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*&ruby(らむじぇっと){【ラムジェット】};
*&ruby(らむじぇっと){【ラムジェット】}; [#o54db8c8]
Ramjet Engine.~
[[ジェットエンジン]]の一種。空気を圧縮する機構を持たず、[[ラム圧]]によってのみ吸気する。~
筒の内側に燃焼室をつけただけのような、単純な機構をしている。~
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動作させるには一定以上の[[ラム圧]]が必要で、このためある程度の[[速度]]がなければ運転できず、特に[[マッハ]]3未満では極端に効率が悪い。~
こういった特徴から実用例は少なく、[[SR-71]]が[[ターボジェット]]とラムジェットを切り替える[[ターボラム]]を備えている他は、一部の[[ミサイル]]で二次的な動力として使われるのみである。~
[[ジェットエンジン]]の一種。吸気を圧縮する機構を持たず、代わりに高圧([[超音速]])の吸気を減圧する機構を持つもの。~
[[対気速度]]が[[超音速]]でなければ稼働できないという制約を持つ代わりに、[[極超音速]]([[マッハ]]6〜8)での運航に耐え得る。~
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ちなみに、ラムジェットエンジンは、流入してくる超音速流をインテイク部で減速し、亜音速まで落とした上で燃焼室に送り込む。~
そのため、通常の[[航空燃料]]を用いることができるが、インテイク部で大きな圧力が発生し、摩擦熱も生じるため、[[マッハ]]6を過ぎると効率も低下し、強固な構造が必要になる。そのため、[[マッハ]]6〜8以下で使われる。~
それ以上の領域は、ラムジェットの一種である[[スクラムジェット]]が有望視されている。~
筒の中に円錐形の蓋を付けたような単純な構造で、大気を圧縮する機構を持たない。~
[[音速>マッハ]]を越えた状態で稼働させる事を想定しており、機体が前進する際の[[ラム圧]]によって吸気を行う。~
吸気口は大気を取り込んで圧縮するためではなく、[[超音速]]の気流を[[亜音速]]まで減速するために存在する。~
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関連:[[パルスジェット]] [[スクラムジェット]]
上記の原理上、[[マッハ]]2.5未満の速度域では極端に効率が悪くなり、[[マッハ]]0.5未満では全く作動しない。~
ラムジェットのみで[[離陸]]する事はできないので、初期加速用の補助エンジンが必ず必要となる。~
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現状、[[極超音速]]で[[航空機]]を運行する需要はほとんどないが、一部の[[超音速]][[戦闘機]]や[[偵察機]]に採用例がある。~
また、一部の[[ミサイル]]でも二次的な動力として使われている。~
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関連:[[ターボラム]] [[パルスジェット>パルスジェットエンジン]] [[スクラムジェット]]


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