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*&ruby(たいぶつらいふる){【対物ライフル】}; [#dff55fd5]
Anti Material Rifle.~
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12.7mm〜20mm[[口径]]の[[徹甲弾]]や[[焼夷弾]]を発射する[[狙撃銃]]。~
[[機関銃]]・[[機関砲]]の弾丸を流用するが、[[フルオート]]での射撃は行えない。~
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大抵は[[ボルトアクションライフル]]で、射手を保護する巨大なマズルハイダーを持つ。~
一部[[ブルパップ]]形式で全長を短くしたり、[[セミオート]]を採用したものもある。~
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弾丸が重いため遠距離でも速度減衰や風によるブレが少なく、[[有効射程]]は1マイル(1.6km)以上。~
[[装甲兵員輸送車>APC]]、[[歩兵戦闘車]]、[[ヘリコプター]]程度の軽装甲は貫通可能であり、[[装甲]]の薄い箇所をよく狙って撃てば、理論上は[[主力戦車]]の無力化も可能である((実戦で成功する望みは薄いが、ともかく最低限の応戦は可能である。))。~
[[装甲兵員輸送車]]、[[歩兵戦闘車]]、[[ヘリコプター]]程度の軽装甲は貫通可能であり、[[装甲]]の薄い箇所をよく狙って撃てば、理論上は[[主力戦車]]の無力化も可能である((実戦で成功する望みは薄いが、ともかく最低限の応戦は可能である。))。~
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基本的には小口径[[狙撃銃]]の射程外からの超遠距離狙撃に用いられる。~
また、人質篭城事件などの包囲戦で車両を撃破したり、壁や窓越しの狙撃にも用いられる。~
通常の[[狙撃銃]]よりも極めて高価で、重量もかさむため、運用には専門の[[特殊部隊]]を要する。~
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なお、対物ライフルは[[ハーグ陸戦条約]]に基づく国際慣習として「過度の傷害・無用な苦痛を与える兵器」に分類されている((人体のどこに命中してもショックで即死する可能性が高く(逆にこれを理由に「無用な苦痛は与えない」とする説もある)、生還しても後遺症を残さずに快癒する見込みはほぼない。&br;  発射された弾丸は体を1km離れた場所から真っ二つにできるほどの運動エネルギーを持っているため、たとえ手足に当たったとしてもまずもぎ取られてしまう。))。~
よって、「他に攻撃手段を持っている場合は」直接人間に照準、発砲してはならない事になっている。~
とはいえ、武器の使用制限に関する条項はどの軍隊も真面目に守ろうとしない傾向にあり((戦術的に見て明白に愚かな行為、例えば1km先から対物ライフルで[[狙撃]]できるのにあえて[[拳銃]]に持ち替えて突撃するような行いは「攻撃手段」として認められない。&br;  よって、ほとんどの状況では「他の攻撃手段はなかった」という主張に正当性が認められる。))、対人火器としても運用されているのが現状のようである。~
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**代表的な対物ライフル [#y117cb26]
-バレット[[M82]](アメリカ)~
-ボーイズ対戦車ライフル(イギリス)~
-パンツァービュクセ(ドイツ)~
-マウザーM1918(ドイツ)~
-シモノフPTRS1941(ソ連)~
-デグチャレフPTRD1941(ソ連)~
-MOM ゲパード(ハンガリー)~
-小倉陸軍造兵廠 九七式自動砲(日本)~
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