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*&ruby(ろーたりーえんじん){【ロータリーエンジン】}; [#j372a136]
+星型[[レシプロエンジン]]の一種で、通常とは異なりクランクシャフトが固定され、シリンダーブロックの方が回転するもの。~
2.と区別するため「ロータリー・レシプロエンジン」と呼ばれることもある。~
エンジン本体が回転することによりより多くの風を当てることが出来、通常のエンジンよりも冷却効率に優れること、また、シリンダーブロックがフライホイールを兼ねるため、[[エンジン]]全体の重さを軽減できるとして初期の[[飛行機]]に用いられた。~
しかし機構が複雑であり、また[[飛行機]]の大型化にともない[[エンジン]]も大型化していったこと、熱伝導率の良いエンジン素材の採用などからメリットを失い、ほどなく廃れていった。~
しかし機構が複雑であり、また[[飛行機]]の大型化にともない[[エンジン]]も大型化していったこと、[[ジャイロ効果]]から姿勢制御を行うと突然意図せぬ方向へ機首が振られること((特に[[戦闘機]]のソッピース社の[[キャメル]]では顕著に表れ、前触れのない意図せぬ機首の上下により離着陸時に多数の死者を出している。))、熱伝導率の良いエンジン素材の採用などからメリットを失い、ほどなく廃れていった。~
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+[[燃料]]の爆発エネルギーを回転運動に変換して動力とする[[エンジン]]。~
[[レシプロエンジン]]と異なり、爆発を[[ローター]]と呼ばれるおむすび型の部品で受けて直接回転運動に変換するため、[[レシプロエンジン]]に比べて振動が少なく、サイズも小さい。~
またノッキングを起こしづらいため、オクタン価の低いガソリンでも高回転を得やすく、将来の展望としては水素燃料との相性も良いと言われている。~
ただし燃費や耐久性が[[レシプロエンジン]]に劣るため、あまり広くは用いられない。~
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ドイツのNSU社(現アウディ)とフェリックス・ヴァンケル博士が共同開発したため「NSUヴァンケルエンジン」あるいは単に「ヴァンケルエンジン」とも呼ばれる。~
しかしNSU社自身が販売したロータリー搭載車は磨耗や不完全燃焼などの問題が深刻で、実用品とは言い難いものだった。~
その他にも多くの企業が研究をしていたが、現在のところ、世界でもマツダだけが採算レベルでの実用化に成功しており、コスモスポーツを始め、RX-7(SA22C,FC3S,FD3S)から最新のRX-8に至るまで、主力のスポーツカーでは欠かせない存在となっている。~
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ロータリーエンジンの[[排気量]]はカタログ上では「654cc×2」と記載されていることが多いが、税法上(自動車税など)では係数1.5をかけるという決まりがある。~
RX-7(SA22C,FC3S,FD3S)やRX-8に搭載されている13B-REW(654cc×2)の場合「654cc×2ローター×係数1.5=1962cc」で、税法上は2.0リッター扱いとなる。~
ユーノスコスモに搭載されている、3ローターの20B-REW(654cc×3)だと「654cc×3ローター×係数1.5=2943cc」で3.0リッター扱いとなる。~
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[[レシプロエンジン]]よりも軽く、[[タービンエンジン]]よりも燃費に優れることから、一部の小型[[航空機]]では[[補助動力>APU]]として用いられることもあった。~
また実用面以外では、その小ささからホビー用ラジコンの[[ヘリコプター]]に用いられることもある。~
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参考リンク:マツダのくるまづくり ロータリーエンジン ~
http://www.mazda.co.jp/philosophy/rotary/ ~


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