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*&ruby(たーぼぷろっぷ){【ターボプロップ】}; [#g1d2afec]
[[タービンエンジン>ガスタービン]]のうち、省燃費を重視したタイプ。~
タービンの回転をギアで減速し、[[プロペラ]]を回転させて[[推力]]の大半を得る。~
排気圧も推力として用いるが、全推力の10%程度でしかない。~
~
熱効率に劣るものの軽量であり、また排気と[[トルク]]の両方で[[推力]]を発生させるので、[[航空機]]用[[エンジン]]としての効率は非常に高い。~
[[レシプロエンジン]]よりも省燃費性に優れ、潜在的な[[トルク]]は小さいものの高回転を得られるため、減速機を使って高い[[トルク]]を得ることができる。~
一方、[[スロットル>スロットルレバー]]の制御は[[レシプロエンジン]]よりも難しく、出力の調整には[[プロペラピッチ]]の調節が重要となる。~
また、[[プロペラ]]の回転数が[[音の壁]]を越えられないため、最高速度700km/hを越えるような機体設計は事実上不可能。~
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実用機では、国産初の[[旅客機]]・[[YS-11]]や[[MU-2]]、[[キングエア]]など、[[軍用機]]では[[C-130]]や[[P-3]]、[[A400M]]などに採用されている。~
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[[プロペラ]]の回転数には限界がある((プロペラの先端速度が[[音速>マッハ]]に達するとそれ以上の高速化は望めない。))ため、レシプロ機と同様に高速飛行には適さない(おおむね700km/h程度までが限界とされる)。~
これ以上の[[速度]]が要求される場合には[[ターボファン]]が用いられる。~
ターボプロップと[[ターボファン]]の長所を両立させた能力向上型として、[[プロップファン]]が研究されている。
より高い[[巡航速度]]を実現できる[[ターボファン]]が早期に実用化したため、シェアはほとんど獲得できなかった。~
主たる用途は近距離の往復を想定した小型機で、それも[[ターボファン]]の性能向上と共に新規需要を喪い、徐々に廃れつつある。

関連:[[プロップファン]]

**主な採用機体 [#ybb95195]
-[[旅客機]]
--[[YS-11]]
--[[MU-2]]
--[[キングエア]]
-[[軍用機]]
--[[C-130]]
--[[P-3]]
--[[A400M]]


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