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*&ruby(じどうしょうじゅう){【自動小銃】}; [#x8542cdb]
次弾の装填が自動で行われ、連続発射可能な機構をもった[[小銃]]。~
*【&ruby(じどうしょうじゅう){自動小銃};】 [#x8542cdb]
&ruby(オートマチック ライフル){Automatic Rifle}; .~
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自動小銃の研究開発は各国で行われていたが、1936年に[[アメリカ軍]]が[[M1ライフル]]を主力小銃として採用したのをはじめ、各国で実用化が相次いだ。~
とくに1943年からドイツ軍が使用したMP43(後の[[StG44]])は[[フルオート]]射撃も可能な画期的なもので、以後の歩兵装備に大きな影響を与えた。~
[[セミオート]]射撃が可能な[[小銃]]。[[フルオート]]射撃や[[バースト]]射撃に対応しているものもある。~
基本的な運用は前世代の[[ボルトアクションライフル]]と同様、遠方からの[[制圧射撃]]と[[狙撃]]である。~
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近年では[[フルオート]]射撃可能なものがほとんどで、従来の自動小銃と区別して[[突撃銃]](アサルトライフル)と呼ぶことがある。~
それらは通常[[フルオート]]、[[セミオート]]の切り替えが行えるが、[[フルオート]]射撃時は激しい反動で命中率が著しく低下したり、また戦場での恐怖心から無駄弾を撃つことが多いため、最近ではフルオートに代わって[[バースト]]射撃機構を採用したり、原則的な射撃を[[セミオート]]で行うこととしている。~
現在、軍用小銃として使用されているもののほとんどが[[突撃銃]]に該当する。~
[[第一次世界大戦]]前夜、イタリア・メキシコ・ロシアなどで同時並行的に発明された。~
当初は製造コストの高さが忌避されて[[制式]]採用されず、チェコスロバキアなどの中小国を中心に細々と生産されていた。~
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関連:[[M16>M16(小銃)]] [[AK47]]~
1935年、ドイツの再軍備宣言によって[[第二次世界大戦]]が危惧され、大規模な軍拡が始まるとともに需要が生じた。~
その当時の生産元はこの急激な需要拡大に対応できず、主要な[[列強]]がそれぞれ独自に自動小銃の開発を進めていく事になる。~
1936年に[[M1ライフル]]が[[アメリカ陸軍]]で[[制式]]採用されたのを皮切りに、[[第二次世界大戦]]勃発から間もなく主要国で相次いで実用化された。~

>特に、1941年ドイツで開発された [[&ruby(シュトゥルム ゲヴェーア){Sturm Gewehr};(突撃銃)>突撃銃]] は後のモデルに多大な影響を及ぼした。~
[[フルオート]]射撃を可能にしたこの小銃は、1943年に[[MP43>StG44]](1944年にStG44へ改称)として[[制式]]採用されるや各戦線で猛威を奮った。~

関連:[[突撃銃]] [[バトルライフル]] [[狙撃銃]] [[M16>M16(小銃)]] [[AK47]]~

#ref(m14.jpg)~
Photo: U.S.Army

**[[セミオート]]/[[フルオート]]の区別 [#d736f501]
「自動小銃」の語はもともと[[セミオート]]射撃可能な[[小銃]]を指す語だった。~
しかしその普及からまもなく、[[フルオート]]射撃も可能な[[突撃銃]]が登場した。~
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[[突撃銃]]登場初期には[[小銃]]が[[フルオート]]か否かを区別するという発想がなかった。~
このため、書類や無線通信による戦況報告に相当な混乱を来したという。~
この混乱はやがて収まったが、それは厳密な用語の区別というより、自動小銃の[[フルオート]]化が標準となった事が大きい。~
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こうした経緯から、「自動小銃」と「[[突撃銃]]」の区別はしばしば曖昧である。~
新たな用語を定義する事なく時代が推移した結果、自動小銃と[[突撃銃]]を区別しなくなった国もある。~

>例えば、日本語では「自動小銃」も「[[突撃銃]]」も研究上の訳出語であって[[軍政]]上の厳密な定義を持つ用語ではない。~
[[自衛隊]]が装備する[[小銃]]は「自動小銃」とも「[[突撃銃]]」とも呼ばれず、単に「[[小銃]]」と称されている。

また、自動小銃と[[突撃銃]]を区別する場合、その機能よりも、用いている弾丸を基準とする事が多い。~
例えば、[[NATO>北大西洋条約機構]]は当初7.62×51mmNATO弾を[[自動小銃]]の弾薬として定めていた。~
しかしこれは重さと[[装薬]]の多さから[[フルオート]]射撃に不向きなため、新たに5.56×45mmNATO弾が採用される事となった。~
この経緯から、7.62mm×51NATO弾を用いるものを[[バトルライフル]]、5.56×45mmNATO弾を用いるものを[[突撃銃]]として扱う場合が多い。~


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