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*&ruby(はいめんひこう){【背面飛行】}; [#v28217a4] [[飛行機]]が上下逆になり、背面([[着陸]]時に地面に接する面)を上に向けて飛ぶ事。~ [[エアショー]]では定番の技法だが、実用上はほとんど試みる意味が無い。 [[飛行機]]が上下逆にひっくり返った状態で飛ぶ事。~ 事故を誘発する危険な状態であり、意図的に行う事も基本的に推奨されない。~ ほとんどの[[飛行機]]は、深刻な事故発生時を除いてこのような状況を想定しない。~ 従って内装類や乗員が放り出される恐れがある他、機械部品の故障を誘発する危険性もある。~ [[主翼]]が上下逆の状態では設計上[[揚力]]が不十分になり、[[抗力]]も増大して[[失速]]を誘発する。~ また、[[G]]の影響で内装類の損壊や乗員の怪我、機械部品の故障などを誘発する危険性もある。~ また、[[主翼]]も上下逆の状態では[[揚力]]の効率が低く、[[抗力]]が大きくなる。~ この事によって[[迎え角]]も大きくなり、[[失速]]を誘発する。 [[飛行機]]の操舵は全て"旋回"を伴うため、機体が回りすぎて背面飛行状態に陥る事がある。~ 特に離陸後の上昇や着陸前の下降など、[[高度]]を変更しようとして操作を誤る事例が多い。~ このような場合、遠心力や慣性が働くため乗員乗客が体感的にそれと自覚するのは難しい。~ ことさら夜間の飛行では、[[パイロット]]が機位を見失っている可能性がある。 [[曲技機]]では背面飛行に備えた調整が行われる。~ [[曲技機]]は見栄えの関係で背面飛行が多用されるため、それに備えた調整が行われる。~ また、[[戦闘機]]でも[[マニューバー]]の関係で背面飛行に備えた設計が必要になる。 >背面飛行中でも供給が滞らないポンプ、背面でも[[失速]]を招きにくい[[対称翼]]など。 また、一部の[[戦闘機]]も[[マニューバー]]の過程で一時的に背面飛行を行う事がある。 関連:[[マニューバー]]