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*&ruby(てせお){【テセオ】}; [#qe733d82]
Teseo/OTOMAT.
> 「テセオ」はギリシャ神話に登場するアテネ市の王「テーセウス」のイタリア読み。
イタリアの[[オットー・メララ]]社とフランスの[[マトラ]]社によって開発された[[対艦ミサイル]]。~
現在では、[[MBDA]]社が製造している。~
愛称はギリシャ神話に登場するアテネの王「テーセウス」のイタリア読みから。~
輸出名称では「オトマート」と呼ばれる((これは、OTOmelaraとMATraのアクロニムである。))。~
輸出名称では「オトマート（OTOmelara MATraの略）」と呼ばれる。~
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誘導方式は[[慣性誘導>慣性航法装置]]とXバンドを使用した[[アクティブレーダー誘導]]を採用している。~
また、初期型のMk.1では中間誘導が不可能なため射程が短かったが、Mk.2はヘリコプターなどによる[[GPS>全地球測位装置]]もしくは[[レーダー]]による中間誘導が可能になっている。~
イタリア海軍の各艦艇ほか、マレーシア海軍などで採用されている。~
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また、初期型のMk.1では[[中間誘導]]が不可能なため射程が短かったが、Mk.2は[[ヘリコプター]]などによる[[GPS>全地球測位装置]]もしくは[[レーダー]]による中間誘導が可能になっている。~
[[イタリア海軍>イタリア軍]]の各艦艇のほか、マレーシア海軍などで採用されている。~
**スペックデータ [#t36c23fe]
|>|CENTER:''テセオ/オトマート''|
|種別|中距離地対艦/艦対艦ミサイル|
|全長|4.66m（Mk1）&br;4.46m（Mk2）|
|直径|46cm（ダクト前方）|
|翼幅|1.19m|
|発射重量|770kg（ブースタ付）|
|射程|60km（Mk1）&br;180km（Mk2）&br;300km（テセオ3）|
|巡航高度|20m|
|速度|[[マッハ]]0.9|
|推進方式|[[ターボジェット]]|
|[[エンジン]]|チュルボメカ Arbizon III (TR280) ターボジェット|
|[[エンジン]]|チュルボメカ アルビゾン（Arbizon）�� (TR280) ターボジェット|
|制御方式|空力フィン|
|弾頭|[[半徹甲弾>徹甲弾]]（210kg）|
|信管|着発または[[近接>近接信管]]|
|誘導方式|[[慣性>慣性航法装置]]/[[Xバンド・アクティブ誘導>アクティブレーダー誘導]]&br;（Mk.2では[[GPS>全地球測位装置]]もしくは[[レーダー]]による慣性更新あり）|
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|>|CENTER:''ミラス''|
|種別|対潜ミサイル|
|全長|460mm&br;1,060mm（ブースター装着状態）|
|直径|6m|
|重量|800kg|
|射程|35km&br;60km（最大）|
|推進方式|ターボジェットサステナー＋固体ロケットブースター|
|誘導方式|慣性＋指令誘導|
|速度|300m/s|
|弾頭|MU90「インパクト」[[対潜魚雷]]|
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**主な配備国 [#m398dc40]
-イタリア海軍
--アウダーチェ級[[駆逐艦]]
--デ・ラ・ペンネ級駆逐艦
--アンドレア・ドーリア級駆逐艦
--ルポ級[[フリゲート]]
--マエストラーレ級フリゲート
--カルロ・ベルガミーニ級フリゲート（2代）
--スパルヴィエロ級[[ミサイル艇>ミサイル艦]]~
~
-フランス海軍
--ル・ノルマン級フリゲート「ル・バスク」（試験搭載）~
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-リビア海軍
-ペルー海軍
-ベネズエラ海軍
--「ダット・アサワリ」（英ヴォスパー・ソーニクロフトMk.7型）
--ワディ・ムラク級コルベット（伊フィンカンティエリ550型）~
~
-サウジアラビア海軍
--アル・マディーナ級フリゲート~
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-バングラデシュ海軍
--「バンガバンドゥ」（韓国 蔚山級フリゲートの派生型）~
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-マレーシア海軍
--ラクシュマナ級コルベット（伊フィンカンティエリ550型）~
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-エジプト海軍
-マレーシア海軍
-バングラデシュ海軍
--ラマダン級ミサイル艇（英ヴィタ型高速戦闘艇）~
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-ケニア海軍
--ニャヨ級ミサイル艇（英ヴィタ型高速戦闘艇）~
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-ナイジェリア海軍
-ケニア海軍
-サウジアラビア海軍
--[[MEKO 360型>MEKO]]フリゲート「アラドゥ」~
~
-ベネズエラ海軍
--マリスカル・スクレ級フリゲート（元・伊ルポ級）~
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-ペルー海軍
--カルバハル級フリゲート（元・伊ルポ級）~
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-イラク海軍
--アサド級コルベット（伊フィンカンティエリ550型）~
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**派生型 [#ufd73f8b]
-テセオ（オトマート）Mk.1：~
初期モデル。射程60km。1976年から配備開始。~
[[データリンク]]を持たない初期モデル。射程60km。~
1976年から配備開始。~
~
-テセオ（オトマート）Mk.2 Block1：~
[[データリンク]]が搭載された初期モデル。射程180km。1978年から配備開始。~
-テセオ（オトマート）Mk.2 Block�機�~
[[データリンク]]が搭載された初期モデル。射程180km。~
1978年から配備開始。~
~
--テセオ（オトマート）Mk.2 Block2：~
折りたたみ可能な主翼を持つモデル。1980年代に配備開始。~
--テセオ（オトマート）Mk.2 Block�供�~
折り畳み式の[[主翼]]を持つモデル。発射筒1基につき2発の搭載が可能になった。~
1980年代に配備開始。~
~
--テセオ（オトマート）Mk.2 Block3：~
新型の[[INS>慣性航法装置]]システムや艦船とのデータリンクが搭載されたモデル。~
--テセオ（オトマート）Mk.2 Block�掘�~
新型の[[INS>慣性航法装置]]システムやブースター用の安全な固体推進剤の採用、艦船との[[データリンク]]が搭載されたモデル。~
~
--テセオ（オトマート）Mk.2 Block4：~
テセオMk.2/Aとも呼ばれる最終モデル。
--テセオ（オトマート）Mk.2 Block�検�~
テセオMk.2/Aとも呼ばれる最終モデル。射程180km。~
[[ヘリコプター]]用[[データリンク]]が廃止され、[[中間誘導]]に[[GPS>全地球測位装置]]を選択可能として、対地攻撃にも対応した。~
また、[[電子防護>ECCM]]能力の強化や攻撃プロファイルの精緻化（3次元的ウェイポイントの設定や[[同時弾着射撃]]（TOT）能力の確保、[[要撃]]回避機動の導入）が図られている。~
~
-テセオ（オトマート）Mk.3/NGASM/ULISSE：~
長距離モデル。ステルス性を持ち、対地攻撃能力を持つ。1990年代に配備開始。~
長距離モデル。~
ステルス性を持ち、[[レーダー]]や[[GPS>全地球測位装置]]と連動した[[IRST]]センサーを装備、対地攻撃能力を持つ。~
1990年代に開発が始まったがコスト増により開発中止。~
[[アメリカ海軍]]も興味を示したが採用されなかった。~
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-ミラス：~
[[対潜ミサイル]]型。~
弾頭には仏伊共同開発の[[MU90]]インパクト対潜魚雷を使用しているが、英国の[[スティングレイ]]や米国の[[Mk.46]]に換装する事も可能である。~
-ミラス（MILAS）：~
[[対潜ミサイル]]型。射程55km。~
ロケットとしてオトマートMk.2が使用されており、[[データリンク]]更新付き[[慣性誘導>慣性航法装置]]で[[固体燃料ロケット]]と[[ターボジェット]][[エンジン]]によって飛行する。~
弾頭に搭載する[[短魚雷>対潜魚雷]]には仏伊共同開発の[[MU90「インパクト」>MU90]]を使用しているが、英国の[[スティングレイ]]や米国の[[Mk.46]]に換装する事も可能である。~
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