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*&ruby(かいじょうほあんちょうとくしゅけいびたい){【海上保安庁特殊警備隊】}; [#meeafb7b]
Japan Coast Guard [[Special Security Team>SST]].~
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日本国の[[沿岸警備隊]]・[[海上保安庁]]が運用する[[対テロ特殊部隊>治安特殊部隊]]。~
日本国の[[沿岸警備隊]]・[[海上保安庁]]が運用する[[対テロ特殊部隊>特殊部隊（警察）]]。~
大阪府下某所の「大阪特殊警備基地」をベースとしている。~
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主な任務は、海上テロ活動への対応や不審船の[[臨検・摘発>拿捕]]、[[大量破壊兵器]]の輸送情報に基づいた[[船舶検査>拿捕]]、[[海賊]]への対処などである。~
また、潜水能力を活かして[[海難救助>捜索救難]]に出動することもあり、出動件数は日本の特殊部隊の中でも最多を誇っている。
主な任務は、朝鮮半島有事の際に避難する在外邦人の海上輸送の護衛、原発などの重要施設が密集する日本海沿岸の対テロ組織警備などであるが、その他にも重要な海上任務(([[海賊]]への警戒や一般の[[海上保安官]]では対処が困難な事案（船内での人質事件や不審船の[[臨検・摘発>拿捕]]など）、海上及び船舶での爆発物処理など。))が想定されており、編成･訓練は船内制圧などの[[CQB]]に重点を置いている。~
また、潜水能力を活かして[[海難救助>捜索救難]]に出動することもあり、日本の特殊部隊の中では出動頻度が多い部隊とされる。
**ルーツ [#r4448a56]
本隊のルーツは、1980〜1990年代に編成された以下の二つの部隊である。~
本隊のルーツは、1980〜1990年代に編成された以下の二つの[[部隊]]である。~
この部隊を統合して、1996年に本隊が結成された。
***関西空港海上警備隊 [#ya0e5ce8]
[[関西国際空港]]の建設にあたり、予定地（海域）周辺で発生が予想された「抗議」を名目とする[[海上テロ>テロリズム]]に対処するため、1985年に第五管区海上保安本部・岸和田海上保安署に設置された部隊。~
>これは、1960〜1970年代の[[成田空港]]の建設にあたり、予定地住民の同意を取り付けないまま建設を強行したことから、住民及びこれに同調した新左翼各党派と警察との[[ゲリラ戦]]となり、開港後も「抗議」を名目としたテロの標的になり続けたことを教訓としたものだという。
[[関西国際空港]]の建設にあたり、予定地（海域）周辺で発生が予想された「抗議」を名目とする[[海上テロ>テロリズム]]に対処するため、1985年に第五管区海上保安本部・岸和田海上保安署に設置された[[部隊]]。~
>これは、1960〜1970年代の[[成田空港]]の建設にあたり、予定地住民の同意を取り付けないまま建設を強行したことから、[[民兵]]化した住民及びこれに同調した新左翼各党派と警察との[[ゲリラ戦]]となり((開港直前には[[管制塔]]を破壊されて開港が延びる事態にまで発展した。))、開港後も「抗議」を名目としたテロの標的になり続けた((このためか、成田空港は2024年現在でも建設計画の全てを終了していない。))ことを教訓としたものだという。
本来の任務である空港予定海域警備の他、1988年のソウルオリンピックの際には、日本〜韓国を結ぶフェリー航路付近でテロや[[シージャック>ハイジャック]]の警戒にもあたっていた。
***輸送船警乗隊 [#wea3d8ef]
1990年代、日本の原子力発電所から出た[[使用済み核燃料>プルトニウム]]をヨーロッパの保管施設から日本へ輸送するのに際し、その輸送船に乗船して警備に当たるために編制された部隊。~
部隊の編成に際しては[[アメリカ海軍]]の[[SEALs]]から指導を受け、輸送船及びその護衛のために建造された巡視船「[[しきしま]]」に乗船して任務に就いていた。
1990年代、日本の原子力発電所から出た[[使用済み核燃料>プルトニウム]]をヨーロッパの保管施設から日本へ輸送するのに際し、その輸送船に乗船して警備に当たるために編制された[[部隊]]。~
[[部隊]]の編成に際しては[[アメリカ海軍]]の[[SEALs]]から指導を受け、輸送船及びその護衛のために建造された重武装[[巡視船>カッター（船）]]「[[しきしま（初代）>しきしま]]」に乗船して任務に就いていた。
