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*&ruby(かっくうき){【滑空機】}; [#cc137bbe]
&ruby(グライダー){glider};~
[[重航空機]]の一種で、[[エンジン]]の[[推力]]に頼らず滑空するもの。~
一般の[[飛行機]]と同様に[[主翼]]や[[尾翼]]を持つが、機体に[[推力]]を持たないがゆえ[[抗力]]や[[重力]](質量)を抑え、高い[[滑空比]]を目指した設計が一般の[[飛行機]]以上に重要となる。~
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ゴム索・ウィンチ・自動車・飛行機などにより牽引されることで離陸滑走をおこない、その後は[[位置エネルギー]]を[[運動エネルギー]]に変換し、[[主翼]]で[[揚力]]を発生させて滑空する。~
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滑空機の性能は滑空比によって表される。~
滑空比は静穏大気中での[[対気速度]]を[[降下率]]で除したもので、[[練習機]]では30程度、最新の競技機では70に達するものもある。~
滑空機は上昇気流を使用して高度を得ることができる。上昇気流には主に熱上昇風、斜面上昇風、山岳波、収束上昇風などがある。~
また、ウインドシアを利用して運動エネルギーを獲得する「ダイナミックソアリング」と呼ばれる飛行方法もある。~
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([[気球]]ほどではないものの)天候や風の影響を受けやすく、実用性は低いため、そのほとんどは実験やホビー・スポーツ用途である。~
質量を小さくするため強化樹脂を多用した0〜2人乗りの機体がほとんどで、[[抗力]]を抑えるため[[V尾翼]]や[[T尾翼]]、そして[[翼幅荷重]]の低い幅広の[[主翼]]を採用した機種が多い。~
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[[軍事]]分野では、[[第二次世界大戦]]中に兵員などの輸送を目的としたグライダーが各国で採用されたことがある。

[[重航空機]]の一種で、[[エンジン]]を持たないか、十分な[[推力]]を持たないもの。~
牽引((小型のものはゴム索やウィンチ、比較的大型のものは自動車や[[飛行機]]などで牽引する。))される事で速度を得て離陸し、以降は[[位置エネルギー]]を消費しながら緩やかに滑降していく。~
天候によっては上昇気流を利用して一時的に上昇する事もできる。~

基本的な構造は[[飛行機]]と同様だが、非常に高い[[滑空比]]を要求され、設計は難解である。~
一方で実用性はほぼ皆無であり、基本的には科学実験・ホビー・スポーツ競技にのみ用いられる。

>[[第二次世界大戦]]中、[[空挺降下]]用に滑空機が採用された事があるが、すぐに廃れた。

**滑空機の亜種 [#a1154b44]
-モーターグライダー~
タキシングや[[離陸]]に[[エンジン]]の[[推力]]を用いるが、巡航時は[[エンジン]]に頼らないもの。
-ハンググライダー~
[[布]]張りの[[主翼]]を張り、その下に[[パイロット]]がぶら下がるもの。
-パラグライダー~
ラムエア式の[[落下傘]]に似た翼で滑空するもの(ハンググライダーの一種とも考えられる)。
-モーターパラグライダー~
パラグライダーの[[パイロット]]が[[エンジン]]と[[プロペラ]]を背負って飛行するもので、原理上は[[滑空機]]よりも[[飛行機]]に近い。


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