばれることもある。~
*&ruby(はいきたーびん){【排気タービン】}; [#ic752d36]
Exhaust turbine~
~
[[エンジン]]から排出される気体(ガス)を吸引し、その圧力で[[タービンブレード]]を回す機関。~
[[外燃機関]]([[蒸気機関]])の水蒸気を利用する場合と、[[内燃機関]]で[[液体燃料>燃料]]由来の排気ガスを利用する場合がある。~
~
理論的には[[トルク]](回転動力)を引き出す機構のみを指し、得た[[トルク]]を何に利用するかは問われない。~
しかし、実用においては元となる[[エンジン]]の運用を補助するために用いられる場合が多い。~
一般的な実用例としては以下のようなものが含まれる。

[[レシプロエンジン]]の排気ガスを羽根車(排気タービン)に当て回転させ、それ直結した羽根車(コンプレッサー)に動力を伝え回転、過給する。~
[[スーパーチャージャー]]よりも効率がよく、より大きな出力を狙えるが、廃熱処理、冷却、潤滑などが厳しく、回転数は毎分10万回転を超え、また1000度近い排気ガスに晒されるため非常に高い強度を必要とする。また全体的に重量が増える。~
また構造上、過給が始まるまでのタイムラグ(ターボラグ)が発生する。~
:[[過給器]]([[ターボチャージャー]])|[[内燃機関]]の排気ガスから[[トルク]]を得て、その[[トルク]]で外気を吸引して[[内燃機関]]に送り込む機構。~
より高圧の吸気・多くの酸素を送り込む事で燃焼を加速させ、[[内燃機関]]の出力を向上させる事ができる。~
[[第二次世界大戦]]期、[[レシプロエンジン]]の[[推力]]を高高度(低[[気圧]])環境下でも維持する目的で[[軍用機]]に採用された。~
:コンバインドサイクル|発電所における火力発電の手法。~
[[ガスタービン]]機関から電力を取り出すと同時に、その排気をボイラーに送り込んで水を加熱して[[蒸気タービン]]を回す。~
排気に含まれる熱エネルギーを再利用する事で[[燃料]]消費量あたりの発電量が向上する。

高い技術力を必要とするため、第二次世界大戦ではまともに実用化出来たのはほぼ[[アメリカ軍]]のみである。~

尚、現在世界一のターボエンジン王国は日本である。その技術は素晴らしく、排気量1リッターあたりの出力が軽く100馬力を超え、もし、現在の技術で [[零戦]]のエンジンを作ったとしたら単純計算で3000馬力を超えてしまうほどである。ちなみにそのエンジンは当時リッター30馬力であった。
F1用の物は実にリッター1000馬力を達成、まさに「怪物」である。~


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