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*&ruby(ふめいよじょたい){【不名誉除隊】}; [#v20ebdbe] Dishonorable discharge(米).~ ~ [[アメリカ軍]]の将兵(現役・[[予備役]]・退役軍人を問わず)に課せられる懲戒処分の一つで、強制的に除隊させられること。~ 日本の[[自衛隊]]での「懲戒免職」に当たる処分。~ 対義語は「名誉除隊」。~ ~ 軍人が相当の理由により軍事法廷([[軍法会議]])で有罪となった場合、軍刑法により禁錮などの刑事処分を科せられるが、更にこの処分を受けることは軍隊で最も恥ずべきこととされる(([[敵前逃亡]]や性的暴行、殺人など、犯した罪が重大なものであれば[[高等軍法会議>軍法会議]]で裁かれる。))。~ なお、この処分を受けた者の[[階級]]は二等兵に降格される。~ ~ この処分を受けると、円満退職した退役軍人が受けるべき権利全てを剥奪され、更に多くの州では重大な刑事処分と同等に扱われ、以下のような扱いを受ける。~ -退職金・軍人恩給の支払い停止 -再就職に際し履歴書への記載が必要 アメリカ合衆国において将兵(現役・[[予備役]]・退役軍人を問わず)に課せられる懲戒処分の一つ。~ いわゆる「懲戒免職」で、[[軍法会議]]の決定によって強制的に軍籍を剥奪されること。 また、特定の州ではこれに加え「選挙権の停止」「銃器所持の禁止」も課せられる。 >何らかの理由で[[階級]]が問題になる場合、元の[[階級]]に関係なく二等兵(最下級)に降格される。~ 真っ当に軍務を勤め上げた者が二等兵のまま昇進せずに退役する事はまずないので、これは極めて侮辱的な処置である。 不名誉除隊された時点で、退職金・恩給など退役軍人が受けるべき全ての権利は差し止められる。~ また、[[予備役]]などの軍務に関与する事を全面的に禁止される。~ 加えて、不名誉除隊処分を受けた事実の法的な隠蔽が禁止され、必要に応じて履歴書などに明記する必要がある。~ 詳細は州によって異なるが、上記に加えて医療保険や市民権(選挙権・武装権など)なども停止される場合がある((アメリカ合衆国の市民権は「忠誠の宣誓」に基づく契約であるので、憲法解釈上、祖国を裏切った者に対しては契約を破棄して市民権を剥奪できる。))。 この処分は通常、国家に対する深刻な背信行為を働いた者に対する法的な報復措置である。~ 「戦闘中の[[敵前逃亡]]」「任務中の性的暴行・猟奇殺人」「他国[[スパイ]]への内通」などを主な事由とする。~ 軍隊内での犯罪は[[軍法会議]]に基づいて通常の刑事処分が科されるが、全ての犯罪者が不名誉除隊されるわけではない。