むらさめのバックアップの現在との差分(No.8)

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*&ruby(むらさめ){【むらさめ】}; [#mc4f745a]
DD-101 Murasame~
[[海上自衛隊]]の[[汎用護衛艦>護衛艦]]。~
[[あさぎり]]型に続く汎用護衛艦として平成初期に建造された艦で、回転式の[[フェイズドアレイレーダー]]を1基装備しており、走査能力が向上した。~
その他、[[垂直発射システム]]を採用したり、上部構造物の壁面を斜めにするなど、[[レーダー反射面積]]を低減する工夫がなされている。~
しかし、マストの形状は従来からの鉄骨構造であり、ステルス性という点において万全とは言い難い。これは[[こんごう]]型や[[たかなみ]]型にも見られる弱点である（大した問題ではないとする意見もある。詳しくは[[こんごう]]型参照）。~
また後部甲板に[[ハンガー]]や[[LSO]]、[[ベアトラップ]]などを備えており、1機の[[SH-60J/K>SH-60]] [[対潜ヘリコプター]]を運用することができる（最大で2機の収容も可能）。~
+DDA-107 Murasame.~
~
[[海上自衛隊]]の汎用[[護衛艦]]（当初は警備艦）。~
昭和30年度から昭和31年度に計画、3隻が建造された。~
~
同時期に建造された、[[「あやなみ」型>あやなみ]][[護衛艦]]と似た船体だが、あやなみ型が対潜能力に主眼を置いているのに対し、本艦は対空防御に主眼を置いている。~
主砲には、[[アメリカ海軍]]の[[ミッドウェイ級>ミッドウェイ]][[航空母艦]]が搭載していたMk.39 54口径5インチ単装砲を3基、その他にMk.33 3インチ連装速射砲を2基搭載した。~
また、[[ヘッジホッグ]]や[[短魚雷>対潜魚雷]]落射機などの対潜兵装も搭載した。~
しかし、あやなみ型に比べ[[砲塔]]が増えて重装備になったことから、倉庫の容積が減少している。~
~
就役後は同型艦3隻で第10護衛隊((同[[艦隊]]は「日本海の虎」と呼ばれていた。))（舞鶴基地）を編成し、北方から侵入する[[ソ連軍]]機に対する対空任務を担っていたが、老朽化に伴い、昭和62年～平成元年の間に全艦とも退役した。~
~
|>|CENTER:''スペックデータ''|
|艦種|対空護衛艦（DDA）|
|前級|-|
|次級|たかつき型((艦種記号のDDAとしてであり、本艦型の艦種は大型汎用護衛艦である。))|
|[[排水量]]&br;（[[基準>基準排水量]]/[[満載>満載排水量]]）|1,800t/2,420t|
|全長|108m|
|全幅|11m|
|[[喫水]]|3.7m|
|推進方式|[[蒸気タービン]]推進|
|主缶|石川島式FW-D式2胴水管型缶×2基&br;三菱コンバスチョン・エンジニアリング式船用2胴水管型缶×2基（むらさめ）|
|主機|[[石川島>IHI]]艦本改良型衝動式蒸気タービン×2基&br;三菱エッシャーウイス式衝動型蒸気タービン×2基（むらさめ）|
|推進器|スクリュープロペラ×2軸（400rpm）|
|機関出力|30,000hp|
|電源|蒸気タービン主発電機×2基（出力360kW）&br;[[ディーゼル>ディーゼルエンジン]]主発電機×2基（出力100kW）|
|最大速力|30kt|
|[[航続距離]]|5,500[[海里]]（18[[ノット]]巡航時）|
|乗員|250名|
|兵装|Mk.39 54口径5インチ（127mm）単装砲((「はるさめ」では国産化された57式を採用。))×3基&br;Mk.33 50口径3インチ（76mm）連装速射砲×2基&br;[[ヘッジホッグ]]Mk.15 対潜迫撃砲×1基&br;Mk.2 短魚雷落射機×2基((「むらさめ」は1975年9月に、「はるさめ」は1979年に撤去。))&br;[[68式3連装324mm短魚雷発射管>Mk.32]]×1基（むらさめ・はるさめ）&br;[[爆雷]]投射機（Y砲）×1基（「はるさめ」は1967年撤去）&br;54式爆雷投下軌条×2基（「はるさめ」は1967年撤去）|
|[[GFCS>火器管制装置]]|Mk.57射撃指揮装置×2基（5インチ砲用）&br;Mk.63射撃指揮装置×1基（3インチ砲用）&br;68式射撃指揮装置（FCS-0）×1基（はるさめ（1965年装備））|
|[[レーダー]]|OPS-1B 対空用レーダー×1基&br;OPS-3A 対水上レーダー×1基&br;US Mk.34射撃用レーダー|
|[[ソナー]]|AN/SQS-11捜索用ソナー×1基&br;（後にAN/SQS-29Jに換装）&br;AN/SQR-4/SQA-4攻撃用ソナー×1基&br;QQA-1A可変深度ソナー（はるさめ（1968年3月装備））|
|[[ESM]]|NOLR-1 ESM（むらさめ・ゆうだち（後日装備））&br;AN/BLR-1 ESM（はるさめ）|
~
|>|>|>|>|>|>|CENTER:''同型艦''|
|CENTER:艦番号|CENTER:艦名|CENTER:主造船所|CENTER:起工|CENTER:進水|CENTER:就役|CENTER:除籍|
|CENTER:DD-107&br;↓&br;ASU-7006((1984.3.30 種別変更（特務艦）。))|むらさめ&br;（JS Murasame）|[[三菱・長崎>三菱重工業]]|1957.12.17|1958.7.31|1959.2.28|1988.3.23|
|CENTER:DD-108&br;↓&br;ASU-7007((1984.3.30 種別変更（特務艦）。))|ゆうだち&br;（JS Yudachi）|[[石川島&br;重工業&br;東京工場>IHI]]|1957.12.16|1958.7.29|1959.3.25|1987.3.24|
|CENTER:DD-109&br;↓&br;ASU-7008((1985.3.5 種別変更（特務艦）。))|はるさめ&br;（JS Harusame）|浦賀船渠|1958.6.17|1959.6.18|1959.12.15|1989.5.31|
~
+DD-101 Murasame.~
~
1990年代に建造された、[[海上自衛隊]]の[[汎用護衛艦>護衛艦]]。~
[[あさぎり型>あさぎり]]に続く汎用護衛艦として平成初期に建造された艦で、回転式の[[フェイズドアレイレーダー]]を1基装備しており、走査能力が向上した。~
本級より[[垂直発射システム]]を採用しており、艦前部に[[ASROC>RUM-139]]用[[Mk41]][[VLS>垂直発射システム]]、第一煙突後部に[[シースパロー>RIM-162]]用[[Mk48]]がそれぞれ16セルずつ装備されている。~
~
また、上部構造物壁面を斜めにするなど、[[レーダー反射面積]]を低減する工夫がなされている。~
しかし、マストの形状は従来からの[[鉄骨>鉄]]構造であり、[[ステルス]]性という点において万全とは言い難い。~
これは[[こんごう]]型や[[たかなみ]]型にも見られる弱点である（大した問題ではないとする意見もある。詳しくは[[こんごう]]型参照）。~
~
艦の後部には[[飛行甲板]]とヘリコプター格納庫があり、[[LSO]]、[[ベアトラップ]]などを備え、1機の[[SH-60J/K>SH-60]][[対潜ヘリコプター]]を運用することができる（最大で2機の収容＋1機も可能）。~
[[基準排水量]]は4,400トン～4,550トン。（建造時期によって異なる）~
~
数の上でも[[海上自衛隊]]の主力艦のひとつであり、現在は後継型である[[たかなみ]]型の建造がすすんでいる。~
数の上でも[[海上自衛隊]]の主力艦のひとつであるが、すでに建造は終了している。~
~
**スペックデータ [#qa30d45d]
全長：151m~
全幅：17.4m~
深さ：10.9m~
吃水：5.2m~
排水量：4,550t（基準）~
機関：LM2500ガスタービン（16,500PS）2基、SM1Cガスタービン（13,500PS）2基・2軸推進・COGAG方式（60,000PS）~
速力：30kt（最大）~
乗員：165名~
兵装~
-オート・メラーラ社製62[[口径]]76mm[[速射砲]]1門~
-[[高性能20mm機関砲>ファランクス]]（[[CIWS]]）2門~
-Mk.41 [[VLS>垂直発射システム]] 16セル（[[VLA>RUM-139]]専用）~
-Mk.48 [[VLS>垂直発射システム]] 16セル（[[RIM-7]]専用）~
-4連装[[SSM>艦対艦ミサイル]][[発射筒>キャニスター]]2組（[[90式艦対艦誘導弾]]または[[RGM-84]]を装備）
-Mk32 3連装324mm短魚雷（[[対潜魚雷]]）発射管2組
-Mk.15 [[ファランクス]]: 2門
|>|CENTER:''スペックデータ''|
|艦種|汎用護衛艦（DD）|
|前級|[[あさぎり型>あさぎり]]|
|次級|[[たかなみ型>たかなみ]]|
|主造船所|[[IHI東京第2工場>IHI]]（DD-101・DD-106・DD-108）&br;[[三菱重工業長崎造船所>三菱重工業]]（DD-104・DD-105・DD-109）&br;三井造船玉野事業所（DD-102）&br;住友重機械追浜造船所浦賀工場（DD-103）&br;日立造船舞鶴工場（DD-107）|
|全長|151m|
|全幅|17.4m|
|深さ|10.9m|
|[[喫水]]|5.2m|
|[[排水量]]&br;（[[基準>基準排水量]]/[[満載>満載排水量]]）|4,550t/6,100t|
|推進|COGAG方式|
|機関|GE LM2500[[ガスタービン]]×2基&br;ロールス・ロイス [[SM1C>スペイ]]ガスタービン×2基|
|推進器|可変ピッチ・プロペラ×2軸|
|機関出力|16,500ps（LM2500）&br;13,500ps（SM1C）&br;計60,000ps|
|発電機|[[川崎>川崎重工業]]M1A-25ガスタービン主発電機×3基（出力1,500kW）|
|最大速力|30kt|
|乗員|165名|
|兵装|オート・メラーラ社製62[[口径]]76mm単装[[速射砲]]×1門&br;[[高性能20mm機関砲>ファランクス]]（[[CIWS]]Mk.15 mod.12）×2門&br;Mk.41 mod.9 [[VLS>垂直発射システム]]×16セル1基（[[VLA>RUM-139]] SUM専用）&br;Mk.48 mod.0→mod.4 [[VLS>垂直発射システム]]×16セル1基（[[シースパロー>RIM-7]]・[[ESSM>RIM-162]][[短SAM>艦対空ミサイル]]用）&br;[[90式SSM>90式艦対艦誘導弾]] 4連装[[ミサイル]][[発射筒>キャニスター]]×2基（[[RGM-84]]も装備可能）&br;[[68式3連装短魚雷発射管（HOS-302）>Mk.32]]×2基|
|[[艦載機]]|[[SH-60J/K>SH-60]]哨戒ヘリコプター×1～2機|
|[[C4Iシステム>C4I]]|MOFシステム（OYQ-31 C2T+SUPERBIRD B2）&br;海軍戦術情報システム（[[OYQ-9]]戦術情報処理装置＋[[リンク11/14>データリンク]]）&br;[[OYQ-103 ASWCS>ASWCS(OYQ-103)]]|
|[[FCS>火器管制装置]]|[[FCS-2-31>FCS-2]]×2基|
|[[レーダー]]|[[OPS-24B>OPS-24]] 3次元レーダー×1基&br;[[OPS-28D>OPS-28]] 対水上レーダー×1基&br;[[OPS-20]] 航海レーダー×1基|
|[[ソナー]]|OQS-5 艦首ソナー×1基&br;OQR-2 戦術曳航ソナー×1基|
|[[電子戦]]・対抗装備|NOLQ-3 統合電子戦装置&br;Mk.36 SRBOC（Mk.137 6連装デコイ発射機×4基）&br;AN/SLQ-25「ニクシー」対[[魚雷]][[デコイ]]装置|
~
**同型艦 [#p3153c0e]
-DD-101 むらさめ　1996年3月竣工　第1護衛隊群・第1護衛隊（横須賀基地）所属~
-DD-102 はるさめ　1997年3月竣工　第2護衛隊群・第6護衛隊（佐世保基地）所属~
-DD-103 ゆうだち　1999年3月竣工　第3護衛隊群・第7護衛隊（舞鶴基地）所属~
-DD-104 きりさめ　1999年3月竣工　第3護衛隊群・第7護衛隊（舞鶴基地）所属~
-DD-105 いなづま　2000年3月竣工　第4護衛隊群・第8護衛隊（呉基地）所属~
-DD-106 さみだれ　2000年3月竣工　第4護衛隊群・第8護衛隊（呉基地）所属~
-DD-107 いかづち　2001年3月竣工　第1護衛隊群・第1護衛隊（横須賀基地）所属~
-DD-108 あけぼの　2002年3月竣工　第1護衛隊群・第1護衛隊（横須賀基地）所属~
-DD-109 ありあけ　2002年3月竣工　第3護衛隊群・第7護衛隊（舞鶴基地）所属~
|>|>|>|>|>|CENTER:''同型艦''|
|CENTER:艦番号|CENTER:艦名|CENTER:起工|CENTER:進水|CENTER:竣工|CENTER:所属|
|DD-101|むらさめ&br;（JS Murasame）|1993.8.18|1994.8.23|1996.3.12|第1護衛隊群&br;第1護衛隊&br;（横須賀基地）|
|DD-102|はるさめ&br;（JS harusame）|1994.8.11|1995.10.16|1997.3.24|第2護衛隊群&br;第2護衛隊&br;（佐世保基地）|
|DD-103|ゆうだち&br;（JS Yuudachi）|1996.3.18|1997.8.19|1999.3.4|第3護衛隊群&br;第7護衛隊&br;（大湊基地）|
|DD-104|きりさめ&br;（JS Kirisame）|1996.4.3|1997.8.21|1999.3.18|第4護衛隊群&br;第4護衛隊&br;（司令部：呉基地）&br;（定係港：佐世保基地）|
|DD-105|いなづま&br;（JS Inazuma）|1997.5.8|1998.9.9|2000.3.15|第4護衛隊群&br;第8護衛隊&br;（呉基地）|
|DD-106|さみだれ&br;（JS Samidare）|1997.9.11|1998.9.24|2000.3.21|第4護衛隊群&br;第4護衛隊&br;（呉基地）|
|DD-107|いかづち&br;（JS Ikazuchi）|1998.2.25|1999.6.24|2001.3.14|第1護衛隊群&br;第1護衛隊&br;（横須賀基地）|
|DD-108|あけぼの&br;（JS Akebono）|1999.10.29|2000.9.25|2002.3.19|第1護衛隊群&br;第5護衛隊&br;（佐世保基地）|
|DD-109|ありあけ&br;（JS Ariake）|1999.5.18|2000.10.16|2002.3.6|~|
~
+[[大日本帝国海軍>日本軍]]・[[駆逐艦]]「村雨」。~
「春雨」型駆逐艦の2番艦として1903年に横須賀造船廠で竣工。~
~
[[第2艦隊>艦隊]]第4駆逐隊に所属し、[[日露戦争]]・[[第一次世界大戦]]に参戦した後、1922年に特務艇（[[掃海艇]]((当時の掃海艇は、一線で使えなくなった艦艇の転用先でもあった。))）、翌年に雑役船（魚雷標的船）に変更され、1925年にスクラップとして処分された。~
~
+[[大日本帝国海軍>日本軍]]・[[一等駆逐艦>駆逐艦]]「村雨」。~
「白露」型駆逐艦の3番艦として1934年に[[藤永田造船所]]で起工し、1935年に進水、1937年に就役。~
~
1943年3月、コロンバンガラ島への[[鼠輸送>東京急行]]に従事した帰途、アメリカのクリーブランド級[[軽巡洋艦]]からの砲撃により沈没。~
~


http://www.jda.go.jp/JMSDF/gallery/ships/dd/murasame/index.html &br;

http://weapons-free.masdf.com/sea/japan/murasamedd.html
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