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*&ruby(ちょうおんそくりょかくき){【超音速旅客機】}; [#b4b35bdc]
Supersonic Transport ([[SST]])~
[[マッハ]]1以上で巡航することのできる[[旅客機]]のこと。~
Supersonic Transport ([[SST]]).~
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1960〜1970年代、「将来の航空輸送は更に高速化するであろう」という思想のもと、各国で多数の開発計画が立案された。((余談ながら、[[B747]]は開発当初、この思想から[[貨物機]]として設計されていた。))~
しかし、燃費の悪さや[[ペイロード]]の低さなどで極めて採算性が悪い上に、音速を超えた際の衝撃波は地上への被害をもたらす危険性があったため、その需要は小さく、実用化できた機体は[[コンコルド]](英国・フランス共同開発)と[[Tu-144]](旧ソ連)のみである。~
[[マッハ1以上で巡航>超音速巡航]]することのできる[[旅客機]]のこと。~
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このうち、Tu-144は早々と現役を退き、コンコルドも2003年10月24日に退役したため、現在、このタイプの機体は存在しない。~
また、現在でも各国で超音速旅客機の研究は進められているものの、上記の問題点をクリアーすることが極めて困難で、実現のめどは未だ立っていない。~
1960〜1970年代、航空輸送のさらなる高速化を期待して多数の開発計画が立案された。~
しかし、[[超音速巡航]]は超大出力[[エンジン]]が不可分であり、それは必然的に燃費の悪化を招いた。~
超音速を前提とした設計は工学上の選択肢を狭め、不十分な[[ペイロード]]しか持てなかったために採算性はさらに悪化。~
加えて、音速を超える際の衝撃波が強烈な騒音と地上設備の損耗を招く危険性があった。~
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関連:[[極超音速旅客機]] [[QSST]]
こうした制限ゆえ、実用化にこぎつけた機体は2機種のみである。~
このうち、旧ソ連の[[Tu-144]]は早々に退役。~
[[コンコルド]](英国・フランス共同開発)は政治的理由から破棄が許されず、[[運用寿命]]まで延々と赤字運営を続けた。~
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現時点において商業的に成功した超音速旅客機は出現しておらず、今後も出現しないものと予測されている。~
現在でも[[超音速巡航]]に関する工学上の研究は行われているが、上記の課題を解決する目処は立っていない。~
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関連:[[極超音速旅客機]] [[QSST]] [[B747]] [[コンコルド症候群]]


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