• 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
*&ruby(ふぉねてぃっくこーど){【フォネティックコード】}; [#yda0d2d9]
Phonetic Code.~
無線通信にて、英数符号を口頭で伝える際に誤解を防ぐためのコード。~
そのコードは国(言語)や組織・時代などによって異なるが、現在では[[NATO>北大西洋条約機構]]方式が広範に使われている。~
たとえば[[RAF]]や[[ICAO>国際民間航空機関]]などでは、過去にそれぞれ独自のコードを用いていたが、現在ではともに[[NATO>北大西洋条約機構]]方式へ統一されている((ただし、雑音や混信などによりこの表現でも認識できない場合は「地名」「人名」など別の表現を使ってもよいとされている。&br;  たとえば「D」を表す「[[デルタ]]」はアメリカの民間航空会社「デルタ航空」との混同が想定されるため「Data」「Dixie」「David」などで言い換えられることもある。))。~
[[NATO>北大西洋条約機構]]に属する[[RAF]]はもとより、民間航空向けの組織である[[ICAO>国際民間航空機関]]でも使用されていることは象徴的である。~
~
[[NATO>北大西洋条約機構]]フォネティックコードの英字表現は、航空軍事用語辞典++の[[英数]]目次を参照。~
数字の発音は以下の通り。~
Zero:ジロ~
Wun:ワン~
Too:トゥー~
Tree:ツリー~
Fower:フォアー~
Fife:ファイフ~
Six:シックス~
Seven:セブン~
Ait:エイト~
Niner:ナイナー~
小数点はPoint(ポイント)或いはDecimal(デシマル)~

⇒ex: 148.5(ワン・フォアー・エイト・ポイント・ファイフ)~
       JA459(ジュリエット・アルファ・フォアー・ファイフ・ナイナー)~
~
上述の通り現在では多くが統一されているが、それ以前は各国・各機関ごとに独自の方式を用いており、戦史等で目にすることがある。~
参考までに、以下に幾つかを示す。
アルファベットを口頭で伝える際に誤解を防ぐための符号。~
言語や組織・時代などによって異なる符号表を用いるが、現在では[[NATO>北大西洋条約機構]]方式が広範に使われている。~

**旧アメリカ軍方式 [#xaa3c0db]
[[アメリカ軍]]がNATO式採用以前に用いていた。~
~
Able (エイブル)~
Baker (ベイカー)~
Charlie (チャーリー)~
Dog (ドッグ)~
Easy (イーズィー)~
Fox (フォックス)~
George (ジョージ)~
How (ハウ)~
Item (アイテム)~
Jig (ジィグ)~
King (キング)~
Love (ラヴ)~
Mike (マイク)~
Nan (ナン)~
Oboe (オーボゥ)~
Peter (ペーター)~
Queen (クイーン)~
Roger (ロジャー)~
Sugar (シュガー)~
Tango (タンゴ)~
Uncle (アンクル)~
Victor (ヴィクター)~
William (ウィリアム)~
X-ray (エクス-レイ)~
York (ヨーク)~
Zebra (ゼブラ)~
フォネティックコードの使用がかえって誤解を助長する場合、言い換えが認められる。~
たとえばデルタ航空株式会社について話す時に「D」の符号として「Delta」を用いるのは適切でない。~
この場合、断りを入れた上で「Data」「Dixie」「David」などと言い換える。


関連:[[和文通話表]]

**[[NATO>北大西洋条約機構]]方式のフォネティックコード一覧 [#d82a2572]

|A|&ruby(Alpha){アルファ};|
|B|&ruby(Bravo){ブラヴォー};|
|C|&ruby(Charley){チャーリー};|
|D|&ruby(Delta){デルタ};|
|E|&ruby(Echo){エコー};|
|F|&ruby(Foxtrot){フォックストロット};|
|G|&ruby(Golf){ゴルフ};|
|H|&ruby(Hotel){ホテル};|
|I|&ruby(India){インディア};|
|J|&ruby(Juliett){ジュリエット};|
|K|&ruby(Kilo){キロ};|
|L|&ruby(Lima){リマ};|
|M|&ruby(Mike){マイク};|
|N|&ruby(November){ノーベンバー};|
|O|&ruby(Oscar){オスカー};|
|P|&ruby(Papa){パパ};|
|Q|&ruby(Quebec){キューベック};|
|R|&ruby(Romeo){ロメオ};|
|S|&ruby(Sierra){シエラ};|
|T|&ruby(Tango){タンゴ};|
|U|&ruby(Uniform){ユニフォーム};|
|V|&ruby(Victor){ヴィクター};|
|W|&ruby(Whiskey){ウィスキー};|
|X|&ruby(Xray){エクスレイ};|
|Y|&ruby(Yankee){ヤンキー};|
|Z|&ruby(Zulu){ズールー};|
|0|&ruby(Zero){ジロ};|
|1|&ruby(Wun){ワン};|
|2|&ruby(Too){トゥー};|
|3|&ruby(Tree){ツリー};|
|4|&ruby(Fower){フォア―};|
|5|&ruby(Fife){ファイフ};|
|6|&ruby(Six){シックス};|
|7|&ruby(Seven){セブン};|
|8|&ruby(Ait){エイト};|
|9|&ruby(Niner){ナイナー};|
|.(小数点)|&ruby(Point){ポイント};、ないし&ruby(Decimal){デシマル};|

 ■例
 148.5(ワン・フォアー・エイト・ポイント・ファイフ)
 JA459(ジュリエット・アルファ・フォアー・ファイフ・ナイナー)



トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS