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*&ruby(こうくうけん){【航空券】}; [#ub4380d9]

[[旅客機]]を利用しようとする顧客が、運賃と引き換えに航空会社から購入するチケット。~
「航空会社と運送契約を締結した」事実を示す有価証券である。~
実際に搭乗する前に[[空港]]などで[[チェックイン]]を済ませ、搭乗券((こちらは、旅客機搭乗のために必要な「空港施設への立入許可証」であり、航空券とは性格が異なる。))に引き換えなければならない。~
実際に搭乗する前に[[空港]]などで[[チェックイン]]を済ませ、搭乗券(空港施設および機内への立入許可証)に引き換えなければならない。~
~
券面には以下の情報が記載される。搭乗券ではこれらの他に「座席番号」「利用する搭乗ゲート」などが記載される。
-本人特定に必要な最小限の個人情報
-搭乗日と便名
-出発・経由・到着する空港。~
-出発・経由・到着する[[空港]]。~
往復便や周回便である場合はその旨の記載もされる。
-座席グレード([[エコノミー>エコノミークラス]]・[[ビジネス>ビジネスクラス]]・[[ファースト>ファーストクラス]])
-適用される運賃
-有効期間。~
-有効期間~
予約がなければ、国内線では発券から原則90日間・国際線は同じく原則1年間
-(国際線の場合)国際旅行運送約款の抜粋

航空券は他の交通機関のチケットと違って記名式になっており、本人以外の使用は原則として認められていない。~
また、運賃が同額であってもルートの変更や逆行ができない(たとえば、「[[東京>東京国際空港]]発→[[大阪>伊丹空港]]着」と書かれた航空券を、逆方向には使えない)という特徴がある。~
この特性のため、犯罪者や[[スパイ]]などはしばしば身元を偽って航空券を購入・使用したり、[[チェックイン]]だけ済ませて搭乗せずに空港を立ち去ったりするという。~
航空券は一般的な公共交通機関と違って記名式になっており、本人以外の使用(身元を偽っての渡航)は民事訴訟・刑事告訴の対象となる。~
他人名義の航空券で渡航したり、自分の名義で購入した航空券で他人を渡航させるのは、犯罪者や[[スパイ]]が追跡を逃れるための偽装工作として広く知られている。

>管理が杜撰だった時代には、[[チェックイン]]だけ済ませて搭乗せずに空港を立ち去るという場合もあった(搭乗記録の電子化によって無意味な行為になった)。

また、可能な限り出発地と日時が指定され、別便への変更には制限がある。~
搭乗手続きを終えるまで便名を確定させない場合(ビジネスきっぷや回数券など)や、予約変更を受け付ける場合もある。~
しかしその場合でも、特定区間の往復、[[マルチエアポート]]への対応、出発日時の変更に応じる程度が限度。~
運航の義務も所定の航空会社にのみ課せられ、別の航空会社の便に乗り換える事も原則として不可能(企業間協定によって乗り換え可能な場合もある)。~
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関連:[[チェックイン]] [[電子航空券]] [[格安航空券]]
関連:[[チェックイン]] [[電子航空券]] [[格安航空券]] [[世界一周航空券]] [[エンプロイー・フリーチケット]] [[CRS]] [[SABRE]]

**航空券の媒体 [#g049074a]
:TAT(Transitional Automated Ticket)券|用紙の裏側にカーボン紙が貼り付けてあり、複数枚の綴りで発行されるもの。
:ATB(Automated Ticket & Boarding Pass)券|航空券が搭乗券を兼ねる(両者を一枚の用紙にまとめて発券する)もの。&br;搭乗ゲートで用紙左側の航空券部分が回収される。~
:[[電子航空券]]|航空会社のwebサイトで予約を行い((同時もしくは事後に運賃の決済も行う。))、[[チェックイン]]時に身元確認の上で搭乗券を受け取るもの。&br;詳細は該当項目を参照のこと。
:ATB(Automated Ticket & Boarding Pass)券|航空券が搭乗券を兼ねる(両者を一枚の用紙にまとめて発券する)もの。&br;搭乗ゲートで用紙の航空券部分が回収される。~
:[[電子航空券]]|航空会社のwebサイトで予約を行い、[[チェックイン]]時に身元確認の上で搭乗券を受け取るもの。

**航空券の発券及び運賃の決済 [#t9e7461b]
航空券は航空会社の他、航空会社と代理店契約を締結した旅行代理店でも発券される(どこで発券されたかは券面に記載される)。~
国際線の場合、航空会社と旅行代理店の数が膨大になるため、運賃の決済は各国ごとにIATA(国際航空運送協会)による「銀行集中決済方式(BSP,Billing Settlement Plan)」を取っている。~
>日本では「BSP JAPAN」に加盟した航空会社の航空券をBSP JAPANが公認した旅行会社(IATA公認代理店)を通じて発券し、運賃の決済はみずほ銀行を通じて行われている。


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