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*&ruby(りょだん){【旅団】}; [#z6cf502e]
Brigade

[[陸軍]]の編制上の[[部隊]]単位の一つ。~

国際的に見て一定と言える原則はないが、おおむね[[師団]]より小さく、[[連隊]]よりは大きい。~
おおむね下限は1500人、上限は6000人程度とされる。~
指揮官の[[階級]]は[[少将]]・[[准将]]・大佐のいずれか。この点でも各国ごとに制度が一定しない。

**制度上の意義 [#w61cb426]
「旅団」という語は「数千人程度の兵士の集合」程度の意義であり、なぜ、なんのために集合したのかという含意はない。~
従って、意図に応じて様々なタイプ・様々な目的の「旅団」が存在する。

:師団内の旅団|師団と連隊を繋ぐ指揮系統上の連結部として旅団を設ける場合がある。~
この場合、典型的には2個歩兵連隊を束ねて1個旅団、2個旅団を束ねた上で[[支援]]兵科を連ねて1個師団とする。~
ただし、[[第一次世界大戦]]以降の師団は直下に3個歩兵連隊を置く編成が多く、この種の旅団は近年見られない。~

:(独立)混成旅団|師団の編成要件を満たすが、正規の師団と対等には戦えない比較的小規模な部隊を「旅団」「(独立)混成旅団」と称する場合がある。~
これは[[低強度紛争>紛争]]や治安維持を想定し、[[戦略]]的[[展開]]の早さを重視して編成される。~
~
近年では[[軍団]]の主力を大規模な[[師団]]で構成しつつ、1つか2つの混成旅団を加える事が多い。~
また、国によっては陸軍の戦略的部隊単位自体を師団から(独立混成)旅団に改編するケースも増えている。~

:特科独立旅団|[[師団]]の要件を満たせない極端に偏った部隊編成を行い、「旅団」として組織する場合がある。~
これは[[砲兵]]・[[工兵]]や[[機甲部隊]]に典型的で、[[軍団]]規模で部隊運用を行う際にたまに見られる。~
[[師団]]の隷下において特定兵科を増強する特殊な師団編成を構成したり、必要に応じて他[[師団]]の[[支援]]に投入される。~

:旅団戦闘団|軍によっては[[連隊]]をして「旅団」「旅団戦闘団」と称する事がある。~
これは通常、[[軍政]]上の都合で連隊制度を解体したのち、同等の機能を持った何かが必要とされた事を意味する。~
一般に単一兵科のみで構成される「連隊」と異なり、旅団戦闘団は独立した[[兵站]]機能を持つ。~
特に[[対ゲリラ戦>ゲリラ戦]]において、必要最小限の兵力のみを[[展開]]して応戦する事を企図する。


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