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*&ruby(てつ){【鉄】};
元素記号Fe、原子番号26番、比重7.9の金属。~
*&ruby(てつ){【鉄】}; [#r8b7b64f]
Iron.~
元素記号Fe、原子番号26番、比重7.9の金属元素。~
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純鉄(アイアン)は柔らかい上に脆く、そのままでは鍋程度にしか使えないので、機械材料としては使用する場合、他の元素を添加したり、熱処理を行うことにより、鋼(スチール)とするのが一般的である。そのため金属材料として鉄と鋼は明確に分類される。鋼は非常に優れた引っ張り強度を持ち、加工法が豊富で加工性にも優れ、低価格である。また鋼特有の特徴として応力に対して曲げられても元に戻る力が強く、その「曲げやすいが曲がらない」という優れたねばり強さが、[[装甲]]板に最適である。その場合用いられる鋼合金は「最強の鋼合金」であるニッケル・クロム・モリブデン鋼の均質圧延鋼板である事が多い。尚、過去は[[戦車]]の砲塔を[[鋳造]]で造っていたが、その材質は鋳鉄ではなく鋳鋼であり、鋳鉄よりもねばり強い材質であるのだが、やはり[[鍛造]]された均質圧延鋼板に比べ耐弾性が低く、現在の[[戦車]]ではほとんど見かけなくなった。~
安価で比較的加工しやすく、入手もたやすい金属であるため、鉄器時代から現代に至るまでの長い間、工業製品の材料としてあらゆる分野に広く普及してきた。~
加工技術も幅広く存在し、飲料の缶から生活用具、家具、[[鉄道]]、自動車、産業機械、建材、[[装甲]]に至るまであらゆる分野で活用される。~
しかも強磁性を持つため回収・リサイクルが容易である。~
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鉄は人類の科学の進歩を支えたと言っても過言ではなく、酸化しやすく重量がある等の欠点もあるが、発見以来数百年以上に及ぶ加工法の蓄積があり、そしてその中で生まれた多種多様な鋼合金も数知れず、[[炭素繊維強化樹脂]]や[[チタニウム]]合金、[[アルミニウム]]合金などの新素材が登場しても強度、価格、加工性がバランスよくまとまった鉄(鋼)の価値は今もって変わらず、未だ人類は「鉄器時代」のまっただ中である。~
純粋な鉄は柔らかく脆いため、強度が求められる場合は炭素などを添加して合金として利用する事が多い。~
それらの鉄合金は総称して「鋼(Steel)」と呼ばれる。~
また、酸化しやすく重量が大きいという欠点もあるが、この性質もクロム・ニッケルとの合金にする事で克服できる(ステンレス鋼)。


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