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*&ruby(きょうしゅうようりくかん){【強襲揚陸艦】}; [#i8eeb47a]
Amphibious assault ships~
Amphibious assault ships.~
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陸上兵力を輸送し、主に[[ヘリコプター]]を利用して上陸させる能力を持った[[艦艇]]。~
アメリカ合衆国独自の用語だが、同様の機能を持った[[揚陸艦]]がいくつかの国で運用されている。~
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元は1960年代、アメリカで[[エセックス]]級[[正規空母]]や[[護衛空母]]((これらの艦は、[[第二次世界大戦]]中に対日・対独戦用として大量建造され、戦後、[[ミッドウェイ]]級や[[フォレスタル]]級といった大型空母の就役に伴って余剰となっていたもの。))を改装して造られたのが始まりだが、これらの艦では兵員の収容能力が不足したため、次第に初めから強襲揚陸艦として建造されるようになった。~
[[ドック型揚陸艦]]と同様に直接陸地に乗り上げる必要が無いので、旧来の[[戦車揚陸艦]]よりも遥かに高速力が出しやすい。~
最近では、兵員・資材揚陸用の輸送ヘリに加えて、支援用に[[垂直離着陸>VTOL]][[攻撃機]]を搭載したり、上陸用舟艇用のウェルドックを装備したりするものもある。((ウェルドックを持たず、[[ヘリコプター]]のみで揚陸するものを[[ヘリコプター揚陸艦]]として区別する場合もある。))~
そのため艦は必然的に大型化し、[[アメリカ海軍]]の[[ワスプ]]級に至っては、[[満載排水量]]40000tと[[戦艦]]並みの巨艦となった。~
>参考として[[第二次世界大戦]]時の代表的艦船の[[満載排水量]]を列挙すれば、日本の[[戦艦]]「[[長門]]」が43000t、[[航空母艦]]「[[赤城]]」で41300t、アメリカの戦艦「[[アイオワ]]」級が60000tである。
元は1960年代、アメリカが[[第二次世界大戦]]期に大量建造した[[エセックス]]級[[正規空母]]が旧式化して第一線から退いた事が始まりである。~
巨大で軍事機密も多い船体は[[用途廃棄]]も売却もされず、「二線級」の任務である[[揚陸艦]]として転用される事となった。~
この運用法が図に当たると、やがて[[兵員収容能力>ペイロード]]の高い新規建造の強襲揚陸艦も配備され始めた。~
新規建造の艦も設計コンセプトの多くを[[正規空母]]から継承しており、船体だけを見て[[空母>航空母艦]]と区別するのは容易ではない。~
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近年では、輸送ヘリのみならず[[近接航空支援]]用の[[垂直離着陸>VTOL]][[攻撃機]]を搭載するものもある。~
また、ヘリコプターだけでなくウェルドックと上陸用船艇を搭載するものもある。~

現存する中で「強襲揚陸艦」と呼ばれているのは、[[ワスプ]]級・アメリカ級(米)、[[フィアレス]]級(英)のみであるが、[[サン・ジョルジョ]]級(伊)や[[ミストラル]]級(仏)など同能力を持った艦は他にも存在する。~
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>ウェルドックを持つ艦を「強襲揚陸艦」、[[ヘリボーン]]でのみ揚陸する艦を[[ヘリコプター揚陸艦]]として区別する場合もある。

#ref(aas.jpg)~
[[ワスプ]]級イオージマ(LHD-7 Iwo Jima)~
Photo:U.S.Navy~

**各国の主な強襲揚陸艦 [#j7f9b1be]
-アメリカ
--[[ボクサー級>タイコンデロガ]](LPH((狭義には「強襲揚陸艦」とはこの艦のみを指す。)))※全て退役済
--[[イオージマ級>イオージマ]](LPH)※全て退役済~
--[[タラワ級>タラワ]](LHA(汎用強襲揚陸艦))※全て退役済~
--アメリカ級(LHA((1〜2番艦は予算を抑える為にウェルドックを持たず、航空運用機能を増強しているので実質的にはLPHである。)))~
--[[ワスプ級>ワスプ]](LHD(多目的強襲揚陸艦))
--LPH((狭義には「強襲揚陸艦」とはこの艦のみを指す。))(全て退役済)
---[[ボクサー級>タイコンデロガ]]
---[[イオージマ級>イオージマ]]
--LHA(汎用強襲揚陸艦)
---[[タラワ級>タラワ]](全て退役済)~
---アメリカ級((1〜2番艦は予算を抑える為にウェルドックを持たず、航空運用機能を増強しているので実質的にはLPHである。))((3番艦以降では[[アメリカ海兵隊]]の要望によりウェルドックが復活し、各種設計を変更した準同型となる。))~
--LHD(多目的強襲揚陸艦)
---[[ワスプ級>ワスプ]]
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-イギリス
--フィアレス級
--[[オーシャン]](分類上はヘリコプター揚陸艦)
--[[オーシャン]](分類上は[[ヘリコプター揚陸艦]]。退役後ブラジルに売却(後述))
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-イタリア
--サン・ジョルジョ級([[NATO>北大西洋条約機構]]では[[ドック型揚陸艦]]に分類)~
--サン・ジュスト級(上記の準同型艦、分類も同上)
--サン・ジュスト(上記の準同型艦。分類も同上)
--トリエステ(サン・ジョルジョ級(サン・ジュスト含む)及び[[軽空母]]「ジュゼッペ・ガリバルディ」の更新用として建造中)
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-オーストラリア
--キャンベラ級(「フアン・カルロス1世級」の準同型艦)
--キャンベラ級(「フアン・カルロス1世」級の準同型艦。オーストラリア海軍史上最大の軍艦)
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-韓国
--独島級([[ドック型揚陸艦]]に分類される場合もある)
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-中国
--075型強襲揚陸艦(建造中)
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-スペイン
--フアン・カルロス1世級(強襲揚陸艦兼[[軽空母]])
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-日本(大日本帝国陸軍)※いずれも戦没
--[[神州丸]](上陸用舟艇母船。現在の強襲揚陸艦の先駆的存在)
--[[神州丸]](上陸用舟艇母船。世界で初めてウェルドックを採用した現在の強襲揚陸艦の先駆的存在)
--[[あきつ丸]]([[揚陸艦]]兼[[護衛空母]])
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-フランス~
--ミストラル級(フランス海軍では「指揮・戦力投入艦(BPC((Bâtiment de Projection et de Commandement.)))」と呼称)
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-ロシア
--ウラジオストク級(ミストラル級の準同型艦、引き渡されず((ウクライナ危機を理由にフランスがロシアへの納入を凍結。)))~
--ウラジオストク級(ミストラル級の準同型艦。ロシアには引き渡されず((ウクライナ危機による経済制裁を理由にフランスがロシアへの納入を凍結。))、ブラジルに売却)
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-ブラジル
--ガマール・アブドゥル=ナーセル級(引き渡しが中止されたウラジオストク級を購入したもの)~
--[[アトランティコ>オーシャン]](イギリスで退役後にブラジルへ売却。分類上は[[ヘリコプター揚陸艦]])
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-トルコ
--アナドル(「フアン・カルロス1世」をベースにトルコ海軍向けに細部を変更した準同型艦)~
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