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*&ruby(こうくうゆうせい){【航空優勢】}; [#n60faaaa]
air superiority~
特定の空域において、味方の[[航空機]]が大規模な攻撃を受ける事が無く、かつ敵性航空機の活動を大きく制限した状態。~
味方の[[航空機]]が大規模な攻撃を受ける事が無く、かつ敵性航空機の活動が大きく制限された状態。~
[[陸軍]]の立場から見た場合、[[近接航空支援]]を受ける事が可能な状態をさす。~
[[戦闘機]]や[[SAM]]、[[AAA]]など、直接的に飛行中の敵機を攻撃する兵器や、[[攻勢対航空作戦]]による[[飛行場]]への[[空爆]]によって確保される。~
かつては[[海軍]]の制海権に対応して「[[制空権]]」と呼ばれていた時代もある。~
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[[海軍]]の制海権に対応して「[[制空権]]」と呼ばれた時代もあったが、空は海と違って一時的な突破が容易で、絶対的な支配を維持することが極めて難しいため、「航空優勢」と呼ばれることが多くなった((但し、[[制空権]]という言葉を航空優勢と同じ意味に解釈し、使用される事も決して少なくは無い。))。~
航空優勢だけで戦争には勝てないが、航空戦が重要な地位になった現在、勝つためには航空優勢が必要である。（航空優勢を敵に奪われておきながら勝利したケースはあまりない）~
基本的には[[攻勢対航空作戦]]による[[飛行場]]への[[空爆]]によって確保される。~
成立後は定期的な[[戦闘空中哨戒]]任務、および[[SAM]]・[[AAA]]などの配備によって維持される。
>航空機は極めて高速なため、航空優勢を失った状態でも一時的な突破は可能である。~
そのため、空域に対する絶対的な支配は非常に難しく、優勢を確保するのが精一杯である。~
実質的に空を制圧しているわけではないため「[[制空権]]」ではなく「航空優勢」と呼ぶ事が望ましい((ただし、一般的には「[[制空権]]」と「航空優勢」はほぼ同義語であるとされる。))。~
空爆が重要な攻撃手段となった現代戦において、勝つためには航空優勢の確保がほぼ必須である。~
ただし、航空優勢を確保しながら陸戦での[[戦術]]的失敗によって敗北した例もわずかながら存在する。~
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関連：[[航空主兵主義]]
