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*&ruby(あふたーばーなー){【アフターバーナー】}; [#h5b7d5af]
After Burner (A/B)

[[エンジン]]の排気ガスにケロシンなどの灯油系[[燃料]]を噴射して再び発火させる装置。~
使用時には凄まじい爆音を発し、排気口から輪のように輝く炎が吹き上がるのでそれとわかる((この噴炎のため、使用すると赤外線[[終端誘導]]型[[ミサイル]]に捕捉されやすくなる。))。~
主に[[超音速]]航空機の[[ジェットエンジン]]に取り付けられる。

>「アフターバーナー」は[[ジェネラルエレクトリック社>ジェネラルエレクトリック]]の商標登録。~
ロールスロイス社ではリヒート(Re-heat)、プラット&ホイットニー社ではオーグメンター(Augmentor)と呼ぶ。
[[ロールスロイス社>ロールスロイス]]ではリヒート(Re-heat)、[[プラット&ホイットニー社>プラット&ホイットニー]]ではオーグメンター(Augmentor)と呼ぶ。

[[エンジン]]の排気ガスにケロシンなどの灯油系[[燃料]]を噴射して再び発火させる装置。~
使用時には凄まじい爆音を発し、排気口から輪のように輝く炎が吹き上がるのでそれとわかる。~
主に[[超音速]][[航空機]]の[[ジェットエンジン]]に取り付けられる。~
~
簡単な構造で爆発的な出力を得られる反面、[[ミリタリー推力]]の数倍以上の速度で[[燃料]]を消費する。~
たとえば[[F-15]][[戦闘機]]の場合、アフターバーナー全開の状態を維持すれば5分で[[燃料]]を使い切る。~
当然ながら全てを使い切れば作戦空域に到着する事も帰還する事もできないので、実際に使える時間は大抵1分に満たない。~
主に[[マニューバー]]や[[スクランブル]]など、数秒単位での加速力の差が人の生死を分け得る緊急事態で使われる((緊急時に使えるかどうかが生死を分けるため、当然ながら訓練飛行でも用いられる。))。
戦闘時の[[マニューバー]]、[[スクランブル]]発進、[[失速]]時の緊急制動など、数秒単位での加速力の差が人の生死を分ける緊急事態で用いるための機構である。

&ref(http://www.masdf.com/altimeter/tb2004/IMG_1638.jpg,512x341);
#clear
([[サンダーバーズ]]所属・[[F-16]]。アフターバーナーを用いて離陸を行っている)~
**赤外線誘導への影響 [#z6d298e2]
[[戦闘機]]が[[ミサイル]]に捕捉された場合、その[[ミサイル]]に背を向けて逃げる[[ドラッグ機動]]での対処を行う事が多い。~
この場合、一刻も早く[[ミサイル]]の[[有効射程]]圏外まで逃れるためにアフターバーナーを使用するのが原則となる。~
しかし例外的に、[[赤外線誘導]]による追尾を受けている場合はアフターバーナーを使用すべきではないとされる。~
~
アフターバーナーによって[[推力]]が高まると同時に噴煙・廃熱も劇的に増加しており、その熱と炎は[[赤外線誘導]]によって検知される。~
これは[[赤外線誘導]][[ミサイル]]による敵機識別を利し、[[フレア]]の有効性も損ない、アフターバーナーを使う事でかえって[[撃墜]]されやすくなる。


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